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申伯(しんはく、生没年不詳)は、西周時代の申の初代君主。
周の宣王は楚や南方の諸侯を鎮圧するために方叔(中国語版)を派遣して楚を平定した[1]。宣王は召の穆公は謝(現在の河南省南陽市)に住宅・宮室・宗廟及び都邑を建造し、土田を開墾することを命じた。周の宣王は自ら、郿(現在の陝西省宝鶏市眉県の北東)に赴いた。謝の地を母の兄弟の申伯に与え、申を建国させた。申は南方の軍事的な重鎮となった。申伯成は申の初代君主であると『詩経』「大雅・嵩高」に記されている。