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第二十八あけぼの丸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第二十八あけぼの丸
基本情報
船種 漁船
経歴
進水 1974年5月23日 [1]
要目
総トン数 549.64トン [2]
長さ 52.0メートル [2]
10.8メートル [2]
深さ 6.65メートル [2]
満載喫水 4.54メートル
(計画満載喫水 3.94メートル) [1]
機関方式 ディーゼル機関 [1]
出力 漁船法馬力数1,230馬力
(定格2,800馬力) [1]
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第二十八あけぼの丸(第28あけぼの丸)とは、1982年1月6日アリューシャン列島沖(ベーリング海)で転覆・沈没した漁船のことである[3]

1982年の海難事故

[編集]
第二十八あけぼの丸沈没事故
日付 1982年1月6日
時間 16時57分(船内時刻)[1]
場所 ベーリング海 [1]
座標 北緯54度5分 西経178度25分 / 北緯54.083度 西経178.417度 / 54.083; -178.417 (第二十八あけぼの丸沈没事故)座標: 北緯54度5分 西経178度25分 / 北緯54.083度 西経178.417度 / 54.083; -178.417 (第二十八あけぼの丸沈没事故)[2]
生存者 1人 [2][4]
死者 8人 [2][4]
行方不明者 24人 [2][4]
損害 船体沈没・全損 [1]
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1982年1月6日16時57分(日本時間では13時57分)ごろ、遠洋底引網漁業を行なっていた第二十八あけぼの丸がベーリング海(北緯54度5分 西経178度25分 / 北緯54.083度 西経178.417度 / 54.083; -178.417 (第二十八あけぼの丸沈没事故))で転覆・沈没し、33人の乗組員のうち32人が死亡した[1][2]

この事故の原因について、海難審判所は「本件転覆は、荒天揚網の際、たまたま荷崩れが生じたこと及び船側外板開口の閉鎖装置が開放されていたことのため、船体の動揺と傾斜とに伴って同開口から海水が船内に流入し、復原力を喪失したことに因って発生したものである。」と述べており[1]、より具体的には次のように解説している[2]

本件転覆は、最上層の全通甲板から第二層にある全通甲板を乾舷甲板とする、船尾トロール式漁船第二十八あけぼの丸が、荒天模様のベーリング海漁場で揚網の際、たまたま原料置場の差し板壁が壊れ、同置場の魚が荷崩れを生じて流動化したこと及び乾舷甲板上の船側外板開口(ガベージ・シュート)の閉鎖装置が開放されていたことのため、船体の動揺と傾斜とに伴い、同開口から海水が重要な復原力算入区画に流入し、復原力を喪失して右舷側に転覆したことに因って発生したものである。

本件については、1983年12月15日横浜地方海難審判庁で裁決され、重大海難事件に指定された[2]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i 昭和57年横審第59号 漁船第二十八あけぼの丸転覆事件 (PDF) 」 海難審判・船舶事故調査協会
  2. ^ a b c d e f g h i j k 日本の重大海難 (漁船第二十八あけぼの丸転覆事件)”. www.mlit.go.jp. 海難審判所ホームページ. 2023年3月7日閲覧。
  3. ^ マリアナ海域漁船集団遭難”. 時事ドットコム. 2023年7月20日閲覧。
  4. ^ a b c 松井宗彦「安全システムの科学(IV)」『茨城大学教養部紀要』第17号、茨城大学教養部、1985年3月、33-34頁、CRID 1390291767528563968doi:10.34405/00016022hdl:10109/11027 

外部リンク

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