神澤康夫
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生誕 |
1913年 日本 長野県 |
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研究分野 | 歯科理工学 |
研究機関 |
東京医科歯科大学 北海道医療大学 |
出身校 | 東京工業大学 |
プロジェクト:人物伝 |
神澤 康夫(かんざわ やすお[1]、1913年 - 没年不明)は、日本の歯学者。専門は歯科理工学。東京医科歯科大学名誉教授。
略歴
[編集]東京医科歯科大学歯学部教授[3]。1977年(昭和52年)定年退官。東京医科歯科大学名誉教授[4]。専門は歯科理工学。
退官後は、1978年(昭和53年)4月より、東日本学園大学(現北海道医療大学)歯学部開設と共に、歯学部教授、歯学部長を務めた[5]。
人物
[編集]東京医科歯科大学歯学部時代の教え子の一人 [6]、朔敬氏(新潟大学名誉教授)は新潟大学退官に際して寄せた『新潟での二十五年に その前の二十年をかさねて』と言う一文の中で、神澤についてこう記している。
「(前略)歯科理工学が苦手で、四度再試験をうけさせていただきました。神沢康夫教授は怖い先生だとおもいこんでいましたが、夏休みに研究室にかよわさせてくださいましたので、ノートをつくりなおすことができました。そのA4判ノート四冊はまだ保存していて、わたしの試験に落第した学生にみせたりしてきました。この勉強をとおして講義ノートづくりに開眼したので、それはわたしの新潟大学での学生指導の基盤になりました(後略)」[7]。
所属学会
[編集]著書・共編著
[編集]- 『Ag-Pd系合金の研究 (第2報):歯科用Ag-25%Pd-7%Cu合金の時効性について』神澤康夫著
- 『金合金の研究-11-14K58.3wt%Au-8.3wt%Pd-Ag-Cu合金の時効硬化について』神澤康夫著 (1972)
- 『医療用金属材料--その生体組織反応とコンパチビリティについて』神澤康夫著 (1976)
- 『実用貴金属合金歯科材料を中心として』神澤康夫著 (1971)
- 『高温相変化の状態を生で見るには(最近の歯学 理工)』神澤康夫著 (1968)
- 『歯科金属の鑄造法に関する研究第2報エチルシリケートを結合材とする高温鑄造用埋没材について』神澤康夫著 (1956)
ほか
注釈・出典
[編集]- ^ 大野弘機 神澤康夫 鷹觜聖子, “陶材焼付用合金に形成された鉄酸化物のX線マイクロアナライザーによる状態分析",Dental materials journal,Japanese Society for Dental Materials and Devices,2(2),日本,1983-12-25,179-191 227-228.国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/10743523 (参照 2024-11-10)
- ^ 二中3回 1930年(昭和5年)卒(松本県ヶ丘高校 母校愛のリレー)
- ^ [P38.参照『昭和55年度会員録 長野県松本県ヶ丘高等学校同窓会』 - 社団法人 長野県松本県ヶ丘高等学校同窓会/編(1980.2)]
- ^ 「東京医科歯科大学技友会」年表(2016.8.15閲覧)
- ^ 『生体材料工学分野(教室員・沿革)』北海道医療大学-2016.8.15 閲覧
- ^ 「新歯科衛生士教本 病理学 第2版 著者略歴/医歯薬出版株式会社」 2016.8.19閲覧
- ^ 新潟大学歯学部「退職挨拶」(朔敬 新潟大学教授)記事閲覧
- ^ 『50 周年記念誌「JADR のあゆみ」』(国際歯科研究学会)P48.閲覧
外部リンク
[編集]- 神沢康夫, 安田克廣, 「実用貴金属合金 : 歯科材料を中心として」『日本金属学会会報』 10巻 3号 1971年 p.156-168, doi:10.2320/materia1962.10.156
- 田中志津子, 神沢康夫, 「Cu-Pd-Ag合金の昇温時効による硬化特性」『日本金属学会誌』 44巻 9号 1980年 p.973-979, doi:10.2320/jinstmet1952.44.9_973