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笛吹神社古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
笛吹神社古墳

墳丘(上に石室開口部)
別名 笛吹46号墳
所属 笛吹古墳群
所在地 奈良県葛城市笛吹
葛木坐火雷神社境内)
位置 北緯34度28分18.43秒 東経135度42分35.78秒 / 北緯34.4717861度 東経135.7099389度 / 34.4717861; 135.7099389座標: 北緯34度28分18.43秒 東経135度42分35.78秒 / 北緯34.4717861度 東経135.7099389度 / 34.4717861; 135.7099389
形状 円墳
規模 直径20-25m
高さ4m
埋葬施設 片袖式横穴式石室
(内部に家形石棺1基)
出土品 (伝)金銅装大刀
築造時期 6世紀前半
史跡 奈良県指定史跡「笛吹神社古墳」
地図
笛吹神社 古墳の位置(奈良県内)
笛吹神社 古墳
笛吹神社
古墳
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笛吹神社古墳(ふえふきじんじゃこふん、笛吹46号墳)は、奈良県葛城市笛吹にある古墳。形状は円墳。笛吹古墳群を構成する古墳の1つ。奈良県指定史跡に指定されている。

概要

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奈良盆地南西部、葛城山系から東に延びる低丘陵上に築造された古墳である。丘陵上には総数約80基の古墳からなる笛吹古墳群が分布しており、本古墳はそのうち東端に位置し[1]、現在は葛木坐火雷神社境内の本殿裏に所在する。

墳形は円形で、東西約25メートル・南北約20メートル・高さ約4メートルを測る[1]。埋葬施設は片袖式の横穴式石室で、南方向に開口する。石室全長約12.5メートルを測る大型石室で、石室の石材には花崗岩の巨石が使用される。玄室内には家形石棺1基を据えており、古式の家形石棺として注目される。副葬品としては、かつて金銅装大刀などが出土したと伝わるが、詳らかでない[2]。築造時期は古墳時代後期の6世紀前半頃と推定される[2]

古墳域は1998年平成10年)に奈良県指定史跡に指定されている。現在では石室内部への立ち入りは制限されている。

埋葬施設

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埋葬施設は片袖式横穴式石室で、南方向に開口する。石室の規模は次の通り[1]

  • 石室全長:約12.5メートル
  • 玄室:長さ約6.0メートル、幅約2.4メートル
  • 羨道:長さ約6.5メートル、幅約1.7メートル

石室の石材は花崗岩で、長さ1.0-1.5メートルの巨石を3-4段積む。玄室の天井石は5枚[1]

玄室中央には凝灰岩製の刳抜式家形石棺を据える。家形石棺としては古式で、蓋石は長さ約2.1メートル・幅約1.25メートル・高さ約0.6メートルを測り、長辺には縄掛突起2対を付す[1]

文化財

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奈良県指定文化財

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  • 史跡
    • 笛吹神社古墳 - 1998年(平成10年)3月20日指定。

脚注

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  1. ^ a b c d e 史跡説明板。
  2. ^ a b 笛吹神社古墳(平凡社) 1981.

参考文献

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  • 史跡説明板(奈良県教育委員会、2018年設置)
  • 「笛吹神社古墳」『奈良県の地名』平凡社日本歴史地名大系30〉、1981年。ISBN 4582490301 
  • 関川尚功「笛吹古墳群」『日本古墳大辞典東京堂出版、1989年。ISBN 4490102607 

関連項目

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