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福井月斎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

福井 月斎(ふくい げっさい、1852年(嘉永5年)- 1935年(昭和10年))は、明治~昭和初頭の日本画家

江戸の出身。本名が金次郎[1]であることから別号を金穂と称した。上京して狩野第十代を称した狩野永祥(1810-1886)に師事、やがて独自の絵画を展開、大阪(東区博労町)に移住し、青木嵩山堂より多くの縮図、画譜を篇纂出版した。明治29年(1896)1月12日、住吉大社宮司津守國美より「住吉大社絵所預」を拝命。以後、『藤原金穂』と称した。住吉大社の祭礼や故事などを題材にした作品を多く残した。晩年は大海神社北東の竹叢にて療養閑居した。享年84歳(満83歳)。

年譜

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  • 嘉永5年(1852)江戸で生まれる
  • 明治7年(1874)京狩野第十代、狩野永祥に師事
  • 明治25年(1892)福井月斎縮図『景文花鳥畫譜』(青木嵩山堂
  • 明治26年(1893)福井月斎縮図『中古諸名家畫譜』(青木嵩山堂
  • 明治26年(1893)福井月斎縮図『光琳畫譜』(青木嵩山堂
  • 明治27年(1894)福井月斎縮図『菊池容斎歴史畫譜』(青木嵩山堂)
  • 明治28年(1894)福井月斎縮図『狩野常信花鳥畫譜』[2](青木嵩山堂)
  • 明治28年(1895)福井金次郎縮写『中古名家聚美画譜』(青木嵩山堂)
  • 明治29年(1896)福井月斎編『緒大家山水畫譜』(青木嵩山堂)
  • 明治28年(1895)畝傍山陵図 第四回内国勧業博覧会褒状受賞
  • 明治29年(1896)官幣大社住吉神社宮司(津守國美)より「住吉絵所預」を拝命
  • 明治29年(1896)大阪市立日本絵画共進会に出品 「宮島満干岩図」表彰一等
  • 明治29年(1896)福井金次郎縮図『土佐家画譜』(青木嵩山堂)
  • 明治30年(1897)福井月斎編『緒大家人物畫譜』(芸艸堂)
  • 明治30年(1897)住吉絵所預藤原金穂筆『住吉頭図』(津守國美賛)
  • 明治31年(1898)福井月斎編『緒大家花鳥畫譜』(青木嵩山堂
  • 明治32年(1899)藤原金穂『大阪築港採石図』住吉大社蔵
  • 明治37年(1904)11月14日墳使に同行『畝傍山図』(住吉大社蔵)
  • 明治42年(1909)藤原金穂『官幣大社住吉神社大阪築港船渡御之図』(大阪城天守閣蔵)
  • 大正15年(1926)藤原金穂『住吉大社年中行事六祭之図』六幅(住吉大社蔵)
  • 昭和2年(1927)福井金穂『住吉大神御神影』(住吉大社蔵)
  • 昭和2年(1927)福井金穂『住吉踊図』(住吉大社蔵)
  • 昭和3年(1928)福井金穂 喜寿翁金稲穂『住吉踊』(住吉大社蔵)
  • 昭和3年(1928)藤原金穂『昭和歳次戊辰元旦勅題山色新之図』(住吉大社蔵)

脚注・出典

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