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竹原火力発電所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
竹原火力発電所
竹原火力発電所
竹原火力発電所
種類 火力発電所
電気事業者 電源開発
所在地 日本の旗 日本
広島県竹原市忠海長浜2-1-1
北緯34度20分15.4秒 東経132度57分37.1秒 / 北緯34.337611度 東経132.960306度 / 34.337611; 132.960306座標: 北緯34度20分15.4秒 東経132度57分37.1秒 / 北緯34.337611度 東経132.960306度 / 34.337611; 132.960306
1号機
発電方式 汽力発電
出力 60万 kW
燃料 石炭
熱効率 約48 %(LHV)
営業運転開始日 2020年6月30日
3号機
発電方式 汽力発電
出力 70万 kW
燃料 石炭
熱効率 約43 %(LHV)
営業運転開始日 1983年3月18日
公式サイト:竹原火力発電所
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竹原火力発電所(たけはらかりょくはつでんしょ)は広島県竹原市忠海長浜2-1-1に所在する電源開発石炭火力発電所

概要

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1967年7月に旧1号機が運転を開始、3号機までが建設された。旧2号機は電源開発初の重油専焼火力であったが、後に石炭焚きボイラーへ改造を行い1995年6月30日から石炭火力に転換した。当旧2号機以降に建設された電源開発の火力発電所はすべて石炭火力であり、石油火力はこの旧2号機が最初で最後となった。

海外炭、国内炭(北海道釧路炭砿産の石炭)のほか、補助燃料として重油、軽油も使用している。

旧2号機で発電された電力[1]は、関西電力に売電されていたが、特定規模電気事業者の供給力確保のために、2005年10月に一部の切り出しが行われて関西電力への供給を減らし、2007年4月に全量が切り出された[2][3][4]。旧1号機・3号機で発電した電力は、全量[1]が2014年度まで中国電力に売電されていた[5][6]が、2015年4月から1.8万 kWを切り出している[7][8]

2010年時点で旧1号機が43年以上、旧2号機は36年以上が経過していたことから更新計画が発表された[9]。これにより旧1、2号機を廃止し最新鋭の石炭火力発電設備を採用した新1号機を建設する。発電効率向上のため、主蒸気温度600 ℃、再熱蒸気温度630 ℃、主蒸気圧力27 MPaとした超々臨界圧ボイラータービンを採用する。この計画に基づき2014年3月1日に新1号機の建設が開始され、2020年6月30日に営業運転を開始した[10][11]

新1号機への更新により硫黄酸化物および窒素酸化物煤塵の発生の大幅な削減、二酸化炭素排出量の2割削減を実現するとともに、バイオマス燃料の10 %混焼を目指し、低炭素化を実現する。さらに、再生可能エネルギーの出力変動に対して柔軟な対応が可能な運用性能を備える。

発電設備

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新1号機
定格出力:60万 kW
使用燃料:石炭
蒸気条件:超々臨界圧(Ultra Super Critical)
着工:2014年3月1日
熱効率:約48 %(低位発熱量基準
営業運転開始:2020年6月30日
3号機
定格出力:70万 kW
使用燃料:石炭
蒸気条件:超臨界圧Super Critical)
熱効率:約43 %(低位発熱量基準)
営業運転開始:1983年(昭和58年)3月18日

廃止された発電設備

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旧1号機
定格出力:25万 kW
使用燃料:石炭
営業運転開始:1967年(昭和42年)7月25日
熱効率:約41 %(低位発熱量基準)
廃止:2018年4月
旧2号機
定格出力:35万 kW
使用燃料:石炭(1995年6月30日に重油から転換)
営業運転開始:1974年(昭和49年)6月7日
熱効率:約38 %(低位発熱量基準)
廃止:2019年6月

アクセス

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脚注

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  1. ^ a b 所内電力を除く。
  2. ^ 総合資源エネルギー調査会総合部会 電力システム改革専門委員会(第9回)‐配布資料 資料4 一般電気事業者9社提出資料” (PDF) (2012年11月7日). 2015年12月5日閲覧。
  3. ^ 資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 政策課 電力改革推進室 (2013年8月2日). “総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 電力システム改革小委員会 制度設計ワーキンググループ(第1回)‐配布資料 資料5 事務局提出資料 資料5-2 卸電力市場の活性化に向けた取組状況について” (PDF). 2015年12月5日閲覧。
  4. ^ 資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 政策課 電力改革推進室 (2013年12月9日). “総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 電力システム改革小委員会 制度設計ワーキンググループ(第4回)‐配布資料 資料5 事務局提出資料 資料5-3 卸電力市場の活性化に向けた取組状況について(更新版)” (PDF). 2015年12月5日閲覧。
  5. ^ 資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 政策課 電力・ガス改革推進室 (2014年10月30日). “総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 電力システム改革小委員会 制度設計ワーキンググループ(第9回)‐配布資料 資料5 事務局提出資料 資料5-6 卸電力市場の活性化(自主的取組・競争状態のモニタリング報告等)について” (PDF). 2015年12月5日閲覧。
  6. ^ 総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 電力需給検証小委員会(第7回)‐配布資料 資料12 各電力会社提出資料(報告徴収資料)” (PDF) (2014年10月1日). 2015年12月5日閲覧。
  7. ^ 資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 政策課 電力・ガス改革推進室 (2015年6月25日). “総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 電力システム改革小委員会 制度設計ワーキンググループ(第13回)‐配布資料 資料6:事務局提出資料 資料6-4 卸電力市場の活性化(自主的取組・競争状態のモニタリング報告)について(平成27年3月期)” (PDF). 2015年12月5日閲覧。
  8. ^ 総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 電力需給検証小委員会(第10回)‐配布資料 資料8 各電力会社提出資料(報告徴収資料)” (PDF) (2015年4月16日). 2015年12月5日閲覧。
  9. ^ 「竹原火力発電所新1号機設備更新計画」発電所環境アセスメント情報サービス 経済産業省
  10. ^ 竹原火力発電所 新1号機の建設工事開始について 2014年3月3日
  11. ^ 竹原火力発電所新1号機の営業運転開始について~世界最高水準の熱効率及びバイオマス燃料混焼によるCO2排出量削減と高い運用性の実現~ 2020年7月4日

関連項目

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外部リンク

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