田山三樹
田山 三樹(たやま みき、本名同じ、男性、1961年 - )は日本の音楽ライター、漫画編集者である。 編集者として活動する傍ら、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)に特化した書籍を編著作として発表。近年はYME(イエロー・マジック・エディター)なる肩書きを自称している。 関わる音楽ジャンルは主に1980年代初頭のテクノポップである。
経歴
[編集]宝島社発行の『音楽誌が書かないJポップ批評30 YMO&アーリー80's大全』の執筆者プロフィールによれば、1961年生まれとの記載がある。
高校教師(父親は後に東京都立新宿高等学校校長を務める)を両親に、3つ違いの兄と東京都目黒区で育つ。目黒区内の中学を卒業後、東京都立目黒高等学校へ進学、1浪後、上智大学に学ぶ。
かつて徳間書店に籍を置き、YMOが一時的に再生した1993年にムック誌『Period』の編集にあたる。
1997年1月、編集長を務めていた少年漫画雑誌『月刊少年キャプテン』の廃刊を契機に同社を退社、以後『AICコミック』(AIC)、『ドラゴンHG』(富士見書房)を渡り歩いた。
漫画編集者として
[編集]編集長を務めた少年漫画3誌「月刊少年キャプテン」「AICコミック」「ドラゴンHG」はいずれも廃刊や休刊の憂き目に遭ったが、その都度自身の担当作品であるゆうきまさみと田丸浩史の「マリアナ伝説」、とり・みきとゆうきまさみの「土曜ワイド殺人事件」を前誌から引き継いで掲載してきた。田丸は「この人がいなかったら今の俺はないなーと思う」と著作で述べている。 なお「土曜ワイド殺人事件」の第1シリーズには、田山をモデルとした段田山(だんだやま)というキャラクターが登場、モデル同様漫画雑誌(伏魔書店の「少年カピトン」の)編集長という設定だが、作中で崖から転落死している。
YMEとして
[編集]1998年、前述の書籍を流用し、電子メールによる細野晴臣・坂本龍一両名への質疑応答、高橋幸宏へのインタビューを追加した「コンパクトYMO」(構成:吉村栄一+田山三樹)を発表。 1999年に自費出版かつ200部ほどの非売品(書名:YMO live period The chemical experiments/構成:吉村栄一+田山三樹)を発売。 この書籍の出版を記念し、松武秀樹をゲストに招いて「YMO夜の会」というイベントを開催している。
著書
[編集]- 「Period」(1993年・企画)
- 「TECHNODON WAKE UP」(1994年・構成:吉村栄一と連名)
- 「コンパクトYMO」(1998年・構成:吉村栄一と連名)
- 「YMO live period The chemical experiments」(1999年・構成:吉村栄一と連名 非売品)
- 「NICE AGE YMOとその時代―1978‐1984」(2006年・著) ISBN 4401630807
- 「YMO GLOBAL YMOから広がるディスクガイド」(2007年・監修)
外部リンク
[編集]- http://www.groovinhigh.jp/column/tayama/ - WEBマガジン「Groovin' High」内の連載コラム。[リンク切れ]