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多摩大橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
築地の渡しから転送)
多摩大橋
多摩大橋、既設橋車上より 地図
基本情報
日本の旗 日本
所在地 東京都昭島市 - 東京都八王子市
交差物件 多摩川
用途 道路橋
路線名 東京都道59号八王子武蔵村山線
管理者 東京都建設局
設計者 パシフィックコンサルタンツ
施工者 松尾橋梁ピーエス三菱飯田土建(新設橋上部工)
戸田建設熊谷組(新設橋下部工)
開通 1966年2007年
座標 北緯35度41分37.4秒 東経139度22分24.9秒 / 北緯35.693722度 東経139.373583度 / 35.693722; 139.373583座標: 北緯35度41分37.4秒 東経139度22分24.9秒 / 北緯35.693722度 東経139.373583度 / 35.693722; 139.373583
構造諸元
形式 バスケットハンドル型ローゼ橋
全長 461.080 m[1]
最大支間長 150.9 m[1]
地図
多摩大橋の位置
多摩大橋の位置
多摩大橋の位置
多摩大橋の位置
多摩大橋の位置
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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東京都道59号標識

多摩大橋(たまおおはし)は、多摩川に架かる東京都道59号八王子武蔵村山線である。左岸が東京都昭島市、右岸は東京都八王子市となる。1966年昭和41年)開通の右岸方面行きの橋と、その上流側に2007年平成19年)開通の左岸方面行きの橋が並列する。以下、本項では1966年開通の橋を既設橋、2007年開通の橋を新設橋と呼ぶ。

拡幅計画

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1966年に既設橋開通。両方向各1車線であったが、多摩地域南西部と北東部を連絡する重要路線であり、周辺の市街化が進むと交通量は3万台を越え、慢性的な渋滞が生じた。歩道幅員が0.7 mと狭く、歩行者の安全確保も求められた。この状況を改善するため、既設橋の上流に新設橋を併設する拡幅事業が計画された[2]。新設橋は2007年に完成。既設橋は補強と歩道の設置が行われ、2010年8月10日に全面完成した[3]

構造

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建設中の新設橋。手前は既設橋

既設橋は橋長約460 mで、約50 m × 9径間で構成される。河川管理施設等構造令により、新設橋の橋脚も既設橋の橋脚に沿った位置に限定された。主径間を100 mと150 mとで検討した結果、施工時の経済性と河川への影響の少なさから、150 mとして澪筋を避ける案が採用された。主径間は鉛直ケーブルを使用したバスケットハンドル型ローゼ橋を採用[2]。一般部径間と主径間の比率が1:3と大きく、端支点の負反力と応力アンバランスが生じるがこの問題はアーチによる補剛で解決した。桁高は2.4 mで統一された[4]。将来的に既設橋を新設橋と同様の形式に架け替えることを考慮し、ライズは構造上決定される比率より若干低い1/7.5とした[2]。下路式補剛アーチ橋の連続径間長は日本最長で、2007年度に土木学会田中賞を受賞している[5]

近隣の橋

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築地の渡し

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築地の渡し(ついじのわたし)[6]は、かつて多摩大橋付近にあった多摩川の渡し船。多摩大橋の下流約300mの多摩川左岸堤防上(昭島市宮沢町三丁目)にある福島第五児童遊園内に「築地の渡し跡」の碑がある。

脚注

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  1. ^ a b 田中賞作品部門受賞一覧”. 土木学会. 2019年7月31日閲覧。
  2. ^ a b c 土木学会第63回年次学術講演会” (PDF). 土木学会. pp. 777-778 (2008年9月). 2019年7月31日閲覧。
  3. ^ “多摩大橋、8月10日に全面開通”. 日本経済新聞. (2010年7月29日). https://www.nikkei.com/article/DGXDZO11821480Y0A720C1L83000/ 2019年7月31日閲覧。 
  4. ^ 多摩大橋建設プロジェクト”. パシフィックコンサルタンツ. 2019年7月31日閲覧。
  5. ^ 多摩大橋”. 戸田建設. 2019年7月31日閲覧。
  6. ^ 築地の渡し跡  [ついじのわたしあと ]”. はまだより. 2023年5月10日閲覧。で引用する昭島市教育委員会名義の「築地の渡し跡」碑文