笛吹神社古墳
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笛吹神社古墳 | |
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墳丘(上に石室開口部) | |
別名 | 笛吹46号墳 |
所属 | 笛吹古墳群 |
所在地 |
奈良県葛城市笛吹 (葛木坐火雷神社境内) |
位置 | 北緯34度28分18.43秒 東経135度42分35.78秒 / 北緯34.4717861度 東経135.7099389度座標: 北緯34度28分18.43秒 東経135度42分35.78秒 / 北緯34.4717861度 東経135.7099389度 |
形状 | 円墳 |
規模 |
直径20-25m 高さ4m |
埋葬施設 |
片袖式横穴式石室 (内部に家形石棺1基) |
出土品 | (伝)金銅装大刀 |
築造時期 | 6世紀前半 |
史跡 | 奈良県指定史跡「笛吹神社古墳」 |
地図 |
笛吹神社古墳(ふえふきじんじゃこふん、笛吹46号墳)は、奈良県葛城市笛吹にある古墳。形状は円墳。笛吹古墳群を構成する古墳の1つ。奈良県指定史跡に指定されている。
概要
[編集]奈良盆地南西部、葛城山系から東に延びる低丘陵上に築造された古墳である。丘陵上には総数約80基の古墳からなる笛吹古墳群が分布しており、本古墳はそのうち東端に位置し[1]、現在は葛木坐火雷神社境内の本殿裏に所在する。
墳形は円形で、東西約25メートル・南北約20メートル・高さ約4メートルを測る[1]。埋葬施設は片袖式の横穴式石室で、南方向に開口する。石室全長約12.5メートルを測る大型石室で、石室の石材には花崗岩の巨石が使用される。玄室内には家形石棺1基を据えており、古式の家形石棺として注目される。副葬品としては、かつて金銅装大刀などが出土したと伝わるが、詳らかでない[2]。築造時期は古墳時代後期の6世紀前半頃と推定される[2]。
古墳域は1998年(平成10年)に奈良県指定史跡に指定されている。現在では石室内部への立ち入りは制限されている。
埋葬施設
[編集]埋葬施設は片袖式横穴式石室で、南方向に開口する。石室の規模は次の通り[1]。
- 石室全長:約12.5メートル
- 玄室:長さ約6.0メートル、幅約2.4メートル
- 羨道:長さ約6.5メートル、幅約1.7メートル
石室の石材は花崗岩で、長さ1.0-1.5メートルの巨石を3-4段積む。玄室の天井石は5枚[1]。
玄室中央には凝灰岩製の刳抜式家形石棺を据える。家形石棺としては古式で、蓋石は長さ約2.1メートル・幅約1.25メートル・高さ約0.6メートルを測り、長辺には縄掛突起2対を付す[1]。
文化財
[編集]奈良県指定文化財
[編集]- 史跡
- 笛吹神社古墳 - 1998年(平成10年)3月20日指定。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 史跡説明板(奈良県教育委員会、2018年設置)
- 「笛吹神社古墳」『奈良県の地名』平凡社〈日本歴史地名大系30〉、1981年。ISBN 4582490301。
- 関川尚功「笛吹古墳群」『日本古墳大辞典』東京堂出版、1989年。ISBN 4490102607。