缶詰爆弾
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缶詰爆弾(かんづめばくだん、英: tin bomb)は、缶詰を模した爆弾。
実例
[編集]旧日本軍が登戸研究所で作製した。大型ブリキ缶から小型缶までいくつかの大きさがあり、珈琲缶、菓子缶に偽装し、破壊用・殺傷用・自決用などの用途によって複数種類が製作された[1]。
ナチス・ドイツもカスレー(フランスの煮込み料理)やスモモのシロップ漬けの缶詰を使った爆弾を計画していたという[2]。
なお、沖縄戦では物資不足により竹筒で作った爆弾が知られているが、空き缶のものも発見されている[3]。
脚注
[編集]- ^ 松野誠也「日本陸軍の秘密戦器材 -防諜器材・諜報器材・謀略器材・宣伝器材の実態-」『明治大学平和教育登戸研究所資料館館報』第6巻、明治大学平和教育登戸研究所資料館、2020年9月、1-36頁、ISSN 2423-9151、NAID 120006900084。
- ^ 缶詰爆弾、死のマッシュポテトにチョコレート爆弾。ドイツ・ナチスが秘密裏に計画していた仕掛け爆弾の詳細が明らかに - カラパイア 2015年10月06日(2022年4月16日閲覧)
- ^ 空き缶で急造爆弾 沖縄戦実相表す 1フィート事務所保管 - 琉球新報 2012年12月26日(2022年4月16日閲覧)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 木下健蔵 渡辺賢二 山田朗「第6回企画展「NOBORITO1945 -登戸研究所70年前の真実-」記録 企画記念第三回講演会 長野県に疎開した登戸研究所と高校生達との調査」『明治大学平和教育登戸研究所資料館館報』第2巻、明治大学平和教育登戸研究所、2016年、141-173頁、ISSN 2423-9151、2021年10月31日閲覧。
- 高田 佳典 (2021年8月14日). “迫る本土決戦、宮崎に謎の部隊 「最後の生き残り」が語った使命”. 西日本新聞. 2021年10月31日閲覧。 “沖縄出身の上官に空手を習い、缶詰の中に爆弾を仕込む「缶詰爆弾」を頭に縛り付けて海を泳ぎ、対岸の船に仕掛ける練習もした。”