石井雪枝
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石井 雪枝(いしい ゆきえ、1909年(明治42年)6月29日 - 1989年(平成元年)10月4日)は、日本の女性労働行政官、女性解放活動家。
経歴
[編集]熊本県玉名郡高瀬町(現:玉名市)に生まれる。1927年、台北第一高等女学校卒業。平林たい子の誘いにより『文芸戦線』に参加し、同誌の編集責任者であり雑誌『労農』の同人だった石井安一と1930年に結婚。『労農』の編集にも携わった。
1937年、人民戦線事件で夫の石井安一が検挙。戦後は、1946年民主人民連盟、民主婦人協会(のちの民主婦人連盟)に参加。
1947年、労働省に入り、初代婦人少年局局長だった山川菊栄を補佐して、職員室(のちの婦人少年室)への女性職員採用事務を進めた。同局婦人課資料法規係長を経て、1969年、東京婦人少年室長を最後に労働省を退職。1962年山川菊栄が立ち上げた婦人問題懇話会[1](のち日本婦人問題懇話会)に参加し、のちに日本婦人会議(現・i女性会議[2])副議長も務めた。
山川菊栄没後の翌年1981年に田中寿美子、菅谷直子とともに山川菊枝記念会を設立し、1983年まで事務局を担当しながら、山川菊栄賞を通じてすぐれた女性学研究・調査の奨励に努めた。
著作
[編集]- 木瓜の実 石井雪枝エッセイ集(ドメス出版:1990年)
- 「半世紀の思い出-山川菊栄さんを偲ぶ」 山川菊栄記念会編『たたかう女性学へ 山川菊栄賞の歩み 1981~2000』インパクト出版会 2001年 p295-298
- 国立国会図書館オンライン内「石井雪枝」検索結果(2022年4月5日)
脚注
[編集]出典
[編集]- 『労働行政要覧 昭和29年度』1954年
- 『たたかう女性学へ 山川菊栄賞の歩み 1981~2000』山川菊栄記念会編、インパクト出版会 2001年 p298