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田邊優貴子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
たなべ ゆきこ

田邊 優貴子
生誕 1978年12月(45歳)
日本の旗 日本青森県青森市
国籍 日本の旗 日本
出身校 青森県立青森高等学校
京都工芸繊維大学工芸学部
京都大学大学院エネルギー科学研究科
総合研究大学院大学
職業 生態学者陸水学者
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田邊 優貴子(たなべ ゆきこ、1978年12月13日 - )は、日本の生態学者博士(理学)。元早稲田大学国立極地研究所助教。専門は、植物生理生態学、陸水学、生態系生態学。南極北極など世界の極地で生きる植物と湖沼を対象に生態学的研究をしている。

略歴

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極地観測調査歴

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(出典[11]

  • 2007年11月-2008年3月、第49次日本南極地域観測隊 夏隊
  • 2009年11月-2010年3月、第51次日本南極地域観測隊 夏隊
  • 2010年7-8月、北極スヴァールバル諸島 野外調査隊
  • 2011年11月-2012年3月、第53次日本南極地域観測隊 夏隊
  • 2013年
  • 2014年
    • 7-8月、北極スヴァールバル諸島 野外調査隊
    • 10-12月、5カ国国際南極調査隊(アンターセー湖)
  • 2015年
    • 1-2月、スペイン南極観測隊バイヤーズ半島調査隊
    • 7-8月、北極スヴァールバル諸島
    • 11月-2016年1月、6カ国国際南極調査隊(アンターセー湖)
  • 2016年
    • 7月、カナダ北極ワードハント島・エルズミヤ
    • 11月-2018年3月、第58次日本南極地域観測隊 越冬隊
  • 2018年
    • 7-8月、カナダ北極ワードハント島
    • 9-10月、ロシア・バイカル湖

人物

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青森県出身。小学生、中学生の頃は、空や星が好きだったので天文学をやりたいと思っていた[12]。高校生になってから、宇宙よりも地球の自然のほうが好きなのではないかと思い始める[12]

京都工芸繊維大学での部活は陸上部で、走り幅跳び選手だった[13][14]。小学生の頃にテレビで見て衝撃を受けたアラスカの映像を思い出し、どうしても自身の目で確かめたくて、大学4年の時に大学を1年間休学し、アルバイトで資金を貯め、真冬のアラスカに4カ月間滞在した[1]。大学・大学院は工学系だったが、極北の圧倒的な自然や動植物に魅せられ、京都大学の大学院生の時に研究分野を変える決心をし、総合研究大学大学院・極域科学専攻で博士学位を取得した[1]

その後、国立極地研究所特任研究員、東京大学・日本学術振興会特別研究員、カナダ・ラバル大学外来研究員、早稲田大学助教を経て、国立極地研究所生物圏研究グループ助教を務め、南極・北極など世界の極地で生きる植物を対象に生態学的研究をしていたが、2019年12月、旅費の水増しやカラ出張などで約132万円を不正に使用し、国立極地研究所を所管する情報・システム研究機構より懲戒解雇処分となった[4][5][6][7][8][9][10]

動物学者の夫とは、名前が変わるのが仕事上も不便であり、共働きで入籍のメリットが感じられないため事実婚であり、二人とも海外にいる期間が長く、1年半以上会えなかったこともある[15]

研究業績

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(出典[11][16]

学位論文

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  • 田邊優貴子「南極湖沼における藻類群集の光生理・生態学的研究」甲第1239号、総合研究大学院大学 博士論文、2009年、NAID 500000490278 

原著論文

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著書

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  • 『すてきな 地球の果て』 2013年、ポプラ社
  • 『北極と南極 生まれたての地球に息づく生命たち』 2015年、文一総合出版

雑誌連載など

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出演

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テレビ

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ラジオ

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脚注

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  1. ^ a b c 公益財団法人 ソロプチミスト日本財団”. www.soro-jpf.net. 2019年12月30日閲覧。
  2. ^ a b ABOUT ME :: 田邊優貴子 WEB - The End of the Wonderful Earth”. archive.is (2015年3月16日). 2019年12月29日閲覧。
  3. ^ 田邊優貴子「南極湖沼における藻類群集の光生理・生態学的研究」甲第1239号、総合研究大学院大学 博士論文、2009年、NAID 500000490278 
  4. ^ a b 当機構教員による公的研究費の不正使用について”. www.rois.ac.jp. 2019年12月28日閲覧。
  5. ^ a b 極地研助教が研究費など130万円不正使用 懲戒解雇に:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2019年12月28日閲覧。
  6. ^ a b 国立極地研究所の助教、不正受給で懲戒解雇 出張旅費水増しなど”. 毎日新聞. 2019年12月28日閲覧。
  7. ^ a b 情報・システム研究機構 "当機構教員による公的研究費の不正使用について" 2019年12月25日 (保存版
  8. ^ a b "国立極地研の研究者 懲戒解雇処分 研究費など不正受給" NHK 2019年12月25日
  9. ^ a b 日刊ゲンダイ "補助金132万円をネコババ 「極ガール」観測隊員の悪質手口" その1その2 2019年12月28日
  10. ^ a b livedoor NEWS "美人南極観測隊員が補助金132万円ネコババ 偽造を偽造でごまかす" 2019年12月28日
  11. ^ a b 田邊優貴子 - researchmap
  12. ^ a b 湖の、ひとつひとつが小宇宙――南極の湖で生きる植物たち | SYNODOS -シノドス-”. synodos.jp. 2020年1月9日閲覧。
  13. ^ 第12回 田邊優貴子「岩から謎の鳴き声が!」”. natgeo.nikkeibp.co.jp. 2020年1月9日閲覧。
  14. ^ 女子走り幅跳び - 京都工芸繊維大学 陸上競技部”. sites.google.com. 2020年1月9日閲覧。
  15. ^ 「圧倒的な感覚」を南極の大陸が教えてくれた|生態学者・田邊優貴子さんの【私が決断したとき】”. Oggi.jp (2019年6月30日). 2020年1月9日閲覧。
  16. ^ Yukiko Tanabe's research works | National Institute of Polar Research, Tachikawa and other places” (英語). ResearchGate. 2020年1月9日閲覧。