鳴戸奈菜
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(神谷くに子から転送)
鳴戸 奈菜(なると なな、1943年(昭和18年) - )は、俳人、英米文学者。本名・神谷くに子。
経歴
[編集]朝鮮の京城府(現ソウル特別市)に生まれる。父鳴戸四風、祖父鳴戸馨舟も俳句を詠んだ。共立女子大学文芸学部文学専攻英文コース卒業、同大学院文芸学研究科英文学修士課程修了。文学修士[1]。1976年、「琴座」(りらざ)に入会し永田耕衣に師事。1978年同誌同人(1997年に廃刊)。1979年、清水径子、中尾寿美子、江川一枝らと「らんの会」結成。1992年「豈」同人(2003年「豈の会」退会)。1997年第49回現代俳句協会賞受賞。1998年「らん」創刊、発行人。
代表句に「牡丹見てそれからゴリラ見て帰る」「形而上学二匹の蛇が錆はじむ」「桃の花死んでいることもう忘れ」など。哲学的背景をうかがわせるアニミスティックな句風で、皆川燈はその特徴を「抽象語の肉体化」と論じている。句集に『イヴ』『天然』『月の花』『微笑』『露景色』『永遠が咲いて』など、ほかに評論集『言葉に恋して―現代俳句を読む行為』『歳時記の経験』などの著書がある。共立女子大学教授。現代俳句協会、国際俳句交流協会、日本文藝家協会会員。
著書一覧
[編集]- 句集
- 評論集
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- 言葉に恋して―現代俳句を読む行為(1993年、沖積舎)
- 歳時記の経験(2005年、らんの会)
- 俳句と話す―現代俳句鑑賞(2012年、らんの会)
- 編著
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- 田荷軒狼箴集(永田耕衣著、1996年、湯川書房)
- 英訳書
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- この世のような夢―永田耕衣の世界(満谷マーガレットとの共訳。2000年、透土社)- 吉岡実編 『耕衣百句』の英訳。
参考文献
[編集]脚注
[編集]- ^ “神谷 くに子 (Kuniko Kamiya) - マイポータル - researchmap”. researchmap.jp. 2023年2月21日閲覧。
外部リンク
[編集]- 現代俳句人名事典における鳴戸奈菜の俳句
- 鳴戸奈菜の句の鑑賞(増殖する俳句歳時記)
- 鳴戸奈菜句集『露景色』 ― アキレスと亀の間に(関悦史による書評)
- 真剣なぺらぺら 鳴戸奈菜句集『露景色』(上田信治による書評)