第18SS義勇装甲擲弾兵師団
表示
第18SS義勇装甲擲弾兵師団 ホルスト・ヴェッセル 18. SS-Freiwilligen-Panzergrenadier-Division "Horst Wessel" | |
---|---|
第18SS義勇装甲擲弾兵師団の師団章 | |
創設 | 1944年1月 |
廃止 | 1945年5月 |
所属政体 | ナチス・ドイツ |
所属組織 | 武装親衛隊 |
部隊編制単位 | 師団 |
兵科 | 装甲擲弾兵(機械化歩兵) |
通称号/略称 |
「ホルスト・ヴェッセル」 (Horst Wessel) |
担当地域 | 東部戦線(独ソ戦) |
戦歴 |
第二次世界大戦 マルガレーテ作戦 ブダペスト包囲戦 上シレジア攻勢 スロバキア民衆蜂起 |
識別 | |
---|---|
襟章 | |
第18SS義勇装甲擲弾兵師団『ホルスト・ヴェッセル』(だい18SSぎゆうそうこうてきだんへいしだん ホルスト・ヴェッセル、独: 18. SS-Freiwilligen-Panzergrenadier-Division „Horst Wessel“)は、武装親衛隊の38個ある師団のうちのひとつであり、徴募されたドイツ系ハンガリー人を主力としていた。フランス人志願兵なども将兵に含まれていた。師団名は突撃隊員でナチ党の党歌『旗を高く掲げよ』(ホルスト・ヴェッセル・リート)の作詞者でもあるホルスト・ヴェッセルに由来する。
戦歴
[編集]- 1941年
- 4月:師団の前身となる第1SS歩兵旅団が編成。専らパルチザン掃討戦に従事
- 1944年
- 1月25日:クロアチアで旅団を装甲擲弾兵師団への改編命令。1万の補充はドイツ系ハンガリー人を強制徴用
- 1月30日:『第18SS義勇装甲擲弾兵師団 ホルスト・ヴェッセル』とアドルフ・ヒトラー本人により命名
- 6月22日:中央軍集団の前線崩壊により師団は約3000名のシェーファー戦闘団をドニエストル川陣地へ急派
- 9月2日:スロバキアの武装蜂起鎮圧のためシェーファー戦闘団に緊急出動命令。ローゼンベルク付近でパルチザンと交戦
- 11月2日:ハンガリーへ急派、ツァギファ河畔陣地へ投入されるも、三度にわたり陣地を放棄、武器を捨てて敗走したため戦線から引き揚げ
- 1945年
- 1月5日:再編成に入るが、ラティボア方面のオーデル橋頭堡から出撃する赤軍に防衛戦を展開師団は空軍、海軍、国民突撃隊から兵員を補充したため士気は向上。2月13日の赤軍による攻勢を撃退
- 4月初め:第17軍予備となり、チェコのオーバージーベンアイヒェン付近に投入
- 5月7日:ライヒェンベルクまで後退。少人数グループに分かれてエルベを目指すが多くがチェコ・パルチザンに捕らえられ、処刑される
師団長
[編集]- ウィルヘルム・トラバント(August-Wilhelm Trabandt)親衛隊少将(1944年1月25日 - 1945年1月3日)
- ヨーゼフ・フィッツトゥーム(Josef Fitzthum)親衛隊中将(1945年1月3日 - 1945年1月10日)
- ゲオルク・ボフマン(Georg Bochmann)親衛隊大佐(1945年1月10日 - 1945年3月)
- ハインリヒ・ペーターゼン(Heinrich Petersen)親衛隊大佐(1945年3月 - 1945年5月8日)
隷下部隊
[編集]- 第39SS装甲擲弾兵連隊(SS-Panzergrenadier-Regiment 39)
- 第40SS装甲擲弾兵連隊(SS-Panzergrenadier-Regiment 40)
- 第18SS砲兵連隊(SS-Artillerie-Regiment 18)
- 第18SS装甲大隊(SS-Panzer-Abteilung 18)
- 第18SS整備大隊(SS-Instandsetzungs-Abteilung 18)
- 第18SS高射砲大隊(SS-Flak-Abteilung 18)
- 第18SS通信大隊(SS-Nachrichten-Abteilung 18)
- 第18SS装甲偵察大隊(SS-Panzer-Aufklärungs-Abteilung 18)
- 第18SS対戦車猟兵大隊(SS-Panzerjäger-Abteilung 18)
- 第18SS工兵大隊(SS-Pionier-Bataillon 18)
- 第18SS補給小隊(SS-Nachschubtruppen 18)
- 第18SS医療大隊(SS-Sanitäts-Abteilung 18)
- 第18SS設営大隊(SS-Wirtschafts-Bataillon 18)
- 第18SS野戦補充大隊(SS-Feldersatz-Bataillon 18)
- 第18SS装甲擲弾兵訓練大隊(SS-Panzergrenadier-Ausbildungs-Bataillon 18)