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秋田県道55号入道崎寒風山線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
主要地方道
秋田県道55号標識
秋田県道55号 入道崎寒風山線
主要地方道 入道崎寒風山線

にゅうどうざき・かんぶうざんせん
総延長 26.0 km
実延長 22.6 km
制定年 1994年
開通年 1961年
起点 男鹿市北浦入道崎字昆布浦・入道崎
秋田県道121号入道崎八望台北浦線交点【北緯40度0分14.88秒 東経139度42分9.44秒 / 北緯40.0041333度 東経139.7026222度 / 40.0041333; 139.7026222 (入道崎)
終点 男鹿市脇本富永字大牧
脇本富永交差点・秋田県道54号男鹿琴丘線交点【北緯39度55分29.9秒 東経139度54分20.6秒 / 北緯39.924972度 東経139.905722度 / 39.924972; 139.905722 (脇本富永交差点)
接続する
主な道路
記法
都道府県道121号標識
秋田県道121号入道崎八望台北浦線
都道府県道59号標識
秋田県道59号男鹿半島線
国道101号標識 国道101号
都道府県道54号標識
秋田県道54号男鹿琴丘線
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

秋田県道55号入道崎寒風山線(あきたけんどう55ごう にゅうどうざきかんぷうざんせん)は、秋田県男鹿市を通る県道主要地方道)である[1]

概要

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男鹿半島の北西の突端に位置する入道崎から北側の海岸線を通り、おおむね南東の方向へ進む。男鹿市男鹿中山町上宮ノ沢で国道101号と合流し、男鹿市男鹿中滝川坂ノ下で分岐し、寒風山頂上付近へ向かって登りつつ、寒風山の火口の中を進む。頂上直下の妻恋峠で下りに転じ、秋田県道54号男鹿琴丘線の現道とバイパスに接続する。

なお、妻恋峠では山頂(寒風山回転展望台)への道路が分岐している。

路線データ

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全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

歴史

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  • 1961年昭和36年)10月 - 寒風山有料道路が供用開始される。
  • 1986年(昭和61年)9月 - 寒風山有料道路が無料開放される。
  • 1993年(平成5年)5月11日 - 建設省から、県道男鹿公園線の一部と県道寒風山線が入道崎寒風山線として主要地方道に指定される[4]
  • 1994年平成6年)4月1日 - 秋田県道に認定される[3]
  • 2009年(平成21年)12月21日 - 男鹿市脇本浦田字丸森18番1地先から富永字大牧197番1地先が供用開始し、終点が男鹿市脇本富永字大牧197番1地先に変更される[5]

路線状況

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男鹿市男鹿中滝川から男鹿市脇本富永には、1986年9月まで寒風山有料道路があった。冬季閉鎖される区間はないが、積雪時は寒風山付近でのバイク走行は困難となる[6]

重複区間

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  • 国道101号:男鹿市男鹿中山町上宮ノ沢・牧野交差点 - 男鹿市男鹿中滝川坂ノ下・交点、3.4 km[2]

冬期閉鎖区間

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交通不能区間

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寒風山道路

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寒風山山頂に向かってヘアピンカーブを繰り返す秋田県道55号

秋田県道54号分岐から国道101号までの区間の道路で、かつては有料道路「寒風山有料道路」として運営されていた。現在は寒風山道路といい、「寒風山パノラマライン」の愛称で知られる[10]。男鹿半島の根元部あたりに位置し、蛇行しながら寒風山の頂上に近づいていくルートをたどる[10]。寒風山付近は草原で目の前にさえぎるものが無いため、360度のパノラマが楽しめる人気のある絶景ドライブコースして知られる[6][11]

  • 総延長 : 9.9 km[6]
  • 営業開始日 : 1961年10月
  • 無料開放日 : 1986年9月
  • 愛称 : 「寒風山パノラマライン」

地理

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寒風山男鹿半島の付け根にある標高355メートルのなだらかな山で、道路の線形はゆるやかな勾配と直線基調で走りやすい[10]。寒風山は、土地の保水力が低い土地柄、背の高い木はあまり育たず山肌全体にわたって木は少ないため、夏は芝生に覆われた緑の草原のような風景になる[6][12]。古くから萱場や牧草地として人的に利用されてきたところで、毎年4月には山焼きが行われる[11]。沿道の寒風山山頂に回転展望台もあり、天気がよければ八郎潟の水田地帯や、南北方向に弧を描く日本海の海岸線美、あるいは山形県境にそびえる霊峰鳥海山や青森県境にまたがる白神山地といった周囲の景色を360度の大パノラマで展望できる[6][11][12]。東の内陸部から寒風山山頂直下の妻恋峠に向かって登っていくと、しばらくは林の中を走る見通しが良くないカーブ道が続く[11]。寒風山付近の丘陵地帯では東西に道路が貫き、ゆるやかなカーブが多い[6]。寒風山の西側は滝川の集落と田園地帯を貫く[10]。途中に国道101号を挟み、男鹿半島の先端に位置する入道崎へと至る半島北側の海岸線沿いのルートへとつながる。

交差する道路

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施設名 接続路線名 備考 所在地
入道崎 秋田県道121号入道崎八望台北浦線 起点
県道121号起点
男鹿市北浦入道崎昆布浦
秋田県道59号男鹿半島線 県道59号起点 男鹿市北浦西黒沢穴の沢北緯39度58分17.52秒 東経139度44分23.47秒
北浦野村交差点 男鹿広域農道(なまはげライン) 男鹿市北浦湯本北緯39度58分3.46秒 東経139度45分19.65秒
秋田県道121号入道崎八望台北浦線 県道121号終点 男鹿市北浦野村字前野北緯39度58分5.08秒 東経139度45分45.42秒
牧野交差点 国道101号 男鹿市男鹿中山町字下芋ノ沢北緯39度57分14.5秒 東経139度48分38.66秒
国道101号 男鹿市男鹿中滝川字坂ノ下北緯39度56分8.79秒 東経139度50分10.49秒
寒風山道路(旧寒風山有料道路)
脇本富永交差点 秋田県道54号男鹿琴丘線・現道 男鹿市脇本浦田字丸森北緯39度55分28.57秒 東経139度54分4.47秒
秋田県道54号男鹿琴丘線・バイパス 終点 男鹿市脇本富永字大牧

沿線の施設

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脚注

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  1. ^ 建設部道路課(路線名) 2015
  2. ^ a b c d 建設部道路課(道路現況) 2015, p. 9
  3. ^ a b c 建設部道路課(起点終点) 2015, p. 7
  4. ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十1日建設省告示第千二百七十号、建設省
  5. ^ 公報2138号” (PDF). 告示553号. 秋田県 (2009年12月21日). 2014年12月25日閲覧。
  6. ^ a b c d e f 小川・栗栖・田宮 2016, pp. 32–33.
  7. ^ 冬期閉鎖路線一覧”. 秋田県 建設部道路課. 2015年11月1日閲覧。
  8. ^ 除雪不能で一時的に通行止めをする場合がある
  9. ^ 通行不能区間一覧”. 秋田県 建設部道路課. 2015年11月1日閲覧。
  10. ^ a b c d 中村淳一編 2018, pp. 42–43.
  11. ^ a b c d 佐々木・石野・伊藤 2015, pp. 46–47.
  12. ^ a b 須藤英一 2013, p. 48.

参考文献

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  • 建設部道路課(起点終点)『路線起点終点調書』(PDF)(レポート)秋田県、2015年4月1日http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1239001679475/files/rosennkitennsyuutenncyousyo.pdf2016年4月21日閲覧 
  • 建設部道路課(道路現況)『地域振興局別道路現況』(PDF)(レポート)秋田県、2015年4月1日http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1239001679475/files/sinnkoukyokubetugennkyou.pdf2016年4月21日閲覧 
  • 建設部道路課(路線名)『県道路線名』(PDF)(レポート)秋田県、2015年4月1日http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1239001679475/files/kendourosennmei.pdf2016年4月21日閲覧 
  • 小川秀夫、栗栖国安、田宮徹 著、中村純一編 編『ニッポン絶景ロード100』枻出版社〈エイムック〉、2016年4月10日、32-33頁。ISBN 978-4-7779-3980-0 
  • 佐々木節、石野哲也、伊藤もずく 著、松井謙介編 編『絶景ドライブ100選 [新装版]』学研パブリッシング〈GAKKEN MOOK〉、2015年9月30日、46-47頁。ISBN 978-4-05-610907-8 
  • 須藤英一『新・日本百名道』大泉書店、2013年。ISBN 978-4-278-04113-2 
  • 中村淳一編 編『日本の絶景ロード100』枻出版社、2018年4月20日。ISBN 978-4-7779-5088-1 

関連項目

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外部リンク

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