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福地元春

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
DeNA時代
(2016年12月18日、台中インターコンチネンタル野球場にて)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 沖縄県名護市
生年月日 (1990-06-21) 1990年6月21日(34歳)
身長
体重
182 cm
92 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 ドラフト4位
初出場 2015年6月28日
最終出場 2016年7月11日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴
  • 信濃グランセローズ (2019 - 2020)
  • 大分B-リングス (2022 - 2024)

福地 元春(ふくち もとはる、1990年6月21日 - )は、沖縄県名護市出身の元プロ野球選手投手、左投左打)、コーチ

経歴

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プロ入り前

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沖縄県名護市出身。自由ケ丘高等学校では九州大会ベスト8が最高で、甲子園出場はなかった。しかし、与えられたメニューをこなすような真面目な性格もあり遅咲きではあるが、将来性が期待された。

高校卒業後は九州共立大学に進学し、1年秋からリーグ戦に出場したが、目立った活躍がないまま三菱重工横浜に就職。大学の1年後輩に大瀬良大地がいる[1]

三菱重工横浜(2014年から三菱日立パワーシステムズ横浜)では1年目から救援投手として公式戦に出場し、2年目には都市対抗野球に出場した。

2014年のプロ野球ドラフト会議横浜DeNAベイスターズから4巡目指名を受け、契約金5000万円、年俸950万円(いずれも推定)で仮契約した[2]。背番号は「28」。入団後は監督の中畑清から5キロの減量を命じられた[3]

DeNA時代

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2015年6月23日に一軍登録され[4]、6月28日の阪神タイガース戦でプロ初登板。主にビハインドで登板し、13試合に登板した。

2016年は二軍で29試合に登板して2勝0敗1セーブ、36回2/3を投げて防御率0.74と成績を残した[5]。しかし、一軍では6試合で防御率10点台と精彩を欠き、2017年は一軍での登板はなかった。

2018年も一軍での登板がなく、10月3日に球団から戦力外通告を受けた[6]。11月13日にタマホームスタジアム筑後にて行われた12球団合同トライアウトに参加し、打者3人を無安打に抑えた[7]

独立リーグ時代

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2018年12月4日、ベースボール・チャレンジ・リーグ(ルートインBCリーグ)に所属する信濃グランセローズの選手兼任投手コーチに就任することが同球団から発表された[8][9]

2019年2020年とNPB復帰を目指し、初のコーチ業に取り組みつつプレー。救援起用が目されていたが、ほとんどの試合で先発投手として起用された[10]。2020年11月20日に退団が発表された[11]

2021年は地元沖縄県の独立球団・琉球ブルーオーシャンズに入団[12]。同年途中で退団を申し出、9月17日付で杉山翔大とともに自由契約となった[13]。12試合の登板で67回を投げ、6勝2敗、防御率2.28の成績だった[14]

10月31日、九州アジアリーグに所属する火の国サラマンダーズのトライアウトを受験するも[15]、合格には至らなかった。12月12日、同じリーグに所属する大分B-リングスが新入団選手兼任コーチとして契約に合意したと発表した[16]

2023年2月23日に球団ウェブサイトに公開された今シーズンの選手紹介では、背番号が「75」に変更されている[17]。同年シーズンは12セーブをあげてリーグの最多セーブのタイトルを獲得し、抑え投手の部門でベストナインにも選出された[18]

2024年シーズンも14セーブを記録し、最多セーブのタイトルを獲得した(中村総一郎とタイ)[19][20]。11月18日、任意引退公示がなされた[21]。コーチ職の退任は正式な発表がないが、球団X(旧Twitter)には同日「退団選手よりご挨拶」としてコメントが掲載された[22]

選手としての特徴

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最速151km/hのストレートを最大の武器に、スライダーカーブチェンジアップも投げるパワーピッチングが持ち味[23]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2015 DeNA 13 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 74 15.2 16 0 12 0 0 16 1 0 9 5 2.87 1.79
2016 6 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 36 6.2 11 2 6 2 0 5 1 0 9 9 12.15 2.55
NPB:2年 19 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 110 22.1 27 2 18 2 0 21 2 0 18 14 5.64 2.01
  • 2018年度シーズン終了時
投手記録

独立リーグでの投手成績

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W
H
I
P
2019 信濃 21 20 1 0 0 12 2 0 0 .857 532 129.0 108 2 50 - 6 100 7 0 45 41 2.86 1.22
2020 13 13 0 0 0 3 1 0 0 .750 303 70.2 58 1 40 - 3 56 3 0 29 22 2.80 1.39
2022 大分 19 1 0 0 0 2 2 0 6 .500 99 20.0 24 0 15 - 1 15 0 0 14 10 4.50 1.95
2023 30 0 0 0 0 3 3 12 0 .500 139 31.0 29 0 15 - 3 40 5 0 15 10 2.90 1.42
2024 31 0 0 0 0 0 3 14 0 .000 151 30.0 34 0 23 - 2 25 3 0 20 12 3.60 1.90
BCL:2年 34 33 1 0 0 15 3 0 0 .833 835 199.2 166 3 90 - 9 156 10 0 74 63 2.84 1.28
KAL:3年 80 1 0 0 0 5 8 26 6 .385 389 81.0 87 0 53 - 6 80 8 0 49 32 3.56 1.73

背番号

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  • 28(2015年 - 2021年9月16日)
  • 99(2022年)
  • 75(2023年 - 2024年)

登場曲

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脚注

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  1. ^ 広島・大瀬良 大学の先輩でも“プロ新人”には「負けたくない」スポニチアネックス 2014年12月24日配信
  2. ^ “Deドラ4福地が仮契約 直球勝負宣言”. デイリースポーツ online (デイリースポーツ). (2014年11月13日). https://www.daily.co.jp/newsflash/baseball/2014/11/13/0007500424.shtml 2015年1月8日閲覧。 
  3. ^ ぽっちゃりDeNAドラ4 5キロ減量指令をクリアスポニチアネックス 2015年1月9日配信
  4. ^ #28 福地 元春 デビュー戦での緊張と反省。社会人卒左腕の見据える先”. 横浜DeNAベイスターズ (July 20, 2015). November 9, 2016閲覧。
  5. ^ 2016年度 横浜DeNAベイスターズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2017年11月29日閲覧。
  6. ^ 2019年シーズン選手契約について 横浜DeNAベイスターズ 2018年10月3日
  7. ^ 48人が参加 プロ野球合同トライアウト 日刊スポーツ 2018年11月15日
  8. ^ 投手コーチ就任のお知らせ 信濃グランセローズ 2018年12月4日
  9. ^ 福地氏「1勝でも多く貢献」 BC信濃 来季の選手兼任投手コーチ 信毎Web 2018年12月5日
  10. ^ “新戦力2019―投手兼任コーチ・福地元春 投球、力感と効率意識”. 信濃毎日新聞. (2019年3月24日). https://www8.shinmai.co.jp/grandserows/article.php?id=GRAN20190324011346 2021年2月12日閲覧。 
  11. ^ 福地元春投手兼任コーチ退団のお知らせ”. 信濃グランセローズ (2020年11月20日). 2021年2月12日閲覧。
  12. ^ “元DeNAの福地元春 琉球ブルーオーシャンズ入り”. デイリースポーツ. (2020年11月27日). https://www.daily.co.jp/baseball/2020/11/27/0013895689.shtml 2021年2月12日閲覧。 
  13. ^ 契約解除のお知らせ”. 琉球ブルーオーシャンズ (2021年9月18日). 2021年9月19日閲覧。
  14. ^ 琉球ブルーオーシャンズ [@RYUKYUBLUEOCEAN] (2021年10月5日). "2021年度 通算成績". X(旧Twitter)より2021年10月6日閲覧
  15. ^ 【公式】火の国サラマン隊 [@h_salamatai] (2021年10月31日). "元琉球ブルーオーシャンズの福地元春選手が3者連続三振と内野ゴロ2つ取って完璧な素晴らしいピッチングを見せました!". X(旧Twitter)より2021年10月31日閲覧
  16. ^ 2022年度契約合意選手発表 - 大分B-リングス(2021年12月12日)2021年12月12日閲覧。
  17. ^ 福地元春 - 大分B-リングス(2023年2月23日閲覧)
  18. ^ 2023 ヤマエグループ九州アジアリーグ 個人賞 - 九州アジアプロ野球機構(2023年11月6日)2024年9月29日閲覧。
  19. ^ 公式記録賞 (PDF) - 九州アジアベースボールリーグ(2024年10月21日)
  20. ^ 田尻耕太郎 (2024年9月23日). “元NPB勢も目立つ中”完全男”松江が投手2冠、ドラフト候補中田はリーグ新で打率、安打、盗塁の3冠”. Yahoo!ニュース. https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/672695d7ac544a3571cd2fbbbdb31d62bb8971df 2024年9月29日閲覧。 
  21. ^ 選手契約(11月18日)”. 九州アジアベースボールリーグ株式会社 (2024年11月18日). 2024年11月18日閲覧。
  22. ^ 大分B-リングス [@bringsbc1223] (2024年11月18日). "【退団選手よりご挨拶】". X(旧Twitter)より2024年11月18日閲覧
  23. ^ 福地DeNA入団 「直球で抑えたい」”. 琉球新報 (2014年11月14日). 2015年11月14日閲覧。
  24. ^ 福地 元春(信濃グランセローズ)-状況別成績”. 一球速報.com. OmyuTech. 2021年11月3日閲覧。
  25. ^ 【独立リーグ】投手成績-2022ヤマエ久野 九州アジアリーグ”. 一球速報.com. OmyuTech. 2022年10月8日閲覧。
  26. ^ 大分B-リングス 2023年度 - 一球速報.com
  27. ^ 福地元春 2024年度 - 一球速報.com

関連項目

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外部リンク

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