田熊常吉
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田熊 常吉(たくま つねきち、1872年2月8日〈明治4年12月30日〉 - 1953年〈昭和28年〉12月22日)は、日本の実業家、発明家。独自のボイラー(タクマ式ボイラー)を発明した。株式会社タクマ創立者。
経歴
[編集]1872年、鳥取県東伯郡大誠村(現北栄町)で生まれる。医師の下働きから商人を目指し、30歳すぎには材木商として成功を収める。30歳代後半に製材用のボイラー製造事業に出資するも失敗して多額の負債を負う。その後は独自にボイラーの研究を独力で進め[1]、 1912年にタクマ式ボイラーを発明[2]。翌年には特許を取得。 1914年4月に大阪で開催された第2回発明品博覧会に出品して金賞を取ると、事業化を図り外国製ボイラーの輸入に歯止めがかかる規模の成功を収めた。1930年には、日本の十大発明家の一人として宮中賜餐を受けた。1936年6月、自宅に田熊常吉研究所(現在の株式会社タクマ)を設立。
受章歴
[編集]著作
[編集]- 『日本精神による發明道の提唱 タクマ式及つねきちボイラ並びに『田熊研究所』』田熊研究所、1937年9月。 NCID BA47816310。
- 『日本精神による発明道の実体 タクマ式及つねきちボイラの発明と事業化』(改訂3版)田熊研究所、1938年10月。
- 『田熊常吉自伝 生い立ちからタクマ式汽罐まで』タクマ技報編集委員会〈たくま技報 Vol.13特別号〉、2005年10月。全国書誌番号:20929741。