白符駅
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白符駅 | |
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しらふ Shirafu | |
◄渡島福島 (2.7 km) (2.8 km) 渡島吉岡► | |
所在地 | 北海道松前郡福島町字白符 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 松前線 |
キロ程 | 35.9 km(木古内起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1957年(昭和32年)1月25日 |
廃止年月日 | 1988年(昭和63年)2月1日 |
備考 | 松前線廃線に伴い廃駅 |
白符駅(しらふえき)は、北海道(渡島支庁)松前郡福島町字白符にかつて設置されていた、北海道旅客鉄道(JR北海道)松前線の駅(廃駅)である。事務管理コードは▲141506[1]。
歴史
[編集]年表
[編集]- 1957年(昭和32年)1月25日:日本国有鉄道(国鉄)松前線の渡島福島駅 - 渡島吉岡駅間に新設開業[2][3]。気動車の旅客のみ取扱う駅員無配置駅[4]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、日本国有鉄道から北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承[5]。
- 1988年(昭和63年)2月1日:松前線の全線廃止に伴い、廃駅となる[2][3]。
駅名の由来
[編集]当駅が所在した地名より。地名は、アイヌ語の「チロプ」(鳥の多い所)に由来する[6][7]とされるがはっきりせず、以前この地に鷹が群棲しており、うち1羽の白鷹が群れの長であったらしいことから、「白符」は「白鷹」の意であるともされる[6]。
駅構造
[編集]廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の東側(松前方面に向かって左手側)に存在した[8]。
開業当時からの無人駅で[4]、駅舎はなくアプローチ階段入口付近に待合所を有した[8]。
利用状況
[編集]- 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は65人[8]。
駅周辺
[編集]周囲よりも高い場所にあり、トンネルに挟まれていた[8]。駅前には、水産加工場があった[8]。
- 福島町チロップ館[7][9] - 福島町立白符小学校(2008年〈平成20年〉3月31日閉校[10])跡[7]に設けられた地域歴史博物館[9]。校舎を展示施設として再活用している[9]。
- 白符簡易郵便局
- 国道228号 - 駅から東に約0.1 km[8]。
駅跡
[編集]2010年(平成22年)時点では駅関連施設は何も残っていない[11]が、2012年(平成24年)時点では駅へのアプローチ階段と、道路橋の橋台が残存していた[12]。駅の両端にあったトンネルは、コンクリートで塞がれている。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、219頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ a b 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)183ページより。
- ^ a b 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介、新潮社、2008年5月発行)27ページより。
- ^ a b 「通報 ●江差線神明駅並びに松前線白符駅及び及部駅の設置について(営業局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1957年1月21日、2面。
- ^ 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、829頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)179-180ページより。
- ^ a b c “チロップ館 (旧 北海道福島町立白符小学校)”. 福島パソコン同好会. 2010年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月23日閲覧。
- ^ a b c d e f 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)62ページより。
- ^ a b c “福島町チロップ館”. 北海道デジタルミュージアム. 北海道. 2023年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月23日閲覧。
- ^ “学校教育の歴史”. 学校教育. 福島町. 2024年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月23日閲覧。
- ^ 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社、2011年9月発行)164ページより。
- ^ 書籍『北海道の大地から消えた鉄道風景』(撮影:上田哲郎、エムジー・コーポレーションMG BOOKS、2012年3月発行)125ページより。