約定
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約定(やくじょう)とは、金融取引において、買いまたは売りの注文が執行されて売買が成立することを言う[1]。
成行注文ではその条件が緩いため、多くの場合、注文直後に約定することが多いが、指値注文では実勢価格が条件に届かず約定しないこともある。
約定日(取引日)と決済日
[編集]約定日は取引日(英: trade date)を意味するが、実際の金品の受け渡し(決済)をする受渡日(決済日、英: settlement date)は、約定日(取引日)の後日になることが多い。
約定日と決済日の関係はT+数字[注釈 1]と表現される。
- T+0
- 約定日の当日が決済日(約定の即日に決済)。オーバーナイト取引(スタート)等。
- T+1
- 約定日の翌営業日が決済日。日本国債や米国債の取引、トゥモロー・ネクスト取引(スタート)等。
- T+2
- 約定日の2営業日後が決済日。日本の株式や社債の取引、直物為替(スポット取引)、スポット・ネクスト取引(スタート)等。
約定率
[編集]約定率は注文回数に占める取引成立数の割合を意味する。
100回の注文に対し、95回取引が成立した場合の約定率は95%となる。
約定スピード
[編集]約定スピードは注文が出されてから、取引が成立するまでの速さを指す。
注文から取引成立(約定)までの時間差はスリッページと呼ばれる。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ Tは trade date の意。