立川バス瑞穂営業所
立川バス瑞穂営業所(たちかわバスみずほえいぎょうしょ)は、東京都西多摩郡瑞穂町箱根ケ崎字池廻り640-1に所在した立川バスの営業所である。
JR八高線箱根ケ崎駅近くに位置し、立川駅から三ツ藤・イオンモールむさし村山・青梅街道方面へ向かう路線および昭島駅発着路線を担当し、担当地域は瑞穂町・武蔵村山市・昭島市・福生市・立川市・羽村市に及んでいた。車番として付される営業所記号はM。2018年(平成30年)7月1日に拝島営業所と共に福生営業所に統合・廃止され、営業所跡地は中央運輸の営業所となっている。
沿革
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- 1989年(平成元年)
- 2018年(平成30年)
- 7月1日 - 福生市志茂に福生営業所を新設、拝島営業所と統合され閉所。
管轄路線
[編集]全路線が福生営業所へ移管された。なお、福生営業所に廃止された路線は福生営業所の項を参照。
立川駅北口 - 武蔵村山市役所 - 箱根ケ崎駅方面
[編集]- 立10-1:立川駅北口 - 災害医療センター - 立川消防署 - 砂川三番 - 武蔵村山市役所 - 三ツ藤住宅 - 瑞穂町役場入口 - 箱根ケ崎 - 瑞穂営業所
- 立10-2:立川駅北口 - 災害医療センター - 立川消防署 - 砂川三番 - 武蔵村山市役所 - 瑞穂町役場入口 - 箱根ケ崎 - 瑞穂営業所
- 立12:箱根ケ崎駅東口 → 箱根ケ崎 → 瑞穂町役場入口 → 武蔵村山市役所 → 砂川三番 → 砂川七番 → 立飛本社前 → 高松町三丁目 → 立川駅北口(平日運休)
- 立12-1:立川駅北口 - 災害医療センター - 立川消防署 - 砂川三番 - 武蔵村山市役所 - 瑞穂町役場入口 - 箱根ケ崎 - 箱根ケ崎駅東口
- 立12-2:立川駅北口 - 災害医療センター - 立川消防署 - 砂川三番 - 武蔵村山市役所 - 三ツ藤住宅 - 瑞穂町役場入口 - 箱根ケ崎 - 箱根ケ崎駅東口
立川駅から立川駅から陸上自衛隊立川駐屯地の東側を通り、武蔵村山市役所まで北上したのち青梅街道を西進する路線群で、瑞穂営業所の開設当初から運行を続けていた。瑞穂営業所の出入庫(立10-1・10-2)を除いては立13(立川駅 - イオンモールむさし村山)と並んで瑞穂営業所の最主力路線で、全線を60分程度で走行する。立12-1・12-2が終日に渡って運行され、日中は立12-2、それ以外の時間は立12-1が設定されている。2017年(平成29年)の時点では早朝の立川駅方向と夜間の瑞穂営業所方向、平日午後に立川駅方向が1便設定されていた。三ツ藤住宅を経由する立10-1は三ツ藤経由であることを示すため、行先表示に「三ツ藤」の文字が追加されていた。一方、立10-2は三ツ藤住宅を経由しないため所要時間が短くなる。
立川駅北口 - 武蔵村山市役所 - 三ツ藤・市民会館方面
[編集]- 立11-1:立川駅北口 → 災害医療センター → 立川消防署 → 砂川三番 → 武蔵村山市役所 → 三ツ藤 → 三ツ藤住宅
- 立11-1:三ツ藤 → 三ツ藤住宅 → 武蔵村山市役所 → 砂川三番 → 立川消防署 → 災害医療センター → 立川駅北口
- 立11-2:立川駅北口 - 災害医療センター - 立川消防署 - 砂川三番 - 武蔵村山市民会館
前述の立10-1・10-2と同様に武蔵村山市役所方面へ北上する路線群だが、箱根ケ崎へは向かわず途中の三ツ藤住宅または武蔵村山市民会館で折り返す。武蔵村山市民会館折返場は武蔵村山市役所 - 三本榎間に位置する折返場だが、立11-2以外の路線は一切停車しない。武蔵村山市民会館に到着した便がそのまま瑞穂営業所へ回送される場合もあり、立川駅方向へ向かう際に適当な便が無い場合は、武蔵村山市役所または三本榎まで徒歩移動せざるを得ない。三ツ藤地区は反時計回りの循環経路が採用され、立川駅から来た便は三ツ藤から三ツ藤住宅へ向かって回送となるが、瑞穂営業所からの出庫便の場合はまず三ツ藤へ向かい、三ツ藤から営業運転を開始してから三ツ藤住宅に向かう。このため、三ツ藤・三ツ藤住宅両方の停留所には立川駅方面と三ツ藤住宅止まりが停車するので誤乗に注意が必要である。
立川駅北口 - 立川消防署・イオンモールむさし村山方面
[編集]- 立13:立川駅北口 - 災害医療センター - 立川消防署 - 砂川三番 - 武蔵村山病院入口 - イオンモールむさし村山
- イオン01:箱根ケ崎駅西口 - 箱根ケ崎 - 瑞穂町役場入口 -(←三ツ藤住宅 / 三ツ藤→)- 見晴橋 - イオンモールむさし村山
日産自動車村山工場跡地に建設された「イオンモールむさし村山」(旧:ダイヤモンドシティ・ミュー)のオープンに合わせて立13が2008年(平成20年)2月16日に新設された。その後、イオンモールへのアクセス路線の強化を図るために箱根ケ崎駅からのアクセスとしてイオン01が2010年(平成22年)4月16日に新設されたが、現状では箱根ケ崎駅からのアクセスというより立13・昭23(昭島駅 - イオンモールむさし村山)の出入庫路線として設定されているため、本数は極めて少なかった。瑞穂営業所閉鎖後の2024年(令和6年)現在ではイオンモール方向が土曜に2便設定されているのみで、箱根ケ崎駅方向は廃止されている。
昭島駅北口 - グリーンタウン方面
[編集]- 昭21:昭島駅北口 - 二の宮台 - 西武立川駅入口 - 松中団地北 - エステート立川 - 伊奈海道南 - 貝塚 - グリーンタウン武蔵村山
- 昭22:昭島駅北口 - 二の宮台 - 西武立川駅入口 - 松中団地北 - エステート立川 - 伊奈海道南 - 貝塚 - グリーンタウン武蔵村山 - 春名塚 - IHI
- 昭22-2:昭島駅北口 - 西武立川駅西 - 立川七中 - 貝塚 - グリーンタウン武蔵村山 - 春名塚 - IHI
- 昭26:昭島駅北口 - 二の宮台 - 西武立川駅入口 - 松中団地北 - エステート立川 - 伊奈海道南 - 貝塚 - グリーンタウン武蔵村山 - 春名塚
- 昭26-2:昭島駅北口 - 西武立川駅西 - 立川七中 - 貝塚 - グリーンタウン武蔵村山 - 春名塚
- IHI01:IHI -(無停車)- 箱根ケ崎駅西口(休日運休)
昭島駅発着路線群の最主力で、中心となるのは昭22である。いずれも西武立川駅入口・松中団地北経由が本線で、立川七中経由は枝番として設定されているが、本線は利用者が多い立川駅からの路線と経路を重複させることで混雑の均等化を図っている。昭22としてIHIまでの運行が中心だが、昭島駅方向は平日に限った場合、半数が春名塚発着の昭26へ振り替えられる。終点のIHIに到着後、春名塚まで回送して春名塚から営業運転を開始する形態を採用しているためだが、土曜・休日は原則として両方向とも昭22で運行されていた。
昭島駅北口 - イオンモールむさし村山・箱根ケ崎駅線
[編集]- 昭23:昭島駅北口 - 二の宮台 - 西武立川駅入口 - 松中団地北 - エステート立川 - 残堀 - 三ツ藤 - イオンモールむさし村山
- 昭24:昭島駅北口 - 二の宮台 - 西武立川駅入口 - 松中団地北 - エステート立川 - 残堀 - 三ツ藤 - 三ツ藤住宅 - 瑞穂町役場入口 - 箱根ケ崎 - 箱根ケ崎駅東口
どちらも昭島駅から残堀方面に向かう路線群で、中心となるのは昭23である。前述の立13などと同様に「イオンモールむさし村山」オープンに合わせて新設されたもので、三ツ藤住宅は経由しない。昭24は昭島駅から残堀・三ツ藤住宅経由で箱根ケ崎駅へ向かう中距離路線で、こちらが三ツ藤住宅を経由するものの運行時間帯は早朝および夕方に限定されていた。
福生駅東口 - 箱根ケ崎駅方面
[編集]- 福12:福生駅東口 → 加美平団地中央 → 瑞穂都営住宅 → 33号棟前 → 29号棟前 → 瑞穂都営住宅 → 加美平団地中央 → 福生駅東口
- 福13:福生駅東口 - 加美平団地中央 - 瑞穂都営住宅 - 箱根ケ崎駅東口
- 福14:福生駅東口 → ひばりヶ丘 → 羽村台下 → 羽村駅東口
青梅線福生駅から瑞穂都営住宅および工業地帯周辺を走る路線群で、加美平団地・瑞穂都営住宅を中心とする沿線住民に加えて、周辺地域に点在する工場通勤客の利用もあって終日に渡って混雑していた。中心となるのは福13だが、これは福生駅発着路線の出入庫を同路線で実施するためで、先述した沿線住民および工場通勤客の利用もあって本数が必然的に多くなっている。2018年(平成30年)7月1日の福生営業所開設後は福生駅発着路線だけでなく立12などの出入庫を担うこととなったが、運用面では箱根ケ崎駅東口で一度運行を打ち切るものの実質的には一つの路線として考えられているため、福生 - 箱根ケ崎 - 立川間で運用が繋がっている。福12は「瑞穂都営循環」と称され、早朝および夜間に数便が設定されていた。
羽村駅東口 - 箱根ケ崎駅方面
[編集]- 羽12-1:羽村駅東口 - 東台 - 松原中央公園 - 長岡 - 箱根ケ崎駅西口
- 羽13:箱根ケ崎駅西口 → 羽村高校 → 東台 → 日野自動車正門 → 羽村駅東口(土曜・休日運休)
- 羽14:羽村駅東口 →(無停車)→ 富士見平二丁目 → 羽村高校 → 箱根ケ崎駅東口(土曜・休日運休)
- 羽17:羽村駅東口 → 東台 → 松原中央公園 → JA長岡支店入口 → 長岡 → 松原中央公園 → 東台 → 羽村駅東口
青梅線羽村駅から、羽村団地・羽村動物公園を経由し、青梅街道を東進して長岡・箱根ケ崎駅方面へ向かう。かつて、羽村団地は羽村駅方面のみが停車しており、箱根ケ崎駅も西口ロータリー整備前は東口発着だった。
羽13は平日16時台の運行、かつ東台では長岡方向の停留所に停車するため、通常の羽村駅方向とは逆方向となる。羽14は羽村駅出発後、富士見平二丁目まで無停車となり、箱根ケ崎駅到着後は上記の福生線へ充当される。
武蔵村山市内循環バス(MMシャトル)
[編集]武蔵村山市のコミュニティバス「武蔵村山市内循環バス(MMシャトル)」を運行受託している。運行開始時に担当していた上水営業所から移管された。詳細は当該記事を参照。
廃止・移管路線
[編集]- 立09:立川駅北口 - 砂川三番 - 新海道 - 三本榎 - 武蔵村山市役所 - グリーンタウン武蔵村山
- 立10:立川駅北口 → 高松町三丁目 → 立飛本社前 → 砂川七番 → 砂川三番 → 武蔵村山市役所 → 瑞穂町役場入口 → 箱根ケ崎 → 瑞穂営業所
- 立10-1・10-2へ統合廃止された。
- 立12:立川駅北口 → 高松町三丁目 → 立飛本社前 → 砂川七番 → 砂川三番 → 武蔵村山市役所 → 瑞穂町役場入口 → 箱根ケ崎 → 箱根ケ崎駅
- 2017年現在は箱根ケ崎駅発の片道のみ運行している。
- 立70:立川駅南口 -(直通)- 三井アウトレットパーク入間(西武バス立川営業所、西武バス飯能営業所、シティバス立川と共同運行)
- 時期不明だが拝島営業所に移管された。
- 立91:立川駅北口 - 国立病院 - 立川消防署
- 福14:福生駅東口 → 加美平団地中央 → 羽村台下 → 羽村駅東口
- 2010年4月16日、ひばりヶ丘経由への経路変更を実施。
- イオン02:イオンモールむさし村山 - 見晴橋 - 薬師前 - 瑞穂町役場入口 - 箱根ケ崎 - 瑞穂営業所
- イオンモールむさし村山への新たなアクセス路線として、イオン01(箱根ケ崎駅 - イオンモールむさし村山)と同時に新設された。イオン01と異なり箱根ケ崎駅を経由しなかったが、2014年11月16日にイオン01へ統合廃止。
車両
[編集]三菱ふそう製の車両を中心に配置されていた。コミュニティバス用の小型車は日野自動車の車両も在籍した。過去には拝島からの分割時に移籍した日産ディーゼルの富士重工ボディ車や、いすゞ自動車の中型長尺車も導入されていた。
大型車は、三菱ふそう・エアロスターのノンステップ車両が大多数を占める。日産ディーゼル・スペースランナーRAのOEM車種であるエアロスターSも在籍する。
2016年までに、KL-MPが相次いで除籍または転属したため、他の営業所に比べて新車の比率が高く、在籍車両の割合においてAT車が多数となっていた。
中型車は、エアロミディMKが2台在籍した。M218号車は瑞穂営業所唯一の中型ワンステップ車、M251号車はノンステップ中型長尺車となっていた。なおM218号車は2018年6月現在、一般運用から退きC356号車と共にヤマト運輸の特定輸送に使用されており、塗装もヤマト運輸の配送車と同様のカラーに変更されている。
小型車は、武蔵村山市コミュニティバス「MMシャトル」用として、三菱ふそう・エアロミディME、日野・リエッセ、日野・ポンチョが在籍した。
サンエックスキャラクターのラッピングバスが在籍していた。M956号車は、上水営業所から転入した「リラックマバス3号車(ピンク)」だったが、2016年9月末をもってリラックマバスとしての運行を終了し、通常の立川バスカラーへ戻された。その後2016年4月より、M810号車(現F810号車)が「リラックマバス新3号車(ブルー)」として運行開始した。また2015年3月より、M971号車(現F971号車)が「すみっコぐらしバス」として、立川駅発着系統および福生駅発着系統(日曜夜間のみ)で運行中である。
過去の特徴的な車種として、10.5m中型長尺車のいすゞ・エルガJが在籍していた。これは日野・レインボーHRのOEM車種で、販売台数は多くなく、いすゞブランドのエルガJとして導入した事業者は限られていた。
立川バスのエルガJは、2004年式(PK-HR7JPAC)として8台が導入され、うち6台(M401 - M405、M408)が瑞穂営業所に配属された。シティバス立川拝島営業所にも2台(H406・H407)が配属されたが、在籍台数は瑞穂営業所が最多であった[2]。しかし中型ボディのためラッシュ時の詰め込みに難があることから立川方面への路線の定期運用はなく、新製時に幾度か入線したのみで主に昭島・福生・羽村を発着する路線に運用された。エルガJは2015年3月中旬までに全車が除籍された。
福生営業所開設前までは、立川バスの営業所で唯一八王子自動車検査登録事務所管内に所在していたため、在籍車両は八王子ナンバーであった。なお、閉鎖後に福生営業所の所属となった車両は八王子ナンバーのままである。
閉鎖後
[編集]閉鎖後、同営業所前バス停の名称は「岩蔵街道入口」に変更された。発車、到着本数ともに僅少である。
脚注
[編集]- ^ 『バスジャパンニューハンドブックシリーズ 31 小田急バス 立川バス』BJエディターズ、2000年8月1日。ISBN 4-7952-7796-6。
- ^ 『バスジャパンハンドブックシリーズ R65 小田急バス 立川バス』BJエディターズ、2008年9月1日。ISBN 978-4-434-11565-3。
関連項目
[編集]- 武蔵村山市内循環バス(MMシャトル)
- 立川バス
外部リンク
[編集]- 立川バス
- 立川バス 会社情報 - ウェブアーカイブ(archive.is、2018年6月20日) - 2018年7月1日以前の営業所一覧・関連会社