コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

神 (帰ってきたフライング・アロウ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『神 (帰ってきたフライング・アロウ)』
マイケル・シェンカー・グループスタジオ・アルバム
リリース
録音 1980年5月 - 7月 ロンドン ウェセックス・スタジオ
ジャンル ハードロックヘヴィメタル
時間
レーベル クリサリス・レコード
プロデュース ロジャー・グローヴァー
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 8位(イギリス[2]
  • 59位(日本[3]
  • 100位(アメリカ[4]
  • マイケル・シェンカー・グループ アルバム 年表
    神 (帰ってきたフライング・アロウ)
    (1980年)
    神話
    (1981年)
    テンプレートを表示

    神 (帰ってきたフライング・アロウ)』(原題:The Michael Schenker Group)は、マイケル・シェンカー・グループ1980年に発表した初のスタジオ・アルバム

    背景

    [編集]

    マイケル・シェンカーはUFO脱退後、スコーピオンズへの一時的な復帰を経て、ゲイリー・バーデン、ビリー・シーンデニー・カーマッシと共にデモ・レコーディングを行うが、シェンカーの入院により、新プロジェクトは一旦頓挫した[5]。その後、シェンカーとバーデンはドン・エイリー、モ・フォスター、サイモン・フィリップスを加えたラインナップで本作を録音した。なお、マネージャーのピーター・メンチ英語版は、ロバート・ジョン・"マット"・ラングをプロデューサーに推薦したが、シェンカーは反対し、最終的にロジャー・グローヴァーが起用された[5]。ジャケット・デザインはヒプノシスによる[6]

    当時エイリーはレインボーのメンバー、フォスターとフィリップスはジェフ・ベック・グループのメンバーであり、シングル「アームド・アンド・レディ」のミュージック・ビデオはシェンカーとバーデンだけで撮影され、続く「クライ・フォー・ザ・ネーションズ」のミュージック・ビデオには新メンバーのポール・レイモンド、クリス・グレンコージー・パウエルも参加した[7]

    反響

    [編集]

    本作は全英アルバムチャートで8週トップ100入りして最高8位を記録し、本作からのシングル「アームド・アンド・レディ」は全英シングルチャートで53位、「クライ・フォー・ザ・ネーションズ」は56位を記録した[2]。日本盤LP (WWS-81376)は1980年10月21日に発売され、オリコンLPチャートでは7週トップ100入りして、最高59位を記録した[3]

    評価・影響

    [編集]

    Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、全体像に関して「大部分の曲は、UFO時代の血脈を引き継いだ率直なハードロック」、「アームド・アンド・レディ」に関して「嵐のようなオープナーで、シェンカーのソロ・ワークとしては疑いなく最も優れた曲」と評している[1]松本孝弘は、1996年のアルバム『Rock'n Roll Standard Club』で「イントゥ・ジ・アリーナ」をカヴァーした[8]

    収録曲

    [編集]

    特記なき楽曲はマイケル・シェンカーとゲイリー・バーデンの共作。4. 6.はインストゥルメンタル

    1. アームド・アンド・レディ - "Armed and Ready" – 4:11
    2. クライ・フォー・ザ・ネーションズ - "Cry for the Nations" – 5:15
    3. ヴィクティム・オブ・イリュージョン - "Victim of Illusion" – 4:47
    4. ビジョー・プレジュレット - "Bijou Pleasurette" (Michael Schenker) – 2:20
    5. フィールズ・ライク・ア・グッド・シング - "Feels Like a Good Thing" – 3:49
    6. イントゥ・ジ・アリーナ - "Into the Arena" (M. Schenker) – 4:17
    7. ルッキング・アウト・フロム・ノーホエア - "Looking Out from Nowhere" – 4:35
    8. テイルズ・オブ・ミステリー - "Tales of Mystery" – 3:22
    9. ロスト・ホライズンズ - "Lost Horizons" – 7:08

    2000年リマスターCDボーナス・トラック

    [編集]
    1. アームド・アンド・レディ(ライヴ) - "Armed and Ready (Live)" - 4:40
    2. イントゥ・ジ・アリーナ(ライヴ) - "Into the Arena (Live)" (M. Schenker) - 4:13
    3. クライ・フォー・ザ・ネーションズ(ラジオ・エディット) - "Cry for the Nations (Radio Edit)" - 3:35

    2009年リマスターCDボーナス・トラック

    [編集]
    1. ジャスト・ア・ラヴァー(1979デモ) - "Just a Lover (1979 Demo)" - 4:35
    2. ルッキング・アウト・フロム・ノーホエア(1979デモ) - "Looking Out from Nowhere (1979 Demo)" - 5:13
    3. ゲット・アップ・アンド・ゲット・ダウン(1979デモ) - "Get Up and Get Down (1979 Demo)" - 3:59
    4. アフター・ミッドナイト(1979デモ) - "After Midnight (1979 Demo)" - 4:31
    5. ブレイクアウト(1979デモ) - "Breakout (1979 Demo)" - 4:42
    6. クライ・フォー・ザ・ネーションズ(レディオ・エディット) - "Cry for the Nations (Radio Edit)" - 3:35
    7. アームド・アンド・レディ(ライヴ) - "Armed and Ready (Live)" - 4:40
    8. イントゥ・ジ・アリーナ(ライヴ) - "Into the Arena (Live)" (M. Schenker) - 4:20

    参加ミュージシャン

    [編集]

    アディショナル・ミュージシャン

    オリジナルLP
    1979デモ
    ライヴ(リマスターCDボーナス・トラック)

    脚注

    [編集]
    1. ^ a b Rivadavia, Eduardo. “The Michael Schenker Group - Michael Schenker”. AllMusic. 2024年7月28日閲覧。
    2. ^ a b MICHAEL SCHENKER GROUP | full Official Chart History | Official Charts Company
    3. ^ a b 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』オリジナルコンフィデンス、1990年、276頁。ISBN 4-87131-025-6 
    4. ^ Michael Schenker - Awards”. AllMusic. 2014年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月28日閲覧。
    5. ^ a b 2009年リマスターCD (CHRX 1302 / TOCP-70744)英文ライナーノーツ(Dave Ling、2008年9月)
    6. ^ The Michael Schenker Group - album 1980”. hipgnosiscovers.com. 2024年7月28日閲覧。
    7. ^ 2000年再発CD (TOCP-53138)、2009年再発CD (TOCP-70744)共通ライナーノーツ(酒井康、2000年3月14日)
    8. ^ ROOTS B'zカヴァー曲紹介 1988〜2018” (PDF). Tower Records Japan. 2024年7月28日閲覧。

    外部リンク

    [編集]