田尻芳樹
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田尻 芳樹(たじり よしき、 )は、日本の英文学者、東京大学大学院総合文化研究科教授。
人物・来歴
[編集]大阪出身。筑波大学附属駒場中学校・高等学校、1987年東京大学法学部卒。由良君美のゼミで文学への志を強くし、同大学院人文科学研究科英文学専攻進学、93年博士課程中退、のちにロンドン大学で博士号取得[1]、一橋大学助教授を経て、2001年東京大学教養学部助教授[2]。英文科では高橋康也に師事し、サミュエル・ベケット研究に進んだ。2007年准教授、2015年教授。
著書
[編集]- Samuel Beckett and the Prosthetic Body: The Organs and Senses in Modernism. Palgrave Macmillan, 2007(博士論文)
- 『ベケットとその仲間たち―クッツェーから埴谷雄高まで』論創社、2009
編著
[編集]翻訳
[編集]- サミュエル・ベケット『並には勝る女たちの夢』白水社 1995
- ガヤトリ・C・スピヴァク『デリダ論 『グラマトロジーについて』英訳版序文』平凡社ライブラリー 2005
- ジェイムズ・ノウルソン他『サミュエル・ベケット証言録』川島健共訳、白水社、2008
- ロバート・イーグルストン『ホロコーストとポストモダン―― 歴史・文学・哲学はどう応答したか』太田晋共訳 みすず書房、2013
- J・M・クッツェー『世界文学論集』みすず書房、2015
- J・M・クッツェー『続・世界文学論集』みすず書房、2019
- レベッカ・ウォルコウィッツ『生まれつき翻訳 世界文学時代の現代小説』松籟社、2022
論文
[編集]脚注
[編集]- ^ Tajiri, Yoshiki (2004). Samuel Beckett and the prosthetic body (Ph.D. thesis). Birkbeck (University of London).
- ^ 『駒場2001』東大教養学部