第47戦車師団 (ロシア陸軍)
第47戦車師団 | |
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創設 | 1942年3月3日 |
所属政体 |
ソビエト連邦 → ロシア |
所属組織 | ロシア陸軍 |
部隊編制単位 | 師団 |
兵科 | 戦車兵 |
兵種/任務 | 装甲部隊 |
所在地 | ニジニ・ノヴゴロド州ムリノ |
愛称 | チェンストホヴァ |
上級単位 | 第1親衛戦車軍 |
戦歴 |
第二次世界大戦 ハンガリー動乱 プラハの春 ドンバス戦争 ロシアのウクライナ侵攻 |
第47戦車師団(だい47せんしゃしだん、ロシア語: 47-я танковая дивизия)は、ロシア陸軍の師団。第1親衛戦車軍隷下。
概要
[編集]第二次世界大戦
[編集]1942年3月3日、第二次世界大戦の影響に伴い、赤軍の第100戦車旅団としてロシア・ソビエト連邦社会主義共和国で創設された[1]。
1942年3月から独ソ戦に投入され、枢軸国に勝利し、赤旗勲章、2等スヴォーロフ勲章、名誉称号「チェンストホヴァ」を授与された[1]。
1945年12月、第31戦車師団隷下に配属され、部隊縮小に伴い、第100戦車連隊に改編された[1]。
冷戦
[編集]1956年10月、ハンガリー動乱に投入された。
1968年8月、プラハの春に投入され、チェコスロバキア社会主義共和国に移駐した[2]。
1990年4月、ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国ゴーリキー州に移駐した[2]。
ロシア陸軍
[編集]1992年5月、ソビエト連邦の崩壊とロシアの独立で創設されたロシア陸軍に編入した。
2009年1月、部隊増強に伴い、第6独立戦車旅団に改編された[1]。
ドンバス戦争
[編集]2014年8月、ドンバス戦争に投入され、東部ドネツィク州に配備され、ドンバスの親ロシア派分離主義勢力を火力支援した。
2021年12月、部隊増強に伴い、第47戦車師団に改編された。
ロシアのウクライナ侵攻
[編集]北部・スームィ戦線
[編集]2022年2月24日、ロシアのウクライナ侵攻ではロシア・クルスク州に配備され、第1親衛戦車軍の隷下部隊として第2親衛諸兵科連合軍と合同で攻勢を開始し、北部スームィ州スームィ地区で撃退された[3]。
北東部・イジューム戦線
[編集]2022年3月、第26戦車連隊が北東部ハルキウ州イジューム地区で攻勢を開始したが、カミアンカで撃退された[4]。
東部・スヴァトヴェ-クレミンナ戦線
[編集]2024年1月、東部ルハーンシク州スヴァトヴェ地区に再配置され、スヴァトヴェに展開した[5]。5月に第153戦車連隊、第272自動車化狙撃連隊が分遣された[6]。
北東部・ハルキウ戦線
[編集]2024年5月、第153戦車連隊、第272自動車化狙撃連隊がロシア・ベルゴロド州に再配置され、第2親衛自動車化狙撃師団隷下の第1親衛自動車化狙撃連隊、第18親衛自動車化狙撃師団隷下の第11戦車連隊と合同で攻勢を開始し、北東部ハルキウ州チュフイウ地区に展開した[7][6]。
編制
[編集]- 師団司令部(ムリノ)
- 第26戦車連隊
- 第153戦車連隊
- 第245自動車化狙撃連隊
- 第272自動車化狙撃連隊
- 第744自走砲連隊
- 第63独立防空大隊
- 第375独立対戦車砲兵大隊
- 第7独立偵察大隊
- 工兵大隊
- 通信大隊
- 第1077独立兵站大隊
- 衛生大隊
- 電子戦中隊
- NBC防護中隊
- 無人機中隊
脚注
[編集]- ^ a b c d 第100戦車旅団 タンクフロント
- ^ a b 第31戦車師団 The Luftwaffe, 1933-45
- ^ Ukraine War, 28–30 March, 2022 トム・クーパー
- ^ Ukraine’s Armed Forces destroy detachment of Russian 47th tank division in Kharkiv region MIL.IN.UA
- ^ Russian Offensive Campaign Assessment, April 28, 2024 戦争研究所
- ^ a b Russian Offensive Campaign Assessment, May 25, 2024 戦争研究所
- ^ Russian Offensive Campaign Assessment, May 22, 2024 戦争研究所