神は偉大な王を守る
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神は偉大な王を守る Domine, salvum fac regem | |
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作詞 | 不明 |
採用時期 | 不明 |
採用終了 | 1792年 |
言語 | フランス語 |
神は偉大な王を守る(Domine salvum fac regem)は、フランス王国の王室歌、非公式の国歌である。フランスはフランス革命の結果、共和制の国家として現在も存在しているため、この国歌は一切使用されない。
歴史
[編集]音楽・音声外部リンク | |
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「神は偉大な王を守る」 様々な作曲家による旋律の例 | |
例1 - ムートン作曲 IDOL提供YouTubeアートトラック | |
例2 - リュリ作曲 (整理番号LWV 77/4) PIAS提供YouTubeアートトラック | |
例3 - リュリ作曲 (整理番号LWV 77/14) Naxos of Amerca提供YouTubeアートトラック | |
例4 - ブクステフーデ作曲 Naxos of Amerca提供YouTubeアートトラック | |
例5 - シャルパンティエ作曲 (整理番号 H.285) Harmonia Mundi提供YouTubeアートトラック | |
例6 - シャルパンティエ作曲 (整理番号 H.291) Naxos of Amerca提供YouTubeアートトラック | |
例7 - シャルパンティエ作曲 (整理番号 H.299) Hungaroton提供YouTubeアートトラック | |
例8 - クープラン作曲 Naxos of Amerca提供YouTubeアートトラック |
中世にはフランスで歌詞が確立していた。歌詞の冒頭文"Domine, salvum fac regem, et exaudi nos in die qua invocaverimus te."は、ラテン語訳聖書の詩篇第20篇(la:Psalmus 20)の最後の行から取られている。
この歌詞に作曲家のジャン・ムートンが1515年に音楽をつけてモテットとした。同一の歌詞に対して多数の作曲家が異なる旋律を付けており、ムートン以外にジャン=バティスト・リュリ、ディートリヒ・ブクステフーデ、マルカントワーヌ・シャルパンティエ(24曲作曲)、フランソワ・クープランなどの作曲したものが知られている。
俗説
[編集]「神は偉大な王を守る」の旋律がイギリス国歌「国王陛下万歳」の旋律として流用されたという俗説があるものの、信憑性は疑わしいとされている。
歌詞
[編集]歌詞はラテン語で書かれている。
英語訳
Domine salvum fac regem |
Lord, save our King |
日本語訳
Domine salvum fac regem |
神よ、私たちの王をお守りください。 |
歴代フランス国歌一覧
[編集]- アンリ四世万歳(Vive Henri Ⅳ!)- フランス革命前、および復古王政期の国歌。
- 門出の歌(Le chant du depart)- 第一帝政期の国歌。
- ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)- 現在のフランスの国歌。
- ラ・パリジェンヌ(La Parisinenne)- 七月王政(オルレアン朝)期の国歌。
- ジロンド派の歌(Le chant des girondins)- 第二共和政期の国歌。
- シリアへ旅立ちながら(Partant pour la Syrie)- 第二帝政期の準国歌。
- インターナショナル(L'Internationale)- パリ・コミューンの革命歌、後のソ連国歌。政治情勢次第ではフランスの国歌にもなった可能性がある。
- 元帥よ、我らここにあり!(Marechal, nous voila!)- ヴィシー政権の準国歌。ドイツ占領地域では三色旗とラ・マルセイエーズは禁止されていた。
- パルチザンの歌(Le chant des partisans)- 自由フランスの準国歌。第四共和政の国歌の座をラ・マルセイエーズと争った。
脚注
[編集]- ^ “The Fountains” (英語). Palace of Versailles (2016年3月27日). 2021年8月10日閲覧。