福進チェーン
表示
種類 | 協同組合 |
---|---|
本社所在地 |
日本 福井県福井市大町15号4番地[1] |
設立 | 1968年(昭和43年)2月[1] |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 4210001004215 |
事業内容 | 小売主催の衣料品店のボランタリーチェーン[2] |
代表者 | 柳沢全之(理事長)[3] |
売上高 | 約125億円(1977年(昭和52年)度・グループ合計) |
協同組合 福進チェーン(Fukushin chain)は、福井県や石川県を中心に北陸地方で、衣料品店のボランタリーチェーンを展開していた協同組合[1]。 1978年(昭和53年)11月30日時点で、福井県内21店舗の他、石川県にも8店舗を出店し、29店舗を展開していた[1]。
歴史・概要
[編集]「やなぎや衣料店」が当時の福井県内の衣料品店に呼びかけ[2]、福井県内の洋装店10店が共同仕入れ・共同広告を行う[4]1962年(昭和37年)に任意組合として発足させたのが始まりである[5]。
1968年(昭和43年)2月に「協同組合 福進チェーン」を設立し、1977年(昭和52年)度加盟店合計の売上高約125億円を上げていた[1]。
しかし、衣料品に限定した活動であったことから、「やなぎや衣料店」を中心とした「やなぎや企業グループ」を含む中核企業の多くが衣料品以外の売上を伸ばしたことから、当組合の存在意義が加盟各社にとって低下する形となってしまった[6]。
そこで、1987年(昭和62年)7月に25周年を記念してCIを導入すると共に、中核4社で新たに「WAMS WORLDグループ」を発足させ、カードの発行による顧客管理システムの強化やVANなどを活用した情報システムなどに取り組むことになった[6]。
1998年(平成10年)7月に「協同組合 福進チェーン」を解散した[広報 1]
かつての加盟店
[編集]福井県
[編集]福井市
[編集]- 店舗面積約190m2[7]。
- 店舗面積約63m2[7]。
- ヤスサキ[10]
- ヤマサキ[11]
- 地上2階[13]。敷地面積7,668m2[13]、鉄骨造地上2階建て[12]、延べ床面積6,988.23m2[15]、売場面積4,291m2[16](やなぎや衣料店売場面積1,685m2[14])、駐車台数約300台[12]。
- ユースがデベロッパーとなって自動車教習所跡地に出店した地元主導型のショッピングセンター[17]。
旧坂井郡
[編集]- 売場面積109m2[18])
- 敷地面積約18,389m2[21]、鉄骨造地上1階建て[21]、延べ床面積約6,627m2[21]、店舗面積約4,172m2[21](コドー店舗面積約1,458m2[21])、駐車台数約500台[21]。
- 「三国町農協」(約805m2)と共に核店舗として出店していた[22]。
- 延べ床面積6,569m2[23]、店舗面積約5,280m2[24](福進チェーンこどう店舗面積約1,458m2[23])。
- 福進チェーンが核店舗として出店していた[25]。
- 敷地面積約4,576m2[27]、鉄筋コンクリート造地上3階建て[27]、延べ床面積約3,411m2[27]、店舗面積約1,805m2[27](当社店舗面積約553m2[27])、駐車台数約300台[27]。
- 「だいとら金津店」(約589m2)と共に核店舗として出店していた[27]。
- 敷地面積約10,428m2[22]、鉄骨造地上1階建て[22]、延べ床面積約5,483m2[22]、店舗面積約2,594m2[22](福進チェーンささはら店舗面積約726m2[22])、駐車台数約400台[22]。
- 「だいとら」(約825m2)と共に核店舗として出店していた[22]。
鯖江・越前市地区
[編集]- 敷地面積約8,117m2[30]、鉄骨造地上2階建て[30]、延べ床面積約4,800m2[30]、店舗面積約2,146m2[30](当社店舗面積約416m2[30])、駐車台数約150台[30]。
- 「ユーマート」(約571m2)と共に「織田ショッピングセンターメルシ」の核店舗として出店していた[30]。
- 敷地面積9,137m2[33]、鉄骨造り2階建て一部3階建て・延べ床面積7,771m2[33] → 12,599m2[23]、店舗面積約5,384m2[24](フクシン店舗面積約1,360m2[23])。駐車台数約200台[33]。
- 1階のエースと共に2階の核店舗として出店していた[34]。
永平寺・大野・勝山地区
[編集]- 敷地面積約15,268m2[36]、鉄筋コンクリート造地上3階一部4階建て塔屋1階[36]、延べ床面積約13,347m2[36]、店舗面積約7,237m2[36](当社店舗面積約955m2[36])、駐車台数約500台[36]。
- 地元商業者による協同組合と核店舗の同居する福井県内初の地元主導型ショッピングセンター「スカイモール」に[39]「ジャスコ」(約3,173m2)と共に核店舗として出店していた[36]。
- 「スカイモール」は1985年(昭和60年)に「リブレ」に名称変更し、ジャスコ撤退後に地元食品スーパーのかじ惣を核店舗として1階を中心に営業したが、2015年(平成27年)1月4日に建て替えのため一時閉店した[39]。
- 建物は解体され、跡地には2015年(平成27年)7月に「かじ惣リブレ店」が開店[39]。
- 敷地面積7,920m2[41]、鉄骨コンクリート造り2階建て[41]・延べ床面積5,362m2[41]、店舗面積約4,160m2[41](ヤスサキ店舗面積約1,419m2[40])。
- 都市計画街路元禄線沿いの[42]準工業地域にあった工場跡地に建設されたショッピングセンターで[43]、福進チェーンが核店舗として出店していた[25]。
敦賀・若狭地区
[編集]- 敷地面積12,306m2[45]、延べ床面積3956m2[45]、売場面積2270m2[45]。駐車場300台[45]。
- 福進チェーン・やなぎや衣料店が食品スーパーのコープ三方店を両端に配置した地元主導型ショッピングセンター[45]。
石川県
[編集]- 鉄骨造り3階建て・一部4階建て[47]。延べ床面積4,770m2[47]、店舗面積約3,545m2[47]。
- 松任駅前にあり、上の階に出店した福進チェーンが1階のマルエーと共に核店舗として出店していた[47]。
- 敷地面積約8,255m2[48]、鉄骨造り2階建て[48]、延べ床面積約4,390m2[48]、店舗面積約3,091m2[48](当社店舗面積約750m2[48])、駐車台数約300台[48]。
- 富士ショッピングセンター(約750m2)と共に[48]千代野ニュータウンの近隣センターの[50]「グリーンベル」の核店舗であった[48]。
- 敷地面積7,236.24m2[51]、鉄骨造地下1階地上2階建て[53]、延べ床面積約8,789m2[51][53] → 約9,068m2[52]、店舗面積約5,624m2[53](当社店舗面積約1,714m2[53]) → 約6,308m2[52]。駐車台数約700台[53] → 約650台[52]。
- ボウリング場跡地を利用して「やなぎや」がデベロッパーの様な役割を果たす形で開設した[17]。地元・野々市の食品スーパー「ムロイストア」と「やなぎや」の「福進チェーン」を核店舗とするショッピングセンター「グリーンプラザののいち」として、地元有力店32店舗が出店して開業した[54]。
- 大規模な改装を行って「NOA21」と名称を変更し、1991年(平成3年)4月10日に新装開店した[55]。
- この改装時に、「福進チェーン」は、従来の価格競争力を重視した量販店から「素敵なファッション」を提供する専門店へ業態を変更すると共に、店舗面積を600坪から450坪に縮小した[56]。
- 敷地面積約3,698m2[57]、鉄骨造り1階建て塔屋1階[57]、延べ床面積約4,073m2[57]、店舗面積約5,649m2[57](福進チェーンコドー店舗面積約1,450m2[57])、駐車台数約150台[57]。
- 福進チェーンコドーがF·バザール(約1,490m2)と共に核店舗として出店していた[57]。
- 敷地面積約3,698m2[59]、鉄骨造り2階建て[59]、延べ床面積約4,073m2[59]、店舗面積約3,091m2[59](やなぎや福進チェーン店舗面積約994m2[59])、駐車台数約150台[59]。
- 敷地面積約6,994m2[60]、鉄筋コンクリート造6階建て塔屋2階[60]、延べ床面積約5,753m2[60]、店舗面積約1,984m2[60](福進チェーンコドー店舗面積約1,200m2[60])、駐車台数約285台[60]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f “北陸におけるボランタリーチェーン”. 北陸経済研究 1979年1月号 (北陸経済研究所) (1979年1月).pp26
- ^ a b c d e f g h “衣料から総合小売、ソフト開発へと展開する やなぎや企業グループ”. 北陸経済研究 1989年11月号 (北陸経済研究所) (1989年11月).pp54
- ^ 柳沢全之 “福井県の商業の新しい波”. 北陸経済研究 1986年5月号 (北陸経済研究所) (1986年5月).pp1
- ^ 『繊維小売年鑑 1965年版』 繊維小売年鑑刊行会、1964年11月1日。pp110
- ^ 福井県 『福井県史 通史編6 近現代二』 福井県、1996年3月31日。ISBN 978-4938772062. pp975
- ^ a b “衣料から総合小売、ソフト開発へと展開する やなぎや企業グループ”. 北陸経済研究 1989年11月号 (北陸経済研究所) (1989年11月).pp55
- ^ a b c d e 『日本セルフ・サービス年鑑 1966年版』 日本セルフ・サービス協会、1965年11月10日。pp600
- ^ a b 『福井年鑑 1963年版』 福井新聞社、1962年12月20日。pp625
- ^ a b c 『帝国銀行・会社要録 第51版』 帝国興信所、1970年。pp福井31
- ^ “イベントスケジュール”. ショッピングセンター 1983年7月号 (日本ショッピングセンター協会) (1983年7月1日).pp51
- ^ “低成長下での新しい売り方の発見と商品提供方法”. 商業界 1977年10月号 (商業界) (1977年10月).pp53-75
- ^ a b c d 『ショッピングセンター名鑑 1988年版』 日本ショッピングセンター協会、1988年12月27日。pp1028
- ^ a b c 奥住正道 松下孝夫 山田佳男 “テナント出店を成功させるための知識とSC情報”. 商業界 1977年1月号 (商業界) (1977年1月).pp215-219
- ^ a b 『週刊東洋経済 臨時増刊 全国大型小売店総覧 2006年版』 東洋経済新報社、2006年。pp885
- ^ “作品歴”. 建築ジャーナル 2000年10月号 (建築ジャーナル) (2000年10月).pp42-49
- ^ 『福井県史 通史編6 近現代二』 福井県、1996年3月31日。pp979
- ^ a b “第12回国内研修〈北陸路〉報告 地元主導型SCの問題点を探る”. ショッピングセンター 1978年10月号 (日本ショッピングセンター協会) (1978年10月1日).pp47
- ^ a b c d e f 『日本セルフ・サービス年鑑 1968年版』 日本セルフ・サービス協会、1968年3月20日。pp257
- ^ a b c 『日本セルフ・サービス年鑑 1966年版』 日本セルフ・サービス協会、1965年11月10日。pp602
- ^ a b c d 『週刊東洋経済 臨時増刊 全国大型小売店総覧 1992年版』 東洋経済新報社、1992年。pp786
- ^ a b c d e f g 『ショッピングセンター名鑑 1988年版』 日本ショッピングセンター協会、1988年12月27日。pp1038
- ^ a b c d e f g h i 『ショッピングセンター名鑑 1988年版』 日本ショッピングセンター協会、1988年12月27日。pp1039
- ^ a b c d 『週刊東洋経済 臨時増刊 全国大型小売店総覧 1992年版』 東洋経済新報社、1992年。pp776
- ^ a b c d “ミニ調査”. 北陸経済研究 1979年6月号 (北陸経済研究所) (1979年6月).pp79
- ^ a b c 福井県 『福井県史 通史編6 近現代二』 福井県、1996年3月31日。ISBN 978-4938772062. pp981-982
- ^ “届出情報”. ショッピングセンター 1984年11月号 (日本ショッピングセンター協会) (1984年11月1日).pp56
- ^ a b c d e f g h i 『ショッピングセンター名鑑 1988年版』 日本ショッピングセンター協会、1988年12月27日。pp1041
- ^ 福井県 『福井県史 年表』 福井県、1998年1月30日。ISBN 978-4938772086. pp446
- ^ a b 『日本セルフ・サービス年鑑 1968年版』 日本セルフ・サービス協会、1968年3月20日。pp256
- ^ a b c d e f g h i 『ショッピングセンター名鑑 1988年版』 日本ショッピングセンター協会、1988年12月27日。pp1043
- ^ a b c d “県外大型店にどう対抗するか 地元主導型小売商業店舗共同化事業の事例から学ぶ”. 北陸経済研究 1978年8月号 (北陸経済研究所) (1978年8月).pp17
- ^ 『週刊東洋経済 臨時増刊 全国大型小売店総覧 2008年版』 東洋経済新報社、2008年。pp919
- ^ a b c d “県外大型店にどう対抗するか 地元主導型小売商業店舗共同化事業の事例から学ぶ”. 北陸経済研究 1978年8月号 (北陸経済研究所) (1978年8月).pp16
- ^ “県外大型店にどう対抗するか 地元主導型小売商業店舗共同化事業の事例から学ぶ”. 北陸経済研究 1978年8月号 (北陸経済研究所) (1978年8月).pp18
- ^ a b c d e 『週刊東洋経済 臨時増刊 全国大型小売店総覧 2010年版』 東洋経済新報社、2010年。pp920
- ^ a b c d e f g h i 『ショッピングセンター名鑑 1988年版』 日本ショッピングセンター協会、1988年12月27日。pp1036
- ^ 福井県 『福井県史 年表』 福井県、1998年1月30日。ISBN 978-4938772086. pp447
- ^ “北陸ジャスコが大野市のリブレから11月で撤退 福井県大野市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (1999年10月14日)
- ^ a b c 藤井雄次(2015年1月30日). “大野初のSC閉店 リブレ解体開始 市民らしんみり”. 中日新聞 (中日新聞社)
- ^ a b 『週刊東洋経済 臨時増刊 全国大型小売店総覧 2007年版』 東洋経済新報社、2007年。pp898
- ^ a b c d e “北陸の3万都市における商店街”. 北陸経済研究 1979年11月号 (北陸経済研究所) (1979年11月).pp13
- ^ 村田与右衛門 “うるおいのあるまちづくり 勝山市”. 新都市 1990年12月号 (都市計画協会) (1990年12月1日).pp60
- ^ a b 金坂清則 『福井県における昭和40年代以降の小売商業活動の変化と商圏の構造(概報)』 福井大学教育学部紀要 第3部 社会科学 第30号 (福井大学教育学部) (1981年1月31日)。pp66
- ^ 『週刊東洋経済 臨時増刊 全国大型小売店総覧 1992年版』 東洋経済新報社、1992年。pp785
- ^ a b c d e f g 太田和廣 “地元主導型SCと共同店舗の成功例を追う・三方レピア(福井県三方町)”. 食品商業 1997年9月号 (商業界) (1997年9月).pp230-237
- ^ “県外大型店にどう対抗するか 地元主導型小売商業店舗共同化事業の事例から学ぶ”. 北陸経済研究 1978年8月号 (北陸経済研究所) (1978年8月).pp21
- ^ a b c d e 『松任市史 現代編 下巻』 松任市、1983年3月30日。 pp195
- ^ a b c d e f g h i j 『ショッピングセンター名鑑 1988年版』 日本ショッピングセンター協会、1988年12月27日。pp833
- ^ a b “東京ストアー 再生手続き決定 7月までに再生計画案”. 北陸中日新聞 (中日新聞社). (2013年3月6日). pp15
- ^ 『松任市史 現代編 下巻』 松任市、1983年3月30日。 pp376-377
- ^ a b c d 『ショッピングセンター名鑑 1977年版』 日本ショッピングセンター協会、1977年6月1日。pp231
- ^ a b c d e 田中外男 “賑わいと潤いのあるSCにリニューアル「NOA21」”. ショッピングセンター 1991年8月号 (日本ショッピングセンター協会) (1991年8月1日).pp71
- ^ a b c d e 『ショッピングセンター名鑑 1988年版』 日本ショッピングセンター協会、1988年12月27日。pp835
- ^ 田中外男 “賑わいと潤いのあるSCにリニューアル「NOA21」”. ショッピングセンター 1991年8月号 (日本ショッピングセンター協会) (1991年8月1日).pp68
- ^ 田中外男 “賑わいと潤いのあるSCにリニューアル「NOA21」”. ショッピングセンター 1991年8月号 (日本ショッピングセンター協会) (1991年8月1日).pp70
- ^ 田中外男 “賑わいと潤いのあるSCにリニューアル「NOA21」”. ショッピングセンター 1991年8月号 (日本ショッピングセンター協会) (1991年8月1日).pp69
- ^ a b c d e f g h 『ショッピングセンター名鑑 1988年版』 日本ショッピングセンター協会、1988年12月27日。pp813
- ^ 本田輝三 “ヒットイベント 子供に大人気の「クジラフェアー」”. ショッピングセンター 1981年4月号 (日本ショッピングセンター協会) (1981年4月1日).pp41
- ^ a b c d e f g h 『ショッピングセンター名鑑 1988年版』 日本ショッピングセンター協会、1988年12月27日。pp814
- ^ a b c d e f g h 『ショッピングセンター名鑑 1988年版』 日本ショッピングセンター協会、1988年12月27日。pp826
広報資料・プレスリリースなど一次資料
[編集]- ^ a b c “すててこ株式会社 会社概要”. すててこ株式会社. 2023年10月6日閲覧。