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第一企画 (韓国の企業)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社第一企画
Cheil Worldwide Inc.
種類 株式会社
市場情報
本社所在地 大韓民国の旗 韓国
ソウル特別市龍山区梨泰院路222
設立 1973年1月17日
業種 サービス業
事業内容 広告・宣伝
広報パブリック・リレーションズ
ショッパー・マーケティング
スポーツマーケティング
デジタルマーケティング
代表者 キム・ジョンヒョン(代表取締役社長兼CEO
資本金 23,008,245,000ウォン(2020年12月)
売上高 2,747,921,881,024ウォン(2020年)
営業利益 204,917,149,866ウォン(2020年)
純利益 158,280,183,551ウォン(2020年)
総資産 2,242,463,952,194ウォン(2020年12月)
従業員数 7,200人
主要株主 サムスン電子(28.43%)
関係する人物 李秉喆(創業者)
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株式会社第一企画
各種表記
ハングル 주식회사 제일기획
漢字 株式會社第一企劃
発音 チェイルキフェク
RR式 Jeil Gihoek
MR式 Cheil Kihoek
英語 Cheil Worldwide Inc.
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第一企画(チェイルキフェク、朝鮮語: 제일기획英語: Cheil Worldwide)は大韓民国最大手の広告代理店[1]サムスングループのグループ企業である。

概要

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1973年に設立され、2000年以降からグローバル市場攻略に重点を置いて積極的にM&Aを行い、現在は世界46カ国で事業を行っており54箇所のオフィスを構えている。広告業界メディアアド・エイジ英語版が発行する「Agency Report 2024」によれば2023年の売上高が世界11位の広告代理店である[2]。また、デジタルマーケティング事業を行っているWARC(カンヌライオンズ主催者のアセンシャル英語版の一部門)が選ぶクリエティブ100の2024年版では12位にランクしている[3]

クライアントはサムスン電子などのサムスングループ系列企業[4]にとどまらず、傘下の広告代理店によるものも含め、韓国GM[5]マイクロソフト[6]ネスレ[7]ザ コカ・コーラ カンパニー[8]アブソルート[9]アディダス[10]GE[11]レゴグループ[12]など多数抱えている。

韓国企業で初めてカンヌライオンズ金賞およびグランプリを受賞するなど、韓国や世界各国の広告賞で多くの受賞実績を記録している。また、2002 FIFAワールドカップ開幕式や2005年韓国APEC英語版文化イベントを主催するなど、様々な事業を展開している。

歴史

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1973年設立。同年から日本博報堂と業務提携を締結[13]。設立当時の社名の英語表記はCheil Communicationsであった。

1988年、初となる海外支社を東京に設立。

1989年、アメリカ合衆国ネブラスカ州オマハの広告代理店であるボーゼル英語版と合弁会社「チェイル-ボーゼル」を設立。

1992年、ニューヨーク支社を設立。

1997年、韓国企業で初となるカンヌ国際広告祭金賞を受賞。

1998年、韓国取引所に上場。

1999年12月、博報堂との合弁会社「博報堂チェイル」をソウルに設立[13]

2002年、2002 FIFAワールドカップ開幕式を主催。

2005年、2005年韓国APEC英語版にて韓国文化イベントを主催。清渓川復元祝賀式典を主催。

2008年、英語での社名をCheil CommunicationsからCheil Worldwideに変更。イギリスの広告代理店であるBMB (Beattie McGuinness Bungay) を買収。韓国企業で初となるOne Show金賞を受賞。

2009年、韓国企業で初となる大韓民国広告大賞3年連続グランプリを受賞。アメリカ合衆国のデジタル広告会社であるバーバリアングループ (The Barbarian Group) を買収。

2010年、2010年G20ソウルサミット英語版に向けた総合広報活動を展開。

2011年、韓国企業で初のカンヌライオンズグランプリ受賞。2018年冬季オリンピック平昌招致に向けた広報・マーケティング活動とプレゼンテーションを実施。

2012年、アメリカの広告代理店であるマッキニー英語版を買収[14]

2014年、イギリスのショッパーマーケティング英語版専門の広告代理店であるアイリス (Iris Nation Worldwide Ltd) を買収。

スポーツクラブ

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李健熙会長時代のサムスングループはスポーツに多額の投資を行ってきたが、2014年に倒れて李在鎔が実質的なトップとなってから方針転換され、第一企画がグループ各社から経営権を承継し、投資は縮小された[15]。以降、これらのスポーツクラブは概ね成績が下降し、特に水原三星ブルーウィングスは2023年に初めてKリーグ2に降格となった[16]

関連項目

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脚注

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  1. ^ Cheil buys U.S. marketing company Mckinney Ventures”. Korea JoongAng Daily (2012年7月31日). 2024年12月25日閲覧。
  2. ^ Cheil—Ad Age Agency Report 2024”. アド・エイジ (2024年6月24日). 2024年12月25日閲覧。
  3. ^ WARC Creative 100 Rankings 2024”. WARC. 2024年12月25日閲覧。
  4. ^ "Samsung Electronics Awarded 2016 Creative Marketer of the Year by Cannes LIONS" (Press release). サムスン電子. 14 April 2016. 2024年12月25日閲覧
  5. ^ Bobby McGill (2017年5月23日). “Diligent Korean Dad Buys Grand Daughter’s First Car in Charming Spot for Chevrolet by Cheil Worldwide”. branding in asia. 2024年12月25日閲覧。
  6. ^ Anne Cassidy (2011年4月14日). “BMB wins Internet Explorer 9 creative”. Campaign. 2024年12月25日閲覧。
  7. ^ Sara Kimberley (2013年4月19日). “Nestle hires Iris for Kit Kat shopper marketing”. Campaign. 2024年12月25日閲覧。
  8. ^ Ishbel Macleod (2013年11月20日). “Coca-Cola appoints Cheil UK to evolve its ‘Happiness’ proposition”. The Drum. 2024年12月25日閲覧。
  9. ^ Gillian West (2015年4月28日). “Absolut turns to Cheil UK for global retail brief”. The Drum. 2024年12月25日閲覧。
  10. ^ Iris has launched a new campaign for Adidas in the UK, entitled “There Will Be Haters.””. Adweek (2015年1月20日). 2024年12月25日閲覧。
  11. ^ Larissa Faw (2015年8月6日). “Barbarian Group, GE Use Drones, Periscope In 5-Day Campaign Blitz”. MediaPost. 2024年12月25日閲覧。
  12. ^ Lego inks a deal with Iris Worldwide Singapore”. marketing-interactive (2015年5月8日). 2024年12月25日閲覧。
  13. ^ a b 博報堂、韓国の広告会社チェイル・コミュニケーションズ社に出資” (PDF) (2004年8月27日). 2024年12月25日閲覧。
  14. ^ Cheil Worldwide Acquires U.S. Agency McKinney, World’s Most Effective Independent Ad Agency”. ビジネスワイヤ (2012年7月31日). 2024年12月25日閲覧。
  15. ^ 大財閥サムスン会長の死去で韓国のスポーツ界の未来が不透明になるワケ”. スポーツソウル日本版 (2020年10月27日). 2024年12月25日閲覧。
  16. ^ 韓国名門・水原三星、初の2部降格 「親会社の無関心」「監督の墓場」「無策な補強」予見された凋落”. スポーツソウル日本版 (2023年12月4日). 2024年12月25日閲覧。

外部リンク

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