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第二次子音推移

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

第二次子音推移(だいにじしいんすいい)とは、西ゲルマン語群のうち、6世紀スイスオーストリアなどのドイツ語圏南部で発生、北上しつつ、9世紀頃までにドイツ語圏のほぼ中央で停止した、高地ドイツ語に起きた音韻変化である。グリムの法則で知られる第一次子音推移に引き続いて起きたため、この名がある。

この変化によって、無声破裂音が語頭や子音のあとで破擦音になり、それ以外の環境では摩擦音になった。

  • /p/ → /pf/ または /f/
  • /t/ → /ts/ または /s/
  • /k/ → /kx/ または /x/

また上記以外にもう一つ推移が発生している。

  • /d/ → /t/

この変化を経験している現代ドイツ語と、経験していない英語オランダ語とのあいだでこの音韻対応を見ることができる。

  • 英 sheep、蘭 schaap - 独 Schaf
  • ten、蘭 tien - 独 zehn
  • 英 book、蘭 boek - 独 Buch
  • day、蘭 dag - 独 Tag

参考書目

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  • Werner König: dtv-Atlas Deutsche Sprache. 12. Aufl., Deutscher Taschenbuchverlag, München, 1998. ISBN 3423030259.
  • Fausto Cercignani: The Consonants of German: Synchrony and Diachrony, Milano, Cisalpino, 1979. ISBN 978-8820501853.
  • Johan C. Waterman: A History of the German Language. Rev. ed. Long Grove, Waveland Press, 1976, ISBN 0881335908.
  • Judith Schwerdt: Die 2. Lautverschiebung. Wege zu ihrer Erforschung. Winter, Heidelberg, 2000, ISBN 3825310183.
  • Judith Schwerdt (Hrsg.): Die Kontroverse um die 2. Lautverschiebung. Peter Lang, Frankfurt/M., 2002, ISBN 978-3-631-38264-6.

関連項目

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