コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

第6即応機動連隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第6普通科連隊から転送)
第6即応機動連隊
実弾射撃を行う機動戦闘車中隊の16式機動戦闘車
創設 1954年(昭和29年)7月1日
廃止

2023年(令和5年)3月15日

(第6普通科連隊)
再編成 2023年(令和05年)3月16日
(第6即応機動連隊)[1]
所属政体 日本の旗 日本
所属組織 陸上自衛隊
部隊編制単位 連隊
兵科 即応機動連隊
人員 約650名
所在地 北海道 網走郡美幌町
編成地 宇都宮
上級単位 第5旅団
担当地域 北見市網走市網走郡
テンプレートを表示

第6即応機動連隊(だいろくそくおうきどうれんたい、JGSDF 6th Rapid Deployment Regiment)は、北海道網走郡美幌町美幌駐屯地に駐屯する、陸上自衛隊第5旅団隷下の即応機動連隊である。

概要

[編集]

1951年(昭和26年)5月に警察予備隊の第6連隊として宇都宮駐屯地において編成されて以来幾多の改編、移駐を経て、2023年(令和5年)3月に陸上自衛隊で6隊目の即応機動連隊に改編された[2]

連隊本部、3個普通科中隊、火力支援中隊、機動戦闘車中隊により編成される。連隊長は1等陸佐をもって充てられ、美幌駐屯地司令を兼ねる。

沿革

[編集]

第6連隊

  1. 連隊本部及び第1大隊、第2大隊は宇都宮駐屯地に駐屯。
  2. 第3大隊は船岡駐屯地に駐屯。
  • 1952年(昭和27年)
    • 1月19日:部隊改編。以下の部隊を編合して再編成。
    1. 第3連隊本部(高田駐屯地)を第6連隊本部に改編。
    2. 第62連隊第2大隊(美幌駐屯地)を第1大隊に改編。
    3. 第4連隊第3大隊(遠軽駐屯地)を第2大隊に改編。
    4. 第1連隊第2大隊(久里浜駐屯地)を第3大隊に改編。
      ※当初は連隊本部が高田駐屯地にあり、それぞれの大隊が遠距離にあるという特性があった。
    • 1月26日:連隊本部が高田駐屯地から美幌駐屯地に移駐。
    • 10月18日:連隊隷下に駐屯地管理隊・福祉隊(後の美幌駐屯地業務隊)が編成。
  • 1953年(昭和28年)
    • 2月5日:第3大隊が久里浜駐屯地より旭川駐屯地に移駐。これにより連隊全部が北海道に移駐したことになる。
    • 9月1日:駐屯地管理隊・福祉隊が美幌駐屯地業務隊に改編。

第6普通科連隊

  • 1954年(昭和29年)
    • 7月1日:陸上自衛隊発足により、「第6普通科連隊」に称号変更。
    • 7月31日:第14中隊(特車中隊=戦車を装備した中隊)が帯広駐屯地に移駐。
    • 9月10日:第5管区隊編成により、第5管区総監に隷属。第3大隊(旭川駐屯地)が第9普通科連隊隷下に編入され「第9普通科連隊第2大隊」に改称。
    • 9月25日:新たに第3大隊を美幌駐屯地において編成(この時点で、連隊本部・第1・3大隊は美幌駐屯地、第2大隊は遠軽駐屯地、第14中隊は帯広駐屯地に駐屯)。
    • 10月5日:第4普通科連隊第14中隊及び第6普通科連隊第14中隊(帯広駐屯地)を基幹に第5特車大隊を帯広駐屯地で新編。
  • 1962年(昭和37年)1月18日:師団改編により、第5管区隊が「第5師団」となる。
  1. 第6普通科連隊を再編。本部管理中隊、4個普通科中隊及び重迫撃砲中隊の編成となる。
  2. 第6普通科連隊第2大隊(遠軽駐屯地)が第25普通科連隊へと改編され、第2師団の隷下部隊となる。
  • 1966年(昭和41年)
  • 1968年(昭和43年)3月31日:連隊の64式小銃の充足率が82%になる。
  • 1971年(昭和46年)4月8日:60式自走106mm無反動砲新装備。
  • 1980年(昭和55年)9月:84mm無反動砲16門が新装備される。
  • 1984年(昭和59年)10月10日:信号雷管爆発事故が起きる(然別演習場、2名殉職)。
  • 1987年(昭和62年)9月27日:自衛隊装備展「防衛フェア・イン・北見」開催。
  • 1989年(平成元年)3月24日:師団改編により完全自動車化連隊となる。
  1. 本部管理中隊の人事班が連隊本部班の隷下に異動。
  2. 本部管理中隊に輸送小隊が新編。
  3. 各普通科中隊に64式対戦車誘導弾が配備され無反動砲小隊が対戦車小隊に改編。
  4. 小銃小隊の1個班の編成が11名から10名になる。
  • 1991年(平成03年)8月1日:「新たな人員充足管理」に基づく隊務運営の試行に伴う編成を完結、第4普通科中隊が特定中隊として32名編成となる。
  • 1993年(平成05年)11月29日:89式小銃の取扱普及教育実施(30日まで)。
  • 2004年(平成16年)
    • 3月25日:重迫撃砲中隊および本部管理中隊管理整備小隊を廃止。
    • 3月26日:第5師団第5旅団への改編による部隊改編(軽普通科連隊への改編)
      1. 本部管理中隊隷下に重迫撃砲小隊を新編。
      2. 後方支援体制変換に伴い、整備部門を第5後方支援隊第2整備中隊第2普通科直接支援小隊へ移管。
  • 2011年(平成23年)4月22日:第4普通科中隊を廃止。
  • 2023年(令和05年)3月15日:即応機動連隊への改編のため、第6普通科連隊(美幌駐屯地)が廃止。

第6即応機動連隊

警備隊区

[編集]

北見市網走市網走郡(美幌町、津別町、斜里町、清里町、小清水町、訓子府町、置戸町、大空町)の2市8町[5]

部隊編成

[編集]

第6普通科連隊廃止時の編成

[編集]

整備支援部隊

[編集]
第6普通科連隊
第6即応機動連隊
  • 第5後方支援隊即応機動直接支援中隊(美幌駐屯地):2023年(令和5年)3月16日から

主要幹部

[編集]
官職名 階級 氏名 補職発令日 前職
第6即応機動連隊長
兼 美幌駐屯地司令
1等陸佐 中津健士 2024年03月18日 西部方面総監部防衛部訓練課長
歴代の連隊長
(1等陸佐・美幌駐屯地司令兼補)
氏名 在職期間 前職 後職
01 高田裕三
(2等警察正)
1951年05月01日 - 1952年01月03日
02 野瀬定一
(2等警察正)
1952年01月04日 - 1952年06月07日 第3連隊
兼 高田駐とん地部隊長
03 北森信男
(1等警察正)
1952年06月17日 - 1952年08月22日 久里浜学校隊所属
04 久保田茂
(1等警察正)
1952年08月23日 - 1954年08月24日 富士学校綜合研究室長
05 遠山弥兵衛 1954年08月25日 - 1956年08月15日 第2管区総監部第2部長 第6管区総監部付
06 出口敦 1956年08月16日 - 1959年07月31日 札幌駐とん地業務隊 第1管区総監部付
07 溝口昌弘 1959年08月01日 - 1961年07月31日 第4普通科連隊第3大隊長 陸上幕僚監部付
08 田畑良一 1961年08月01日 - 1963年03月24日 陸上幕僚監部第5部研究室長 陸上幕僚監部付
09 松田祐武 1963年03月25日 - 1965年03月15日 陸上自衛隊幹部学校学校教官 防衛大学校教授
10 庭屋陽之助 1965年03月16日 - 1967年03月15日 東部方面総監部第1部勤務 陸上幕僚監部第1部広報班長
11 島谷敬一 1967年03月16日 - 1969年03月16日 陸上自衛隊幹部学校勤務 陸上自衛隊富士学校研究部第1課長
12 山崎忠彦 1969年03月17日 - 1971年07月15日 北部方面総監部業務室長 陸上幕僚監部第1部勤務
13 安田嘉一 1971年07月16日 - 1973年07月15日 統合幕僚会議事務局第2幕僚室勤務 陸上自衛隊調査学校情報教育課長
14 上田友三郎 1973年07月16日 - 1975年07月15日 第1師団司令部第3部長 陸上幕僚監部第5部訓練演習班長
15 柴崎育弘 1975年07月16日 - 1977年07月31日
※1977年07月01日 陸将補昇任
統合幕僚会議事務局第3幕僚室勤務 第3師団副師団長
千僧駐とん地司令
16 高田敬一 1977年08月01日 - 1979年03月15日 自衛隊岐阜地方連絡部 陸上自衛隊富士学校普通科部副部長
17 小林司郎 1979年03月16日 - 1981年03月16日 装備開発実験隊勤務 陸上自衛隊少年工科学校第1教育部長
18 三塚弘之 1981年03月16日 - 1983年03月15日 陸上自衛隊富士学校付 陸上幕僚監部人事部人事計画課
服務班長
19 上村享 1983年03月16日 - 1984年07月31日 陸上自衛隊幹部学校学校教官 陸上自衛隊調査学校学校教官
20 村上興宣 1984年08月01日 - 1986年07月31日 東部方面総監部人事部人事課長 陸上自衛隊幹部学校学校教官
21 吉田耕平 1986年08月01日 - 1989年03月31日 陸上幕僚監部教育訓練部教育課
学校第2班長
警務隊副隊長
22 小原武史 1989年04月01日 - 1992年03月15日 北部方面総監部人事部人事課長 自衛隊茨城地方連絡部
23 山本允典 1992年03月16日 - 1994年03月22日 北部方面総監部防衛部訓練課長 陸上自衛隊幹部学校主任教官
24 井上廣司 1994年03月23日 - 1996年06月30日 陸上幕僚監部防衛部運用課勤務 陸上幕僚監部人事部厚生課長
25 矢野義昭 1996年07月01日 - 1998年12月07日 陸上幕僚監部教育訓練部訓練課
演習班長
統合幕僚会議事務局第4幕僚室
後方補給運用調整官
兼 後方補給班長
26 市川卓治 1998年12月08日 - 2000年06月29日 陸上幕僚監部付 陸上幕僚監部調査部調査課
調査運用室長
27 佐藤秀樹 2000年06月30日 - 2003年03月26日 陸上幕僚監部人事部補任課
人事第2班長
第4師団司令部幕僚長
28 須田俊彦 2003年03月27日 - 2005年07月31日 陸上自衛隊幹部学校付 東部方面総監部総務部広報室長
29 服部清光 2005年08月01日 - 2007年03月27日 陸上自衛隊富士学校普通科部
研究課長
北部方面総監部総務部
地域連絡調整課長
30 竹下秀毅 2007年03月28日 - 2009年03月23日 東部方面総監部人事部援護業務課長 自衛隊体育学校第2教育課長
31 照井康弘 2009年03月24日 - 2011年07月31日 技術研究本部
技術開発官(誘導武器担当)付
第3開発室長
陸上自衛隊研究本部研究員
32 池田重則 2011年08月01日 - 2013年07月31日 陸上自衛隊幹部学校付 中部方面総監部装備部後方運用課長
33 野村昌二 2013年08月01日 - 2015年07月31日 陸上幕僚監部運用支援・情報部
運用支援課陸上連絡官
国際活動教育隊
駒門駐屯地司令
34 川村恭也 2015年08月01日 - 2017年11月30日 東部方面総監部総務部
地域連絡調整課長
仙台駐屯地業務隊長
35 降籏慎生 2017年12月01日 - 2019年11月30日 中部方面総監部人事部援護業務課長 自衛隊愛知地方協力本部募集課長
36 佐藤靖倫 2019年12月01日 - 2022年03月13日 第3陸曹教育隊長 陸上自衛隊東北補給処装備計画部
企画課長
河村友則 2022年03月14日 - 2023年03月15日 陸上幕僚監部運用支援・訓練部訓練課
総括班長
第6即応機動連隊長
兼 美幌駐屯地司令
第6即応機動連隊長
01 河村友則 2023年03月16日 - 2024年03月17日 第6普通科連隊長
兼 美幌駐屯地司令
第12旅団司令部幕僚長
02 中津健士 2024年03月18日 - 西部方面総監部防衛部訓練課長

主要装備

[編集]

廃止部隊

[編集]
  • 第6普通科連隊重迫撃砲中隊:2004年(平成16年)3月26日 廃止。
  • 第6普通科連隊第4普通科中隊:2011年(平成23年)4月22日 廃止。

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b 防衛省発令(1佐職人事)2023年3月16日付
  2. ^ 第6即応機動連隊に改編 2023年03月30日の記事 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==”. 北見・網走・オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩. 2023年5月6日閲覧。
  3. ^ 陸自第5旅団「機動旅団」改編 帯広に第5情報隊新設(十勝毎日新聞)”. 十勝毎日新聞電子版. 十勝毎日新聞社. 2023年3月20日閲覧。 “16日、第6普通科連隊(美幌駐屯地)を「第6即応機動連隊」へと改編することを発表した。”
  4. ^ 帯広・第5旅団、機動旅団に 南西諸島にも展開可能に 有事に備え改編」『北海道新聞』2023年3月22日。2023年3月24日閲覧。
  5. ^ 令和5年度北海道地域防災計画 第5章災害応急対策計画”. 北海道. pp. 120-124. 2024年3月14日閲覧。

防衛省人事発令”. 2015年8月1日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]