筑紫歌壇賞
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筑紫歌壇賞(ちくしかだんしょう)は日本の短歌の賞。主催は一般財団法人隈国際科学技術・文化振興会。共催は本阿弥書店。後援は太宰府市・太宰府市教育委員会・西日本新聞社。
前年の1月1日から12月31日までに出版された、60歳以上の作者による第一歌集が対象。賞の名称は、万葉集に登場する歌人・大伴旅人、山上憶良らがいわゆる筑紫歌壇を形成して活躍したのが大宰府であり、その年齢が60歳代であったことから名づけられた。
選考委員は伊藤一彦、小島ゆかり、桜川冴子の3名。選考過程は総合短歌誌「歌壇」に掲載される。贈賞式は毎年9~10月に、福岡県太宰府市の大宰府館にて行なわれる。
正賞として人形師である三宅隆による博多人形「万葉の月」、副賞として賞金30万円が授与される。
受賞作一覧
[編集]- 第1回(2004年)寺松滋文『爾余は沈黙』全国書誌番号 20495817
- 第2回(2005年)小寺三喜子『サヨナラ三角さりすべり』ISBN 978-4915076206、藤岡成子『真如の月』ISBN 978-4899750932
- 第3回(2006年)山本フサ『野火の音』ISBN 978-4776801856
- 第4回(2007年)木曽陽子『モーパッサンの口髭』ISBN 978-4790409267
- 第5回(2008年)植松法子『蟲のゐどころ』ISBN 978-4046215611
- 第6回(2009年)佐近田栄懿子『春港』 ISBN 978-4861980954
- 第7回(2010年)岩元道子『春山』全国書誌番号 21624056
- 第8回(2011年)松原あけみ『ペロポネソス駅』ISBN 978-4776806875
- 第9回(2012年)福井和子『花虻』ISBN 978-4046218575
- 第10回(2013年)長嶺元久『カルテ棚』ISBN 978-4860237998、辻豊子『白きたんぽぽ』ISBN 978-4861982194
- 第11回(2014年)門坂郁『千尋の海へ』 ISBN 978-4899753063
- 第12回(2015年)岡部由紀子『父の独楽』 ISBN 978-4861511233
- 第13回(2016年)中島行夫『モーリタニアの蛸』
- 第14回(2017年)小紋潤『蜜の大地』
- 第15回(2018年)野上卓『レプリカの鯨』
- 第16回(2019年)中村敬子『幸ひ人』
- 第17回(2020年)名取あい子『記憶の空』
- 第18回(2021年)樽谷眞弓『木守り柿』
- 第19回(2022年)奥山かほる『安息角』
- 第20回(2023年)武藤義哉『春の幾何学』