コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

磐瀬太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

磐瀬 太郎(いわせ たろう、1906年5月3日 - 1970年2月28日)は、日本の学の研究者・愛好者・アマチュア研究の指導者。

東京都文京区出身。日本鱗翅学会会長(1967-70年)。妻は浜口吉右衛門長女文子。従姉妹に童謡歌手平山美代子。妻の従姉妹に嵯峨浩がいる。

経歴

[編集]

1906年、文京区駒込西片町(現・文京区西片)に東京帝国大学名誉教授、宮内庁御用掛侍医医学博士磐瀬雄一の長男として生まれる。1919年東京高等師範学校付属小学校を卒業。同付属中学を卒業。父雄一より標本、採取道具等を譲り受け、東京谷中墓地等で蝶の採取を経験する。

中学在学中の1921年、初めての論文「アゲハ蝶類の草食及び食物に就いて」を「昆虫世界」(第25号)に発表。 1930年東京大学経済学部を首席で卒業。恩賜の銀時計を授与される。 1930年横浜正金銀行に入行。上海支店に駐在、大陸の蝶に接した。1939年父とともに集めた蝶の標本と文献(Adalbert Seitz等)を天覧に供する。

1942年内閣研究所に出向。総力戦研究所に入所(第2期生)、日米戦争の予測を経済シミュレーションに基づき行った。 1944年東京銀行調査部長となる。1949年病気のため東京銀行を退職。愛好家として蝶の研究を続け、また後輩を指導した。 自宅にて鎌倉蝶話会を主宰し、少年時代の養老孟司はそのメンバーであった。1992年、日本蝶類学会に磐瀬太郎賞が設置される。

著書

[編集]
  • アマチュアの蝶学 (磐瀬太郎集) 単行本 – 1984/4 築地書館 (1984/04) 日本語 ISBN 978-4806722816
  • 磐瀬太郎集 (1984年) 築地書館 (1984/04) ASIN: B000J72OVW 発売日: 1984/04
  • 日本蝶命名小史 (磐瀬太郎集) 築地書館 (1984/04)日本語 ISBN 978-4806722809: 1984/04
  • 日本昆虫記 共著 講談社 1959年 NDC +486

脚注

[編集]


外部リンク

[編集]

磐瀬太郎会長追悼特別号 やどりが (62), 4-5, 1970-07-20 日本鱗翅学会 https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001205409771648

国立国会図書館 https://iss.ndl.go.jp/books?ar=4e1f&any=%E7%A3%90%E7%80%AC%E5%A4%AA%E9%83%8E&op_id=1