田中亮 (動物学者)
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田中 亮(たなか りょう、1907年(明治40年)8月15日[1] - 1993年(平成5年)5月25日[1])は日本の哺乳類学者。ネズミの研究で広く知られる[1]。
経歴・人物
[編集]長野県上田市に生まれる[1]。1930年(昭和5年)上田蚕糸専門学校を経て、1934年(昭和9年)台北帝国大学理農学部生物学科卒[1][2]。同年4月から1946年(昭和21年)3月まで同大副手、助手を経て助教授となる[1]。終戦後、国立台湾大学理学院副教授を経て帰国し、1947年(昭和22年)高知県立女子専門学校講師、のち教授[1]。新制大学発足に伴い高知女子大学家政学部教授[1]。1973年(昭和48年)3月定年退官を経て[1]、同年5月7日に高知女子大学名誉教授となる[3]。晩年は高知市に住んだ[1]。
1943年、台北帝国大学より理学博士の学位を取得。学位論文の題は「台湾の平地に普通なる鼡類4種(Rattus,Apodemus,Mus)に関する変異統計学」[4]。
著書
[編集]- 田中, 亮『ネズミの生態』古今書院 グローバル・シリーズ、1967年。 NCID BN07561023。
論文
[編集]- 国立情報学研究所収録論文 国立情報学研究所
- 青木文一郎,田中 亮 (1939-05-15). “臺灣産野鼠の生物統計學的研究(分類・分布學)”. 動物学雑誌 (社団法人日本動物学会) 51 (5): 321-322. ISSN 00445118. NAID 110004708107.
- 青木文一郎,立石新吉,田中 亮,古畑北雄 (1939-06-15). “懦良の解體所見(解剖學)”. 動物学雑誌 (社団法人日本動物学会) 51 (6): 372. ISSN 00445118. NAID 110004708128.
- 下泉重吉,山元孝吉,田中 亮,岸田久吉 (1953-04-15). “哺乳類の呼吸について(分類・動物地理・生態)”. 動物学雑誌 (社団法人日本動物学会) 62: 134-135. ISSN 00445118. NAID 110003361106.
- 田中亮,太田嘉四夫 (1954-04-15). “エゾヤチネズミ個体群におけるホームレンジとデリトリー(生態・動物地理)”. 動物学雑誌 (社団法人日本動物学会) 63: 93. ISSN 00445118. NAID 110003361319.
- 伊谷純一郎,田中亮,岸田久吉 (1954-04-15). “ニホンザルの群れ内における社会的成長過程に關する考察(生態・動物地理)”. 動物学雑誌 (社団法人日本動物学会) 63: 94. ISSN 00445118. NAID 110003361322.
- 河合雅雄,田中 亮 (1954-04-15). “カイウサギのテリトリーとグループ間の関係I(生態・動物地理)”. 動物学雑誌 (社団法人日本動物学会) 63: 95-96. ISSN 00445118. NAID 110003361327.
- 太田嘉四夫,田中亮,芳賀良一,徳田御稔,森主一,澄川精吾,前田弘,大羽滋 (1956-04-15). “綜合討論(心理学・生態学)”. 動物学雑誌 (社団法人日本動物学会) 65: 118. ISSN 00445118. NAID 110003361821.
- 野田一郎,小野泰正,大串竜一,鈴木正将,津田松苗,北沢右三,田中 亮 (1957-03-15). “綜合討論(生態学・生理学)”. 動物学雑誌 (社団法人日本動物学会) 66: 130. ISSN 00445118. NAID 110003362299.
- 森主一,太田嘉四夫,倉沢秀夫,田中亮,澄川精吾,山本護太郎 (1959-03-15). “綜合討論(生態)”. 動物学雑誌 (社団法人日本動物学会) 68: 99. ISSN 00445118. NAID 110003362927.
- 田中 亮 (1982-06-15). “1 ネズミ類の個体群密度推定研究における諸問題”. 衞生動物 (日本衛生動物学会) 33 (2): 169. ISSN 04247086. NAID 110003816196.
関連人物
[編集]関連項目
[編集]脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『高知県人名事典 新版』高知新聞社、1999年。ISBN 4875032854。