第3高射特科群
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第3高射特科群 | |
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創設 | 1971年(昭和46年)3月25日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 群 |
兵科 | 高射特科 |
所在地 | 福岡県 飯塚市 |
編成地 | 飯塚 |
上級単位 | 第2高射特科団 |
担当地域 | 福岡県筑豊地方南部、九州本土、奄美群島 |
第3高射特科群(だいさんこうしゃとっかぐん、JGSDF 3rd Antiaircraft Artillery Group)は、福岡県飯塚市の飯塚駐屯地に群本部が駐屯する第2高射特科団隷下の高射特科部隊である。
概要
[編集]03式中距離地対空誘導弾(中SAM)を運用し、西部方面隊担任地域の防空を主任務とする。群長は1等陸佐が充てられ、群本部と3個高射中隊等を含む主力が飯塚駐屯地に、1個高射中隊が奄美駐屯地に駐屯している[1][2]。
警備隊区
[編集]災害派遣区域(警備区域)は福岡県筑豊地方南部の3市7町1村である。
沿革
[編集]独立第81特科大隊
第116特科大隊
- 1954年(昭和29年)
- 9月25日:第116特科大隊(M2 90mm高射砲)が独立第81特科大隊を改編し浜松駐屯地で編成され第1高射特科群へ編合。
- 10月20日:第116特科大隊が浜松駐屯地から東千歳駐屯地へ移駐。
- 1970年(昭和45年)8月5日:第116特科大隊が東千歳駐屯地から飯塚駐屯地へ移駐。
第3高射特科群
- 1971年(昭和46年)3月25日:第116特科大隊を母体として第3高射特科群が飯塚駐屯地において編成完結。
- 1973年(昭和48年)8月1日:第2高射団編成により、同団隷下に編合。
- 1974年(昭和49年)
- 1976年(昭和51年)8月20日:第2高射団が第2高射特科団に称号変更。
- 1987年(昭和62年)3月26日:地対空誘導弾ホークが基本型から改良型に換装。
- 1990年(平成 2年):米国におけるホーク実射訓練において、第312高射中隊が全国1位の成績を修める。
- 2003年(平成15年)3月27日:後方支援体制変換に伴い、第104高射直接支援隊を廃止し、整備部門を西部方面後方支援隊第102高射直接支援大隊第1直接支援中隊へ移管。
- 2015年(平成27年)3月26日:第311高射中隊に03式中距離地対空誘導弾の配備を開始。
- 2016年(平成28年)3月27日:第311高射中隊(飯塚駐屯地)を第344高射中隊(03式中距離地対空誘導弾装備)に改編。
- 2017年(平成29年)3月27日:第312高射中隊(飯塚駐屯地)を第345高射中隊(03式中距離地対空誘導弾装備)に改編。
- 2019年(平成31年)3月26日:第344高射中隊が飯塚駐屯地から奄美駐屯地に移駐[1][2]。
- 2023年(令和 5年)3月16日:第313高射中隊(飯塚駐屯地)を第349高射中隊(03式中距離地対空誘導弾装備)に改編。
- 2024年(令和 6年)3月21日:第314高射中隊(飯塚駐屯地)を第350高射中隊(03式中距離地対空誘導弾装備)に改編。地対空誘導弾改良ホークが退役。
編成・駐屯地
[編集]- 編成
- 第3高射特科群本部
- 本部管理中隊「3高群-本」
- 中隊本部
- 群本部勤務班
- 指揮小隊
- 通信レーダ班
- 衛生小隊
- 補給班
- 第344高射中隊「344高射」:03式中距離地対空誘導弾
- 第345高射中隊「345高射」:03式中距離地対空誘導弾
- 第349高射中隊「349高射」:03式中距離地対空誘導弾
- 第350高射中隊「350高射」:03式中距離地対空誘導弾
- 第303高射搬送通信中隊「303高搬通」
整備支援部隊
[編集]- 第104高射直接支援隊:1971年(昭和46年)3月25日から2003年(平成15年)3月26日の間。
- 西部方面後方支援隊第102高射直接支援大隊第1直接支援中隊:2003年(平成15年)3月27日から
- 整備小隊:第3高射特科群を全般支援
- 第1直接支援小隊(奄美駐屯地):第344高射中隊を直接支援
- 第2直接支援小隊:第345高射中隊を直接支援
- 第3直接支援小隊:第349高射中隊を直接支援
- 第4直接支援小隊:第350高射中隊を直接支援
主要幹部
[編集]官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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第3高射特科群長 | 1等陸佐 | 枝次聖徳 | 2024年 | 3月 4日陸上幕僚監部防衛部防衛課編成班長 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
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1 | 松原輝男 | 1971年 | 3月25日 - 1973年 3月15日第3特科群勤務 | 西部方面総監部第4部長 |
2 | 上田照夫 | 1973年 | 3月16日 - 1975年 7月15日陸上自衛隊高射学校勤務 | 東北方面総監部募集課長 |
3 | 津田秧 | 1975年 | 7月16日 - 1977年 7月31日第3教育団本部訓練科長 | 第2高射特科団本部勤務 |
4 | 齊藤浩平 | 1977年 | 8月 1日 - 1979年 3月15日第1高射特科団本部高級幕僚 | 高射教導隊長 |
5 | 中野富一 | 1979年 | 3月16日 - 1981年 3月15日東北方面総監部人事部厚生課長 | 陸上自衛隊幹部学校研究員 |
6 | 岡文夫 | 1981年 | 3月16日 - 1983年 3月15日陸上幕僚監部防衛部防衛課勤務 | 防衛大学校訓練部訓練課長 |
7 | 中村陸男 | 1983年 | 3月16日 - 1984年 7月31日中部方面総監部総務部勤務 | 陸上自衛隊高射学校学校教官 |
8 | 北井上一則 | 1984年 | 8月 1日 - 1986年 3月16日西部方面総監部防衛部訓練課長 | 陸上幕僚監部教育訓練部教育課長 |
9 | 徳永文男 | 1986年 | 3月17日 - 1988年 3月15日陸上幕僚監部調査部勤務 | 西部方面総監部総務部長 |
10 | 高木幸夫 | 1988年 | 3月16日 - 1990年 3月15日統合幕僚会議事務局第2幕僚室 情報班長 |
自衛隊佐賀地方連絡部長 |
11 | 坂本興紀 | 1990年 | 3月16日 - 1992年11月30日陸上自衛隊幹部学校学校教官 | 陸上自衛隊幹部学校主任研究開発官 |
12 | 石井克巳 | 1992年12月 | 1日 - 1995年 3月31日中部方面総監部装備部後方運用課長 | 防衛大学校教授 |
13 | 小野陽平 | 1995年 | 4月 1日 - 1998年 3月22日陸上幕僚監部防衛部運用課 運用第2班長 |
陸上自衛隊幹部学校主任教官 |
14 | 渡辺義幸 | 1998年 | 3月23日 - 2000年 6月29日第1混成団本部高級幕僚 | 自衛隊山形地方連絡部長 |
15 | 河村仁 | 2000年 | 6月30日 - 2002年 3月21日陸上幕僚監部教育訓練部教育課 企画班長 |
陸上幕僚監部監理部総務課 広報室長 |
16 | 佐嘉田進 | 2002年 | 3月22日 - 2003年 7月31日陸上自衛隊研究本部企画調整官 | 陸上自衛隊高射学校第1教育部長 |
17 | 髙橋勝夫 | 2003年 | 8月 1日 - 2005年 3月22日陸上幕僚監部装備部装備計画課 企画班長 |
陸上自衛隊研究本部研究員 |
18 | 増田恭士 | 2005年 | 3月23日 - 2007年 7月31日陸上自衛隊高射学校主任教官 | 東北方面混成団副団長 |
19 | 渡純一 | 2007年 | 8月 1日 - 2009年12月14日中部方面総監部調査部調査課長 | 陸上幕僚監部監理部総務課 情報公開・個人情報保護室長 |
20 | 麻生和彦 | 2009年12月15日 - 2011年 | 7月31日陸上自衛隊高射学校研究部長 | 技術研究本部 技術開発官(誘導武器担当)付 総括室長 |
21 | 山下雅弘 | 2011年 | 8月 1日 - 2013年 7月31日北関東防衛局防衛補佐官 | 自衛隊奈良地方協力本部長 |
22 | 山口尚彦 | 2013年 | 8月 1日 - 2015年 7月31日東部方面総監部人事部人事課長 | 防衛研究所主任研究官 |
23 | 久田茂将 | 2015年 | 8月 1日 - 2017年 3月22日陸上幕僚監部人事部厚生課 家族支援班長 |
自衛隊大分地方協力本部長 |
24 | 井村昭利 | 2017年 | 3月23日 - 2019年 3月22日陸上幕僚監部人事部募集・援護課 募集班長 |
自衛隊大分地方協力本部長 |
25 | 貞方太 | 2019年 | 3月23日 - 2022年 3月13日陸上幕僚監部人事部募集・援護課 募集班長 |
自衛隊茨城地方協力本部長 |
26 | 加藤貴之 | 2022年 | 3月14日 - 2024年 3月 3日北部方面総監部法務官 | 陸上総隊司令部法務官 |
27 | 枝次聖徳 | 2024年 | 3月 4日 -陸上幕僚監部防衛部防衛課編成班長 |
主要装備
[編集]警備区域
[編集]廃止(改編)部隊
[編集]- 第116特科大隊「116特」:1971年(昭和46年)3月24日 廃止。
- 第104高射直接支援隊「104高直支」:2003年(平成15年)3月27日 廃止。西部方面後方支援隊第102高射直接支援大隊第1直接支援中隊へ改編。
- 第311高射中隊「311高射」:2016年(平成28年)3月27日 廃止。第344高射中隊に改編。
- 第312高射中隊「312高射」:2017年(平成29年)3月27日 廃止。第345高射中隊に改編。
- 第313高射中隊「313高射」:2023年(令和 5年)3月16日 廃止。第349高射中隊に改編。
- 第314高射中隊「314高射」:2024年(令和 6年)3月21日 廃止。第350高射中隊に改編。
脚注
[編集]- ^ a b “G180924B 飯塚駐屯地創立記念行事 観閲行進”. youtube. 2018年10月23日閲覧。
- ^ a b “奄美駐屯地における新編行事”. 陸上自衛隊ホームページ (2019年3月31日). 2019年4月6日閲覧。
出典
[編集]- “防衛省人事発令”. 2015年8月1日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 飯塚駐屯地ホームページ内、第3高射特科群紹介ページ
- 陸上自衛隊飯塚駐屯地 (@JGSDF_IIZUKA) - Twitter(第2高射特科団・第3高射特科群本部)
- 陸上自衛隊 奄美・瀬戸内(@amamiasf2019):- Twitter(第344高射中隊)