竹内康浩 (アメリカ文学者)
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竹内 康浩(たけうち やすひろ、1965年 - )は、日本の米文学者。北海道大学大学院教授。
略歴
[編集]愛知県出身。愛知県立半田高校卒業、東京大学文学部英文科卒業。朝日新聞記者を経て、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学助手、一橋大学助教授、奈良女子大学助教授を経て現職。専門は19・20世紀のアメリカ文学。2019年、『マークX 誰がハック・フィンの父親を殺したか』(2015年に刊行した『謎とき「ハックルベリーフィンの冒険」』を基に英語で書き下ろしたもの)にて、日本人としては初めてエドガー賞評論・評伝部門の候補作に選ばれた[1][2]。2022年、朴舜起との共著による『謎ときサリンジャー:「自殺」したのは誰なのか』で小林秀雄賞を受賞。
著書
[編集]- 『「ライ麦畑でつかまえて」についてもうなにも言いたくない―サリンジャー解体新書』荒地出版、1998年
- 『ライ麦畑のミステリー』せりか書房、2005年
- 『東大入試 至高の国語「第二問」』朝日新聞出版、2008年
- 『謎とき「ハックルベリーフィンの冒険」ある未解決殺人事件の深層』新潮選書、2015年
- 共著
- 『謎ときサリンジャー:「自殺」したのは誰なのか』朴舜起共著、新潮選書、2021年
主要論文
[編集]- 乗り物と替え玉:The Great Gatsbyを動かす法則 『英文学研究』70巻1号 1993年
- ポー解読:穴と反転 『英文学研究』70巻2号 1994年 (第16回 日本英文学会新人賞受賞論文)
- The Burning Carousel and the Carnivalesque: Subversion and Transcendence at the Close of The Catcher in the Rye. Studies in the Novel 34.2 (2002)
- 割れたレコードと『ライ麦畑でつかまえて』 『英語青年』149号9.10巻 2003年4月
- The Zen Archery of Holden Caulfield. English Language Notes 42.1 (2004)
- A Fascination with Corpses: Mark Twain's "Shameful Behavior." The Midwest Quarterly 54.2 (2013)
- Twain’s Trauma and the Unresolved Murder of Huckleberry Finn’s Father. Literary Imagination 15.3 (2013)
- Tracking Twain: The Unfulfilled Pursuit in Mark Twain’s Detective Fiction. American Literary Realism 48.2 (2016)
参考
[編集]脚注
[編集]- ^ 米エドガー賞候補に北大大学院の竹内教授 評論・評伝部門[リンク切れ] - 北海道新聞 どうしん電子版
- ^ “米エドガー賞候補、竹内さん”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2019年1月24日) 2021年12月28日閲覧。