竜殺しの過ごす日々
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竜殺しの過ごす日々 | |||
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ジャンル | 異世界ファンタジー、バトル[1]、なろう系[2] | ||
小説 | |||
著者 | 赤雪トナ | ||
イラスト | 碧風羽 | ||
出版社 | 主婦の友社 | ||
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掲載サイト | 小説家になろう | ||
レーベル | ヒーロー文庫 | ||
連載期間 | 2010年1月2日 - 2012年11月23日 | ||
刊行期間 | 2012年9月28日 - 2014年1月31日 | ||
巻数 | 全11巻 | ||
テンプレート - ノート | |||
プロジェクト | ライトノベル | ||
ポータル | 文学 |
『竜殺しの過ごす日々』(りゅうごろしのすごすひび)は、赤雪トナによる日本のライトノベル。イラストは碧風羽が担当。 小説掲載サイト『小説家になろう』にて2010年1月2日から2012年11月23日まで[3]掲載されたオンライン小説で、長きにわたってランキング上位に君臨していた。ヒーロー文庫(主婦の友社)にて2012年9月から2014年1月まで書籍版が刊行された。2014年10月時点でシリーズ累計発行部数は65万部を記録している[4]。
あらすじ
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
主人公である渡瀬幸助は、突然異世界へ召喚され、偶然に竜を倒してしまう。これをきっかに事件に巻き込まれていく。
登場人物
[編集]- 渡瀬幸助
- 日本から突然異世界に落下してしまった高校生。異世界に来た瞬間、全くの偶然から当時最強と恐れられた黒竜を撃破し、史上3人目の「竜殺し」となる。しかし、無用な騒動を避けるため、「竜殺し」の事実は隠している。また、黒竜から力を吸収したため人類として最高クラスのステータス(平均B‐)を誇る。また、魔法に関しても高い適性を示し、飛行や転移など、一般人では困難な魔法も行使できる。さらに、ギフト兼称号の「竜殺し2」ですべてのステータスや行動(学習、記憶など)に補正がかかるため、学習能力や記憶能力も非常に高い。そのため、周囲からすると「天才」、本人曰く「反則」的な人物。
- 地球の知識を生かしてオセロを広めたりもした。
- 最終巻では子供が出てくるが、誰との子供なのかは不明。
- ホルン・コスベル・ストラーチ
- 齢19にして大陸最高峰と謳われる治癒術の使い手だが、その才ゆえに黒竜の生贄に指名された美少女。生贄として喰われる当日、幸助が黒竜を倒したため生きながらえ、重傷を負った幸助を治療した。
- 後に別国の王子と結ばれる。
- エリシール
- 大陸にその名を轟かす魔法使い。幸助が居候した家の主。親しいものにはエリスと呼ばれる。幸助に異世界の常識や、魔法をホルンとともに教えた。昔は冒険者で、「一夜千殺」なる物騒な異名も持っている謎の多い美女。見た目は20代だが、実年齢は70ぐらい。
- ボルドス
- エリシールの息子でベリッセンでは有名な冒険者。エリシールが拾ってきたため血の繋がりはないものの、仲は良好。親であるエリシールを「姉さん」と呼んでいる。幸助に剣の握り方、振り方などの戦いの基礎を教えた。
- ウィアーレ
- ベリッセンの冒険者ギルドで働く女性。ドジで、ギルド職員どころか冒険者にまで認知されるほど失敗が多い模様。ギフト「称号操作」で幸助が竜殺しであることを知る。
魔物
[編集]- ラッツモンキー
- 容姿は猿。動物の猿よりも凶暴で力は強いが、魔物としてのランクは低い。通常、群れで行動している。全身が明るい茶の毛で包まれており、頭頂部と尾の毛の先だけが黒い。鋭い牙と爪を持ち、猿よりも少し大きい。幸助が初めて戦った魔物である。
- ヴァイオレントバルブ
- 地中の浅いところに住む魔物で、本体である球根は滅多に動かず、かわりに硬く敏捷で鋭い牙を持つ口のある根が獲物を捕らえる。
用語
[編集]- 魔法
- ここでは、世界に望みを告げてかなえてもらう技術、と定義される。
- 魔法はまず、世界への問いかけ、動作、陣を描く、またはそれらを含めた長時間の儀式と言った手段を踏み、魔力を捧げ、世界に伺いを立て、その手順が正しく、魔力が十分だと判断されると、世界は起こしたい現象を認め、魔法が発動する。魔力の多さは効果の強弱ではなく、使える魔法の種類と回数に関連する。
- 魔法には、形式魔法と無形式魔法の2種類がある。
- 形式魔法
- 一般に使われる魔法。魔法のゆがみを少しでも正常なものと世界にだまし認めさせ、魔法発動を容易にしたもの。世界への問いかけ、動作、陣を描くといった手段で手軽に使える。しかし、手軽な分、大きな効果は期待できない。
- 無形式魔法
- 効果の大きな魔法に使われる。手段は儀式のみ。無形式魔法で起きる効果は大きなゆがみだと堪えられ、形式魔法のように世界をだますことはできない。
- ギフト
- 個人が持つ特殊な能力。神様からの贈り物という説から名づけられた。ギフトには、「先天的ギフト」と「後天的ギフト」があり、「先天的ギフト」は生まれつきもっているもので、「後天的ギフト」はなんらかの理由があって特殊な能力を手に入れた場合。数字は1から3まであり、効果の大きさと多様性を表す。
- 治癒3(ホルン)
- 魔法融合2(エリス)
- 称号操作2(ウィアーレ)
- 称号
- 神から与えられたり、人々の認識で持つに至ったり、行動の結果で得られるもの。ステータスやギフトや行動に影響を与えることがある。1人で複数の称号を持つことは可能だが、基本的に持っている称号1つしか効果を発揮することはできない。意識すれば脳内に持っている称号が浮かび、その中から好きなものを選ぶことができる。変更は1日1回。
- 竜殺し2(渡瀬幸助)
- 全ての行動に補正
- 優れたる魔女
- 魔力の1段階アップ+魔法効果の若干の上昇
- レーリルのお気に入り
- 医療関係の行動に補正
- バーサーカー
- 凶暴化を強化+筋力と頑丈が1段階アップ
- 生存者
- 体力が1段階アップ+治癒力アップ
- 吸収
- 魔物や獣を殺したとき、それらの強さを吸い自分のものとすること。RPGでいうところの経験値のようなもの。幸助は竜を殺したことで力を吸収し、超人的な力を手に入れた。
- ステータス
- その生物の強さを表したもの。E‐~A+までの15段階で表示される。人間基準で、Eで標準、Dで優秀、Cで一流、Bで畏怖され、Aで崇められるといった具合のもの。あくまで目安で、同ランク=実力が同じなわけではない。筋力、頑丈、器用、知力、精神のステータスに加え、筋力と頑丈の平均値の体力、知力と精神の平均の魔力、筋力と器用の平均の素早さがあり、計測器で測ることが可能。一般成人男性で筋力E+、頑丈E+、器用E、知力E、精神Eとなっている。
既刊一覧
[編集]- 赤雪トナ(著)・碧風羽(イラスト) 『竜殺しの過ごす日々』 主婦の友社〈ヒーロー文庫〉、全11巻
- 2012年10月31日第1刷発行(9月28日発売[5])、ISBN 978-4-07-283096-3
- 2012年11月30日第1刷発行(10月31日発売[6])、ISBN 978-4-07-283104-5
- 2012年12月31日第1刷発行(11月30日発売[7])、ISBN 978-4-07-287160-7
- 2013年2月28日第1刷発行(1月30日発売[8])、ISBN 978-4-07-287728-9
- 2013年3月31日第1刷発行(2月27日発売[9])、ISBN 978-4-07-287734-0
- 2013年5月31日第1刷発行(4月30日発売[10])、ISBN 978-4-07-289779-9
- 2013年7月31日第1刷発行(6月28日発売[11])、ISBN 978-4-07-290989-8
- 2013年8月31日第1刷発行(7月31日発売[12])、ISBN 978-4-07-291658-2
- 2013年9月30日第1刷発行(8月31日発売[13])、ISBN 978-4-07-292209-5
- 2013年11月30日第1刷発行(10月30日発売[14])、ISBN 978-4-07-293491-3
- 2014年2月28日第1刷発行(1月31日発売[15])、ISBN 978-4-07-294705-0
出典
[編集]- ^ 『このライトノベルがすごい!2014』宝島社、2013年12月4日、141頁。ISBN 978-4-8002-1954-1。
- ^ 「ヒーロー文庫:“なろう系”ブームで躍進 注目の新鋭ラノベレーベルの裏側」『MANTANWEB』MANTAN、2014年11月15日。2024年9月8日閲覧。
- ^ 小説家になろう作品ページ.
- ^ “シリーズ累計発行部数”. ラノベニュースオンライン. Days. 2022年12月9日閲覧。
- ^ “竜殺しの過ごす日々 1”. 主婦の友社. 2022年12月9日閲覧。
- ^ “竜殺しの過ごす日々 2”. 主婦の友社. 2022年12月9日閲覧。
- ^ “竜殺しの過ごす日々 3”. 主婦の友社. 2022年12月9日閲覧。
- ^ “竜殺しの過ごす日々 4”. 主婦の友社. 2022年12月9日閲覧。
- ^ “竜殺しの過ごす日々 5”. 主婦の友社. 2022年12月9日閲覧。
- ^ “竜殺しの過ごす日々 6”. 主婦の友社. 2022年12月9日閲覧。
- ^ “竜殺しの過ごす日々 7”. 主婦の友社. 2022年12月9日閲覧。
- ^ “竜殺しの過ごす日々 8”. 主婦の友社. 2022年12月9日閲覧。
- ^ “竜殺しの過ごす日々 9”. 主婦の友社. 2022年12月9日閲覧。
- ^ “竜殺しの過ごす日々 10”. 主婦の友社. 2022年12月9日閲覧。
- ^ “竜殺しの過ごす日々 11”. 主婦の友社. 2022年12月9日閲覧。