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相馬の古内裏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

相馬の古内裏』(そうまのこだいり)は、日本浮世絵師・歌川国芳によって描かれた浮世絵である。制作年代は弘化2年から3年ごろ(1845年 - 1846年)とされる[1]

国芳は歴史的および神話的な場面の描写で知られている。『相馬の古内裏』はそれらを組み合わせる形で、10世紀の姫である滝夜叉が骸骨の妖怪(がしゃどくろ)を呼び出して大宅光圀を驚かせる場面を描いた作品である。題材の元になっているのは山東京伝の読本『善知安方忠義伝』である[1]

絵の中で、姫が巻物に書かれた呪文を唱え、巨大な骸骨を召喚しており、骸骨は暗闇から姿を現し、骨の指で御簾を突き破りながら、光圀とその仲間を脅かしている。

この版画の一部がアメリカ合衆国のホノルル美術館に所蔵されており、1941年に前所有者のヴィクター・S・K・ヒューストンによって寄贈された。

脚注

[編集]
  1. ^ a b 相馬の古内裏 - 東京富士美術館