相馬芳枝
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相馬 芳枝(そうま よしえ、1942年〈昭和17年〉[1] - )は、日本の化学者。学位は、工学博士(京都大学・1977年)。神戸大学大学院自然科学研究科教授を経て、神戸大学特別顧問。国連世界化学年(2011年)に表彰された世界の女性化学者23名で唯一の日本人[2]。
略歴
[編集]山口県生まれ。大阪府立東淀川高等学校卒業[3]。1965年(昭和40年)神戸大学理学部化学科卒業、通産省大阪工業技術試験所(現産業技術総合研究所)入所[4][2]。
1977年京都大学より工学博士の学位を取得。1978年米国カリフォルニア大学博士研究員。1993年(平成5年)フランス国立科学研究センター(CNRS)客員教授併任。1997年神戸大学大学院自然科学研究科教授併任[4][2]。2007年神戸大学特別顧問。2008年日本化学会フェロー。2012年産業技術総合研究所名誉リサーチャー[4]。
人物
[編集]2001年から2003年まで日本化学会の理事を務めた際、2002年日本化学会で男女共同参画推進委員会を立ち上げ、初代委員長[2]として活躍。理工系の女性研究者を増やすため、応用物理学会や日本物理学会などと連携し、約100の学協会から成る一般社団法人男女共同参画学協会連絡会[5]を発足・運営。2004年連絡会の第3期の委員長も務めた[4][2]。
主な業績
[編集]受賞歴
[編集]- 1986年(昭和5年) - 猿橋賞
- 1989年(平成元年) - 有機合成化学協会賞
- 1993年 - 工業技術院長賞
- 1999年 - 兵庫県科学賞。山口県科学技術振興奨励賞
- 2000年 - 科学技術庁長官賞
- 2001年 - 触媒学会賞
- 2002年 - 日本化学会学術賞
- 2011年 - 世界化学年女性化学賞[6]、神戸大学学長特別表彰、茨木市市民栄誉賞[4]
著書
[編集]脚注
[編集]- ^ “相馬 芳枝さん/私と茨木/茨木市ホームページ”. 茨木市. 2021年2月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g “IYC 2011(世界化学年)の女性化学賞に相馬芳枝氏の受賞が決定”. 公益社団法人日本化学会. 2021年2月24日閲覧。
- ^ “紹介したい同窓生 第11回「世界女性化学賞」を受賞された相馬芳枝さん(3期生)”. 大阪府立東淀川高等学校同窓会「江風会」. 2021年2月24日閲覧。
- ^ a b c d e 「BOOK」データベース著者略歴
- ^ 一般社団法人 男女共同参画学協会連絡会男女共同参画学協会連絡会.2021年2月25日閲覧。
- ^ 相馬芳枝「世界化学年と女性化学賞」『表面科学』第33巻第1号、2012年、53頁、doi:10.1380/jsssj.33.53。