真如密
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真如密(しんにょみつ)とは、真言宗に伝わる密教のことであり、伊藤真乗の功績を顕揚するために1997年に真如三昧耶流によりできた法流である[1]。
伊藤真乗は、修験道の流れを汲む恵印法流を在家法流、醍醐寺三宝院に伝わる三宝院流を出家法流として位置づけ、やがて、出家を基盤とした在家仏教としてそれらを束ね、涅槃経の精神と密教の精神とを力に込めた、独自の法流「真如三昧耶流(しんにょさんまやりゅう)」を創始した[2]。真言宗醍醐派総本山醍醐寺においても日本には、台密、東密、真如密の三密が存在すると正式に認めており、1997年、この法流を顕彰する「真如三昧耶堂」が建立されている[1]。
また、本尊を釈迦如来とし、法華・涅槃経典を中心におくところから、「真如密」は天台密教にも近く、真如三昧耶流の特異性があり、涅槃経の根底にある一切衆生悉有仏性は修験道とも通じている。[要出典]
不動明王は真言密教(東密)の流れをくみ、十一面観音は天台密教(台密)と縁が深く、そこに真如密教(真如密)の涅槃仏を祀ることにより、「東密・台密・真如密の日本三密」が成就している[1]。