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笠木伸英

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
笠木 伸英
(かさぎ のぶひで)
人物情報
生誕 (1947-05-08) 1947年5月8日
日本の旗 日本
北海道
死没 (2015-07-29) 2015年7月29日(68歳没)
出身校 東京大学
学問
研究分野 機械工学
エネルギーシステム工学
熱流体工学
乱流工学
研究機関 東京大学
博士課程指導教員 平田賢
学位 工学博士(東京大学・1976年)
称号 東京大学名誉教授(2012年)
学会 日本機械学会
日本流体力学会
日本伝熱学会
主な受賞歴 日本機械学会熱工学部門業績賞(1993年)
日本伝熱学会学術賞(2002年)
日本機械学会流体工学部門賞(2004年)
日本機械学会熱工学部門国際賞(2008年)ほか多数
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笠木 伸英(かさぎ のぶひで、1947年5月8日 - 2015年7月29日)は、日本熱工学[1]東京大学名誉教授。 元日本学術会議会員(2005年から。2011年から同連携会員)。元独立行政法人科学技術振興機構上席フェロー。

人物・経歴

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1947年北海道生まれ。1966年東京都立新宿高等学校を卒業後、東京大学理科一類入学、1971年[注釈 1]、同大学工学部舶用機械工学科卒業。1976年同大学院工学系研究科修了。学位論文は「体積力を伴う乱流境界層の輸送機構に関する研究」(指導教授は、平田賢[2]。大学院修了後、ただちに同大学講師に任用され、1977年東京大学工学部助教授、1990年同教授を歴任、2012年に定年により退官するとともに、同大学名誉教授に称号授与される。

この間、熱工学など多くの分野で精力的に研究を推し進め、熱流体分野では、乱流の熱・物質輸送機構の解明、工学的モデリングなどに成果を挙げ、これにより制御システムの開発を理論と実験の両面から可能ならしめた。また、エネルギー工学においてもマイクロガスタービンを中心とする分散エネルギーシステムのためのエネルギー解析、固体酸化物形燃料電池の電極反応の詳細解析などに成果を挙げた。

年表

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1971年 東京大学工学部舶用機械工学科卒業

1976年 東京大学工学部講師

1977年 東京大学助教授

1990年 東京大学教授

1997年 日本流体力学会[3]会長

2006年 日本機械学会会長

2010年 日本伝熱学会[4]会長

2010年 Assembly for International Heat Transfer Conferences 副会長(2010.8-2014.8)

2011年 International Centre for Heat and Mass Transfer 副会長(2011-2014)

2012年 東京大学名誉教授

表彰

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脚注

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注釈

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  1. ^ 学士課程の在学期間が4年超となったのは、東大紛争があった時期に大学教育が全面的にストップした影響によるもの。

出典

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  1. ^ 鈴木雄二「笠木伸英先生を偲ぶ」『伝熱』第55巻第230号、日本伝熱学会、2016年1月、1-7頁。 
  2. ^ 笠木伸英『体積力を伴う乱流境界層の輸送機構に関する研究』 東京大学〈工学博士(学位授与番号:甲第3922号)〉、1976年。NAID 500000298308https://id.ndl.go.jp/bib/000007731653 
  3. ^ 一般社団法人 日本流体力学会”. www.nagare.or.jp. 2023年1月15日閲覧。
  4. ^ 公益社団法人 日本伝熱学会”. www.htsj.or.jp. 2023年1月15日閲覧。
先代
林勇二郎
日本伝熱学会会長
2011年 - 2012年
次代
門出政則
先代
田口裕也
日本機械学会長
2006年 - 2007年
次代
齋藤忍