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硫酸スズ(II)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
硫酸スズ(II)
Tin(II) sulfate crystallizes in an heavily distorted barium sulfrate structure.
硫酸スズ(II)の単位胞
識別情報
CAS登録番号 7488-55-3 チェック
PubChem 62643
ChemSpider 21106484 チェック
UNII 0MFE10J96E チェック
EC番号 231-302-2
特性
化学式 SnSO4
モル質量 214.773 g/mol
外観 白黄色結晶固体
潮解
密度 5.15 g/cm3
融点

378 °C, 651 K, 712 °F

沸点

酸化スズ(IV)二酸化硫黄に分解

への溶解度 33 g/100 mL (25 °C)
構造
結晶構造 未発達な直方晶系
空間群 Pnma, No. 62
格子定数 (a, b, c) a = 8.80 A Å,b = 5.32 A Å,c = 7.12 A Å
危険性
NFPA 704
0
1
0
引火点 Non-flammable
半数致死量 LD50 2207 mg/kg (経口、ラット)
2152 mg/kg (経口、マウス)[1]
関連する物質
その他の陰イオン 塩化スズ(II)臭化スズ(II)ヨウ化スズ(II)
その他の陽イオン 硫酸鉛(II)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

硫酸スズ(II)(Tin(II) sulfate)は、化学式SnSO4の化合物である。白色固体で、空気中から十分な水分を吸収し、完全に溶解して水溶液になる。この性質は、「潮解」として知られている。金属スズ硫酸銅(II)の間の置換反応により合成できる[2]

Sn (s) + CuSO4 (aq) → Cu (s) + SnSO4 (aq)

硫酸スズ(II)から、スズ(IV)イオンの混入のないスズ(II)イオンを容易に得ることができる。

構造

[編集]

固体状態では、硫酸イオンは、O-Sn-O架橋で互いにつながっている。スズ原子は、四角錐形分子構造をとって3つの酸素原子が配位し、結合長は226 pm、3つのO-Sn-Oの結合角は、79°、77.1°、77.1°である。他のSn-O距離はより長く、295 - 334 pmである[2][3]

出典

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  1. ^ Tin (inorganic compounds, as Sn)”. 生活や健康に直接的な危険性がある. アメリカ国立労働安全衛生研究所英語版(NIOSH). 2024年12月3日閲覧。
  2. ^ a b Greenwood, Norman N.; Earnshaw, A. (1984), Chemistry of the Elements, Oxford: Pergamon, p. 451, ISBN 0-08-022057-6 
  3. ^ Donaldson, J. D.; Puxley, D. C. (1972). “The crystal structure of tin(II) sulphate”. Acta Crystallographica Section B 28 (3): 864?867. doi:10.1107/S0567740872003322. ISSN 0567-7408.