コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

織元山口

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社織元山口
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
992-0077
山形県米沢市簗沢1790-1
設立 1959年1月
業種 繊維製品
法人番号 2390001010263 ウィキデータを編集
事業内容 織物製作、販売
代表者 山口英夫
資本金 1200万円
従業員数 6名
外部リンク http://www.yamakuchi.co.jp/
テンプレートを表示

株式会社織元山口(おりもとやまくち)は、山形県に事業所を置く繊維工業メーカーである。社長の山口英夫は、海外での入賞歴を持つアーティストでもある[1]

概要

[編集]

従業員規模は小さい中小企業だが、独自に開発した電子ジャカード織り機による写真織(PHOTOTEX)や、緞帳などの織物販売を行っている[1]

また、技術力、デザイン力を買われ、浅草寺御戸帳作成を請け負った[1]

独自の電子ジャカード織り機システム開発

[編集]

電子ジャカード織機は、1980年代に登場した[1]。日本では、カヤバ工業が機器を生産、販売する。ただ、本体はともかく付随システムの値段が高かったため、中小企業が簡単に購入できるものではなかった。そこで、織元山口では山口英夫がパソコン機器開発の経験を活かして独自に付属システムを開発した[1]

この付属システムには以下の違いがある[1]

  • 従来の付属システムは、「入力部分を紋紙から電子化し、織り機で織る」という発送で作られた
  • 織元山口の付属システムは、「電子データをプリンタの代わりに織り機で出力する」という発送で作られた

電子ジャカード織機は、カヤバ工業が生産から撤退し、織物企業では機器の更新が困難になり、2000年代後半になっても媒体としてFDを使用する状況にあった。こうした中、織元山口のシステムが注目を集めることになる。三河屋機料、メコンと連携して新たなシステムを販売する試みは、中小企業新事業活動促進法に基づく「新連携計画」に認定された[1][2]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g 「「伝統工芸とITを融合させたら、新しい織物技術が生まれた」織元山口の山口英夫氏」『日経ビジネスオンライン』2008年5月12日付配信
  2. ^ 「パソコンによる電子ジャカード織機制御システムの開発・事業化」第12号認定案件(東北経済産業局管内) 中小企業基盤整備機構2007年7月10日

関連項目

[編集]