空知鉄道
空知鉄道北村本線 | |
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基本情報 | |
現況 | 運行中 |
国 | 日本 |
所在地 | 北海道岩見沢市北村赤川 |
種類 | 庭園鉄道(鉄道模型) |
起点 | 赤川駅 |
終点 | 南赤川駅 |
駅数 | 2 |
開業 | 2015年9月25日 |
所有者 | 空知鉄道 |
運営者 | 空知鉄道 |
車両基地 | 北車両基地 |
使用車両 | 1910形、ト1001形 |
路線諸元 | |
路線距離 | 約55 m |
軌間 | 381 mm |
線路数 | 全線単線 |
電化区間 | なし |
閉塞方式 | スタフ閉塞式 |
保安装置 | 打ち子式ATS |
最高速度 | 5 km/h |
空知鉄道[注 1](そらちてつどう)とは、北海道岩見沢市にある個人所有の庭園鉄道である[1][2]。
概要
[編集]札幌市電の運転士である個人が、岩見沢市内の自己所有地にて運営している[3]。
土地の外周に沿うように軌道が敷設されている。軌間は381 mm(15インチ)で最高速度は5 km/h。
車両はホームセンター等で購入した材料で自作したもので、1910形とト1001形の2両を1編成として運行される。
歴史
[編集]- 2012年(平成24年)12月8日:空知鉄道設立[4]
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)9月:北村駅構内分岐器完成[7]
- 2019年(平成31年/令和元年)5月:隣接地購入、軌道延長工事開始[4]
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)4月:トロッコ車両完成(現ト1001形)[7]
- 2022年(令和4年)
北村本線の駅
[編集]所在地は岩見沢市北村赤川3739番地。駅番号はK01。駅構造は地上駅、ホームは1面1線。開業日は2015年9月25日、廃止日は2023年5月31日。北村本線当初の起点駅。
北村駅から赤川駅までの一部区間は道路と並走するような線形をしていた。5月31日をもって廃止された後、翌日の6月1日に軌道の撤去作業が行われた。現在、線路傍にはまだ0キロポストがあるが、ホーム柵には立入禁止のテープが張られており侵入できないようになっている。廃止について空知鉄道代表は「初めて開業させた路線を手放すのは断腸の思い」であったと述べている[13]。また、廃止の理由については、
- 路線の変更・・・南赤川駅から軌道を延伸させて北村駅へ繋げる (建設中、開業は数年後を予定)
- 環境配慮・・・付近の民家へ騒音防止のため
- 安全確保・・・軌道の一部が私道と並走し、自動車と接触事故を避けるため
としている。
所在地は岩見沢市北村赤川3739番地。北村駅から35m。駅番号はK02、電報略号はアカ。駅構造は地上駅、ホームは1面1線。開業日は2015年9月25日。乗換は北海道中央バス(岩見沢駅方面及び月形方面)。有人駅で出札窓口有り。
空知鉄道の玄関口であり見学案内をする際の拠点となる。車庫内にある屋内構造の駅で、列車が運転しない時間はシャッターが閉じられる。駅構内に「駅務区・乗務区」がある。2023年5月31日で北村本線北村駅~赤川駅間が廃止となったため北村本線の起点駅となった。非常列車停止装置や案内放送装置、フルカラーLED案内表示板がある。
所在地は岩見沢市北村赤川2741番地。北村本線の駅。駅番号はK03。電報略号はミナ。駅構造は地上駅。ホームは1面2線。開業日は2022年7月17日。無人駅。
延伸開業により新たに設置された駅で、構内には北車両基地への分岐線もある。
車両
[編集]- 2015年4月製造。長さ1540mm、幅700mm、高さ1200mm。電動機は三菱200V(三相交流0.4kW)電源は直流24V、自動車用蓄電池。VVVFインバータ方式(安川電機)を使用。時速5kmで走り、定員は乗務員1名、旅客1名。前身(車両台車)は「すずかけ」[5]。
- 使用部材は以下の通り。
- 台車枠:アングル材 50×50×6 寸法:1140×700 車輪:伊藤鋳工車輪100㎜ 車軸:磨き丸鋼20φ 軸受:NTN ピロー形ユニットUPC204
- 2020年設計、台車は2021年5月、車体改造2023年。長さ1000mm、幅650mm、高さ1200mm。定員は乗務員1名。当初は屋根なしトロッコ客車であった。その後、屋根を設置し客室部分を無くし運転台へと改造した。
- 使用部材は以下の通り。
- 台車枠:アングル材 40×40×5 寸法:1000㎜×650㎜ 車輪:永瀬工場チルド車輪100㎜ 車軸:ミスミ回転軸ストレートタイプ20φ 軸受:ピローブロックNTN CM-UPC204
1910形とト1001形共に台車は鋼材(アングル材など)で製作。台車の溶接・車輪の旋盤加工については外注。[14]
施設見学
[編集]最寄り駅はJR岩見沢駅。岩見沢駅からは北海道中央バスの月形駅前行きに乗り、「岩見沢バスターミナル」から「赤川」で降車。なお、岩見沢駅と赤川駅の距離は約8.3kmである[16]。
2019年度より定期的に一般公開を実施している。また、鉄道関係者は別日に見学対応を行っている。2021年度までは見学会日程を公表して予約不要だった。2022年度から毎月1回第3日曜日に施設見学を予約不要で行った。夏にテレビ等メディアで取り上げられ、その後空知鉄道では対応できない人数が来てしまい、8月の開催をもって年内の見学対応を全て中止した。2023年度夏よりエアリザーブを使った事前予約による見学が行われた。次年度以降も実施する予定[12]。
運行情報や見学予約は随時下記外部リンクの公式HPに記載されている。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 公式サイト上では「空知鉃道」と表記している。
出典
[編集]- ^ “究極の私鉄(空知鉄道)が岩見沢で出発!”. HBCニュースチャンネル. 2023年3月29日閲覧。
- ^ “世界で一番?!「短い鉄道」”. HTBニュースチャンネル. 2023年3月29日閲覧。
- ^ 「本物も認めた ミニチュア「空知鉄道」人気上昇中」『北海道チャンネル』2022年6月13日。2024年3月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m “空知鉃道【公式】 - YouTube”. www.youtube.com. 2023年12月30日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “空知鉃道の沿革” (英語). 空知鉄道. 2023年12月30日閲覧。
- ^ “鉄道を作ろう-2-|空知鉃道(庭園鉄道)”. note(ノート) (2023年6月23日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ a b c d “組織情報” (英語). 空知鉄道. 2023年12月30日閲覧。
- ^ “列車脱線事故について” (英語). 空知鉄道. 2023年12月31日閲覧。
- ^ “5/31ラストラン、北村〜赤川駅間。”. 空知鉄道【公式】(2023年6月2日). 2023年6月5日閲覧。
- ^ “空知鉃道【公式】 - YouTube”. www.youtube.com. 2023年12月31日閲覧。
- ^ “空知鉃道【公式】 - YouTube”. www.youtube.com. 2023年12月31日閲覧。
- ^ a b c d “組織情報” (英語). 空知鉄道. 2023年12月31日閲覧。
- ^ “空知鉃道【公式】 - YouTube”. www.youtube.com. 2023年12月31日閲覧。
- ^ a b c “空知鉃道【公式】 - YouTube”. www.youtube.com. 2023年12月30日閲覧。
- ^ a b “電車車両図鑑” (英語). 空知鉄道. 2023年12月30日閲覧。
- ^ “空知鉃道【公式】 - YouTube”. www.youtube.com. 2023年12月30日閲覧。