生神女福音大聖堂
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(生神女福音会堂から転送)
生神女福音大聖堂(しょうしんじょふくいんだいせいどう、Cathedral of the Annunciation)は、生神女福音祭を記憶する正教会の大聖堂。世界各地に存在する同名の大聖堂を当記事の一覧に挙げる。大聖堂のみならず、通常の聖堂・会堂にも生神女福音を記憶するものは数多くあり、当記事の一覧でも若干扱う。
ブラゴヴェシェンスキー大聖堂ないしブラゴヴェシェンスキー寺院[1](いずれもБлаговещенский соборから、前半部を片仮名で転写したもの)とも呼ばれるが、これは「生神女福音祭」を表す"Благовещенский"に由来するロシア語名である。従って、非スラヴ語圏の正教会であるグルジア正教会、ルーマニア正教会、ギリシャ正教会などにおける生神女福音大聖堂にはまず「ブラゴヴェシェンスキー大聖堂」等の呼称・表記は用いられず、「生神女福音」を意味する各国語での表記が用いられている。
生神女(しょうしんじょ)とは正教会において聖母マリアを指す称号である"Θεοτόκος"(ギリシャ語:セオトコス)[2]"・Богородица"(教会スラヴ語:ボゴロージツァ)の、日本正教会における訳語である。
生神女福音祭とは生神女マリヤにイイスス・ハリストスが宿った事が天使から告げられた事を記憶する祭であり、これを記憶するのが生神女福音聖堂である。カトリック教会の受胎告知に相当するが、正教会では「受胎告知」の語彙は用いられず、従って正教会の聖堂に「受胎告知聖堂」などの訳語を当てるのは誤りである。
世界各地の生神女福音大聖堂の一覧
[編集]各国・各総主教庁ごとに挙げる。国名を冠した正教会名の並びは五十音順。大聖堂ではない聖堂も含んでいる。
エルサレム総主教庁
[編集]→「エルサレム総主教庁」も参照
- 生神女福音聖堂 (ナザレ) - ナザレ(イスラエル)にある聖堂。
ギリシャ正教会
[編集]→「ギリシャ正教会」も参照
- 生神女福音大聖堂 (アテネ) - アテネ(ギリシア)にある大聖堂。
コンスタンディヌーポリ総主教庁
[編集]→「コンスタンディヌーポリ総主教庁」も参照
南北アメリカ大主教区
[編集]- 生神女福音大聖堂 (ヒューストン) - ヒューストン(テキサス州)にある大聖堂。
韓国正教会(韓国府主教区)
[編集]→「韓国正教会」も参照
- 生神女福音聖堂 (釜山) - 現地用語だと「聖母喜報聖堂」。現聖堂は2000年建立。
日本正教会
[編集]→「日本ハリストス正教会」も参照
- 生神女福音聖堂(京都) - 京都ハリストス正教会の聖堂。現聖堂は1903年建立。
- 生神女福音会堂(斜里) - 斜里ハリストス正教会の会堂。現会堂は1979年建立。
- 生神女福音聖堂(須賀) - 須賀ハリストス正教会の聖堂。1890年開教。現聖堂は1999年建立。
- 生神女福音聖堂(仙台) - 仙台ハリストス正教会の聖堂。1873年開教。現聖堂は1998年建立。
- 生神女福音聖堂(名古屋) - 名古屋ハリストス正教会の聖堂。1874年開教。1972年建立。2010年に移転のため解体。現聖堂名は「神現聖堂」
- 生神女福音聖堂(北鹿) - 北鹿ハリストス正教会の聖堂。現聖堂は1892年建立。外壁工事を実施し、2018年11月3日、会堂修復成聖式を開催。[3]
- 生神女福音聖堂(山田) - 山田ハリストス正教会の聖堂。現聖堂は1965年建立。2011年の東日本大震災で被災、焼失。
ロシア正教会
[編集]→「ロシア正教会」も参照
- 生神女福音大聖堂 (モスクワ) - モスクワのクレムリン(ロシア)にある大聖堂。クレムリンは世界遺産。
- 生神女福音大聖堂 (カザン) - カザン・クレムリンにある聖堂。
脚注
[編集]- ^ 「ブラゴヴェシチェンスキー大聖堂」「ブラゴヴェシチェンスキー寺院」との転写例もある。
- ^ 現代ギリシャ語読みを本項では採用する。古典再建音では「テオトコス」となる。
- ^ “大館の北鹿ハリストス正教会 福音会堂の外壁修復終了”. 秋田魁新報電子版. (2018年11月7日) 2018年11月30日閲覧。
関連項目
[編集]- 同名の正教会の大聖堂の一覧つき
- 大聖堂の一覧
外部リンク
[編集]- 「聖体礼儀」「奉神礼」等の正教会の語彙II&誤訳例 - 御茶ノ水の泉通信 - ウェイバックマシン(2019年1月1日アーカイブ分)内のページ
- 斜里ハリストス正教会
- 北鹿ハリストス正教会曲田福音聖堂
- 山田ハリストス正教会 - ウェイバックマシン(2013年5月26日アーカイブ分)
- 仙台ハリストス正教会 - ウェイバックマシン(2000年12月16日アーカイブ分)
- 名古屋ハリストス正教会