第10海軍航空旅団 (ウクライナ海軍)
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第10海軍航空旅団 10-та морська авіаційна бригада | |
---|---|
第10海軍航空旅団の紋章 | |
創設 | 2004年8月20日 |
所属政体 | ウクライナ |
所属組織 | ウクライナ海軍 |
部隊編制単位 | |
兵科 | 海軍航空隊 |
通称号/略称 | A1688 |
愛称 | 10 МАБр |
上級単位 | ウクライナ海軍航空隊 |
戦歴 |
ドンバス戦争 ロシアによるウクライナ侵攻 |
第10海軍航空旅団(だい10かいぐんこうくうりょだん、正式名:ウクライナ英雄イーホル・ベザイ名称第10海軍航空旅団〈ウクライナえいゆうイーホル・ベザイめいしょうだい10かいぐんこうくうりょだん、ウクライナ語: 10-та морська авіаційна бригада імені Героя України полковника Ігоря Бедзая〉)は、ウクライナ海軍航空隊隷下の航空部隊である。
部隊名には、ロシアによるウクライナ侵攻中の2022年5月7日に戦死した元旅団長で海軍航空隊副司令官のイーホル・ベザイ大佐の名称が冠されている[1]。
歴史
[編集]2004年8月20日、ウクライナ海軍航空隊所属の第9混成海軍飛行隊、第316独立海軍飛行隊、第555海軍ヘリコプター連隊を基として編成された[2]。同年10月14日、クリミア半島のサーキ飛行場に配備。
2014年のクリミア危機により3月3日、ウクライナ本土に撤退。以降はクルバキノ空軍基地を拠点に活動している。
2023年7月2日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領から、勇気と勇敢さに対する栄誉賞を授与された[3]。
編制
[編集]2023年時点の編制は以下のとおりとなる[4]。
- 旅団本部
- 回転翼飛行隊
- 固定翼飛行隊
- 無人機飛行隊 - バイラクタル TB2
- 飛行場技術支援大隊
- 航空機装備技術運用部隊
- 車両装備技術運用部隊
- 補給中隊
- 救難落下傘グループ
- 気象グループ
- 専門エンジニアリングサービス
- 警備小隊
主要装備
[編集]固定翼機
[編集]名称 | 画像 | 製造国 | 種別 | 現用数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Be-12 | ソビエト連邦 | 哨戒機 | 2[4] | ||
An-2T | 輸送機 | 3[4] | |||
An-26 | 2[4] | ||||
バイラクタル TB2[5][6] | トルコ | UCAV | 6[4] |
回転翼機
[編集]名称 | 画像 | 製造国 | 種別 | 現用数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Ka-27 | ソビエト連邦 | 哨戒ヘリコプター | 4[4] | ||
Mi-14PL Mi-14PS |
哨戒ヘリコプター 救難ヘリコプター |
3[4] | |||
Mi-2MSB-V | ウクライナ | 救難ヘリコプター | 1[4] | ||
Ka-226 | ロシア | 1[4] | 元国家非常事態庁所属機[7] | ||
Ka-29 | ソビエト連邦 | 輸送ヘリコプター | 1[4] | ||
Mi-8MSB-V[8] | 2[4] | ||||
シーキング HU.5 | イギリス | 汎用ヘリコプター | 3[4] | イギリスからの供与機[7] |
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “УКАЗ ПРЕЗИДЕНТА УКРАЇНИ №446/2022” (ウクライナ語). ウクライナ大統領府 (2022年6月24日). 2024年2月9日閲覧。
- ^ “Історична довідка” (ウクライナ語). ЗВИТЯГА. 2024年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月8日閲覧。
- ^ “УКАЗ ПРЕЗИДЕНТА УКРАЇНИ №367/2023” (ウクライナ語). ウクライナ大統領府 (2023年7月2日). 2024年2月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l “10th Marine Aviation Brigade” (英語). Military Land (2023年6月5日). 2024年2月9日閲覧。
- ^ “Ukrainian Navy to receive Turkey’s Bayraktar TB2 UAVs this year” (英語). ウクルインフォルム (2021年1月27日). 2024年2月7日閲覧。
- ^ “ВМС України отримали перший комплекс Bayraktar TB2” (ウクライナ語). DEFENSE EXPRESS (2021年7月15日). 2024年2月9日閲覧。
- ^ a b Babak Taghvaee「クリミア半島周辺や黒海で活動する少数勢力 ウクライナ海軍ヘリコプター部隊」『航空ファン』通巻850号(2023年10月号)文林堂 P.36 - P.39
- ^ “Запорізький варіант Мі-8” (ウクライナ語). cheline (2016年8月12日). 2024年2月9日閲覧。