磁気キャパシタンス効果
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磁気キャパシタンス効果(TMC効果)とは磁性体の物理現象。
概略
[編集]磁気キャパシタンス効果とは、2つの磁性層の磁化が互いに平行である時にはキャパシタンスが大きく、反平行である時には小さくなる現象[1]。
種類
[編集]トンネル磁気キャパシタンス効果
[編集]強磁性体/絶縁体/強磁性体から構成される強磁性トンネル接合は室温にて巨大なトンネル磁気抵抗効果を示すと同時にトンネル磁気キャパシタンス効果も示す[2]。
逆磁気キャパシタンス効果
[編集]磁性層の磁化が平行である時にキャパシタンスが小さく、反平行の時に大きくなる現象[1]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 舟瀬基, 中村隆, 音賢一. "27aCL-1 数層グラフェンの量子ホール状態における磁気キャパシタンスと複素伝導度 (27aCL 領域 4, 領域 7 合同 グラフェン (磁場効果・電子相関), 領域 4 (半導体, メゾスコピック系・局在))." 日本物理学会講演概要集 69.1. 4. 一般社団法人 日本物理学会, 2014.
- Kaiju, H., et al. "強磁性トンネル接合における室温巨大磁気キャパシタンス効果."
- 海住英生, et al. "Fe/AlOx/Fe3O4 磁気トンネル接合における逆磁気キャパシタンス効果." 日本物理学会講演概要集 73.1. 一般社団法人 日本物理学会, 2018.
- 大月保直, et al. "Mn (III) スピンクロスオーバー錯体の磁気キャパシタンス効果と磁歪." 日本物理学会講演概要集 73.1. 一般社団法人 日本物理学会, 2018.