福澤徹三
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(福沢徹三から転送)
誕生 |
1962年 福岡県北九州市 |
---|---|
職業 |
小説家 ホラー作家 推理作家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
ジャンル |
ホラー小説 推理小説 アウトロー小説 |
主な受賞歴 | 大藪春彦賞(2008年) |
デビュー作 | 『幻日』 |
ウィキポータル 文学 |
人物・来歴
[編集]福岡県北九州市生まれ[2]。高校卒業後、肉体労働[2]、営業、飲食店、アパレルなど、さまざまな職業を経てデザイナー兼コピーライターに転業[1]。プロダクション、広告代理店、百貨店アートディレクター[1]、専門学校講師[2]を経て作家活動に入る。
2000年、『幻日』[3]でデビュー。ホラー小説や怪談実話、アウトロー小説、警察小説まで幅広く執筆。
2008年『すじぼり』(角川書店)で第10回大藪春彦賞を受賞[1]。2014年『Iターン』で第3回エキナカ書店大賞受賞[4]。
作品リスト
[編集]小説
[編集]長編
[編集]- 真夜中の金魚(2003年12月 集英社 / 2010年8月 角川文庫)
- 壊れるもの(2004年7月 幻冬舎 / 2008年2月 幻冬舎文庫)
- 亡者の家(2005年6月 光文社文庫 / 2017年8月 光文社文庫【新装版】)
- すじぼり(2006年11月 角川書店 / 2009年7月 角川文庫)
- アンデッドシリーズ
- アンデッド(2008年8月 角川ホラー文庫)
- アンデッド 憑霊教室(2009年3月 角川ホラー文庫)
- アンデッド 拷問教室(2011年3月 角川ホラー文庫)
- Iターンシリーズ
- 汝、隣人を愛せよ(2010年12月 徳間書店 / 2014年2月 徳間文庫)
- 東京難民(2011年5月 光文社 / 2013年7月 光文社文庫【上・下】)
- シャッター通りの死にぞこない(2012年3月 双葉社 / 2015年7月 双葉文庫)
- ジューン・ブラッド(2012年11月 幻冬舎 / 2014年10月 幻冬舎文庫) - 「ポンツーン」連載時タイトル『3P』を改題・加筆訂正
- 俺たちに偏差値はない ガチバカ高校リターンズ(2012年12月 徳間書店)
- 【改題・加筆訂正】おれたちに偏差値はない 堂南高校ゲッキョク部(2015年12月 文春文庫)
- 灰色の犬(2013年9月 光文社 / 2015年11月 光文社文庫)
- 侠飯シリーズ
- 侠飯(2014年12月 文春文庫)
- 侠飯2 ホット&スパイシー篇(2015年12月 文春文庫)
- 侠飯3 怒濤の賄い篇(2016年8月 文春文庫)
- 侠飯4 魅惑の立ち呑み篇(2017年7月 文春文庫)
- 侠飯5 嵐のペンション篇(2018年7月 文春文庫)
- 侠飯6 炎のちょい足し篇(2020年4月 文春文庫)
- 侠飯7 激ウマ張り込み篇(2021年8月 文春文庫)
- 俠飯8 やみつき人情屋台篇(2022年8月 文春文庫)
- 白日の鴉(2015年11月 光文社 / 2018年1月 光文社文庫)
- 群青の魚(2018年10月 光文社 / 2021年12月 光文社文庫)
- 晩夏の向日葵 弁護人 五味陣介(2020年1月 光文社文庫)
- 羊の国のイリヤ(2020年3月 小学館)
- 【改題】羊の国の「イリヤ」(2022年4月 小学館文庫)
- そのひと皿にめぐりあうとき(2021年5月 光文社 / 2023年3月 光文社文庫)
- 作家ごはん(2021年11月 講談社文庫)
連作短編集
[編集]短編集
[編集]- 幻日(2000年3月 ブロンズ新社)
- 【改題】再生ボタン(2004年8月 幻冬舎文庫)
- 怪の標本(2001年2月 ハルキホラー文庫)
- 廃屋の幽霊(2003年8月 双葉社 / 2006年8月 双葉文庫 / 2019年7月 双葉文庫【新装版】)
- 死小説(2005年3月 幻冬舎 / 2008年8月 幻冬舎文庫)
- ピースサイン(2006年7月 双葉社)
- 【改題】嗤う男(2009年7月 双葉文庫)
- 夏の改札口(2007年9月 徳間書店)
- 【改題】死ぬよりほかに(2010年8月 徳間文庫)
- 怪談熱(2009年2月 角川書店 / 2010年12月 角川ホラー文庫)
- 怪談歳時記 12か月の悪夢(2011年11月 角川ホラー文庫)
- しにんあそび(2015年8月 光文社文庫)
怪談実話集
[編集]忌談シリーズ
[編集]- 忌談(2013年6月 角川ホラー文庫)
- 忌談 2(2014年1月 角川ホラー文庫)
- 忌談 3(2014年6月 角川ホラー文庫)
- 忌談 4(2015年1月 角川ホラー文庫)
- 忌談 終(2015年6月 角川ホラー文庫)
忌み地シリーズ
[編集]- 忌み地 怪談社奇聞録(2019年7月 講談社文庫)※糸柳寿昭共著
- 忌み地2 怪談社奇聞録(2020年7月 講談社文庫)
- 忌み地3 怪談社奇聞録(2022年7月 講談社文庫)
その他
[編集]- 怪を訊く日々(2002年8月 メディアファクトリー/ 2005年10月 幻冬舎文庫)
- 黒本 平成怪談実録(2007年8月 新潮文庫 / 2019年2月 竹書房文庫)
- いわくつき 日本怪奇物件(2008年7月 ハルキホラー文庫)写真・谷口雅彦
- 黒い百物語 叫び(2009年7月 メディアファクトリー)
- 【改題】怪談実話 黒い百物語(2012年1月 MF文庫ダ・ヴィンチ / 2013年11月 角川ホラー文庫)※単行本より六話多く収録
- 怪談実話 盛り塩のある家(2012年9月 メディアファクトリー)
- FKB ふたり怪談 肆(2013年10月 竹書房ホラー文庫)※平山夢明共著
- 怖の日常(2016年7月 角川ホラー文庫)
- S霊園 怪談実話集(2019年7月 角川ホラー文庫)
ノベライズ
[編集]- オトシモノ(2006年9月 角川ホラー文庫)
エッセイ集
[編集]- 怖い話(2009年2月 幻冬舎 / 2011年8月 幻冬舎文庫)
新書
[編集]- 自分に適した仕事がないと思ったら読む本 落ちこぼれの就職・転職術(2008年1月 幻冬舎新書)
- もうブラック企業しか入れない 会社に殺されないための発想(2013年11月 幻冬舎新書)
共著・対談集
[編集]アンソロジー
[編集]作品掲載
[編集]「」内が福澤徹三の作品
- 暗闇を追いかけろ(2004年11月 光文社カッパ・ノベルス / 2008年5月 光文社文庫)「不登校の少女」
- 異形コレクション31・ 妖女(2004年12月 光文社文庫)「最後の礼拝」
- 闇夜に怪を語れば―百物語ホラー傑作選(2005年3月 角川ホラー文庫)「怪談」
- 稲生モノノケ大全 陽之巻(2005年5月 毎日新聞社)「逢魔の夏」
- 異形コレクション33・ オバケヤシキ(2005年8月 光文社文庫)「お化け屋敷」
- 異形コレクション37・伯爵の血族 紅ノ章(2007年4月 光文社文庫)「ドラキュラの家」
- 異形コレクション38・心霊理論(2007年8月 光文社文庫)「憑霊」
- 異形コレクション39・ひとにぎりの異形(2007年12月 光文社文庫)「ごみ屋敷」
- 怪談実話系―書き下ろし怪談文芸競作集(2008年6月 MF文庫ダ・ヴィンチ)「見知らぬ女」
- 怪談実話系2―書き下ろし怪談文芸競作集(2009年6月 MF文庫ダ・ウィンチ)「別れのきざし」
- 短篇ベストコレクション 現代の小説2009(2009年6月 徳間文庫)「昭和の夜」
- 文豪てのひら怪談(2009年8月 ポプラ文庫)「百物語」
- 厠の怪 便所怪談競作集(2010年4月 MF文庫ダ・ヴィンチ)「盆の厠」
- 異形コレクション45・憑依(2010年5月 光文社文庫)「やどりびと」
- 怪談実話系4―書き下ろし怪談文芸競作集(2010年6月 MF文庫ダ・ウィンチ)「数珠の糸」
- 怪しき我が家 家の怪談競作集(2011年2月 MF文庫ダ・ヴィンチ)「家が死んどる」
- 怪談実話 FKB話 饗宴(2011年5月 竹書房ホラー文庫)「無縁神社」
- 怪談実話系6―書き下ろし怪談文芸競作集(2011年6月 MF文庫ダ・ウィンチ)「四つの異界」
- やっぱり宮部みゆきの怪談が大好き!(2011年8月 新人物往来社)「怪の再生」
- 怪談実話 FKB 饗宴3(2012年5月 竹書房ホラー文庫)「奈落の怪」
- 怪談実話系ベスト・セレクション(2012年6月 MF文庫ダ・ヴィンチ)「数珠の糸」
- 怪談実話系 愛 書き下ろし怪談文芸競作集(2013年11月 MF文庫ダ・ヴィンチ)「怪だとか」
- 怪談実話 FKB 饗宴6(2014年4月 竹書房ホラー文庫)「蝋燭」
- 怪談五色 破戒(2016年11月 竹書房ホラー文庫)
- 怪談五色 死相(2017年11月 竹書房ホラー文庫)
- 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション(2021年5月 角川ホラー文庫)「五月の陥穽」
- 超怖い物件(2022年9月 講談社文庫)「旧居の記憶」
- 七人怪談(2023年6月 KADOKAWA)「会社奇譚」
編集
[編集]選者として参加。
- てのひら怪談 ビーケーワン怪談大賞傑作選 加門七海・福澤徹三・東雅夫 編(2007年2月 ポプラ社 / 2008年6月 ポプラ文庫)
- てのひら怪談2 ビーケーワン怪談大賞傑作選 加門七海・福澤徹三・東雅夫 編(2007年12月 ポプラ社)
- てのひら怪談 百怪繚乱篇 ビーケーワン怪談大賞傑作選 加門七海・福澤徹三・東雅夫 編(2008年6月 ポプラ社)
- てのひら怪談 己丑 ビーケーワン怪談大賞傑作選 加門七海・福澤徹三・東雅夫 編(2009年6月 ポプラ文庫)
- てのひら怪談 庚寅 ビーケーワン怪談大賞傑作選 加門七海・福澤徹三・東雅夫 編(2010年6月 ポプラ文庫)
- てのひら怪談 辛卯 ビーケーワン怪談大賞傑作選 加門七海・福澤徹三・東雅夫 編(2011年6月 ポプラ文庫)
- てのひら怪談 壬辰 ビーケーワン怪談大賞傑作選 加門七海・福澤徹三・東雅夫 編(2012年6月 ポプラ文庫)
- てのひら怪談 癸巳(2013年12月 MF文庫ダ・ヴィンチ)
- 怪談実話コンテスト傑作選 黒四 加門七海・木原浩勝・東雅夫・平山夢明・福澤徹三 編(2010年4月 MF文庫ダ・ヴィンチ)
- 怪談実話コンテスト傑作選2 人影 加門七海・東雅夫・平山夢明・福澤徹三 編(2011年4月 MF文庫ダ・ヴィンチ)
- 怪談実話コンテスト傑作選3 跫音 加門七海・東雅夫・平山夢明・福澤徹三 編(2012年4月 MF文庫ダ・ヴィンチ)
メディア・ミックス
[編集]映画
[編集]- 東京難民(2014年2月22日公開、配給:ファントム・フィルム、監督:佐々部清、主演:中村蒼)
テレビドラマ
[編集]- 侠飯〜おとこめし〜(2016年7月16日 - 9月24日、全10話、テレビ東京系「ドラマ24」枠、主演:生瀬勝久)
- 白日の鴉(2018年1月11日、テレビ朝日系、主演:伊藤淳史)[6]
- Iターン(2019年7月13日 - 9月28日、全12話、テレビ東京系「ドラマ24」枠、主演:ムロツヨシ)[7]
- 白日の鴉2(2020年5月10日、テレビ朝日系「日曜プライム」枠、主演:伊藤淳史、原作:晩夏の向日葵 弁護人 五味陣介)
配信ドラマ
[編集]漫画
[編集]- 侠飯(2017年2月 - 2018年12月、全7巻、ヤンマガKCスペシャル) - 作画:薩美佑
- アイターン(2019年6月 - 2019年12月、全4巻、モーニングKC、原作:Iターン) - 作画:大槻閑人
脚注
[編集]- ^ a b c d e “会員名簿 福澤徹三”. 日本推理作家協会. 2018年2月22日閲覧。
- ^ ブロンズ新社刊。文庫化の際『再生ボタン』(幻冬舎文庫刊)と改題。
- ^ BOOK EXPRESS 第3回 エキナカ書店大賞決定!(3月から全店にて展開)|エキナカポータル
- ^ 文庫版には三津田信三と東雅夫との対談が追加収録されている
- ^ “伊藤淳史、遠藤憲一、寺尾聰が有罪率99.9%の壁に挑む!『白日の鴉』をドラマ化”. テレ朝POST. テレビ朝日 (2017年12月12日). 2018年2月22日閲覧。
- ^ “ムロツヨシ、満を持してテレ東ドラマ初主演 “日本で一番不幸な男の物語””. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年3月29日) 2019年3月29日閲覧。
- ^ “藤原季節「すじぼり」現場での地獄エピソード語る、小林勇貴とラップも披露”. 映画ナタリー (2019年6月19日). 2019年6月19日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 正論の時代にむけて『Iターン』インタビュー - ウェイバックマシン(2014年12月30日アーカイブ分) - 本の話WEB
- 『怪談実話 盛り塩のある家』福澤徹三インタビュー - ダ・ヴィンチ電子ナビ
- 『ジューン・ブラッド』特設サイト - 幻冬舎
- 食らすぞ、きさんッ!北九州グルメ伝説 - 幻冬舎plus