環境再生医
環境再生医 | |
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実施国 | 日本 |
資格種類 | 民間資格 |
分野 | 環境 |
試験形式 | オンライン、プレゼン(上級のみ) |
認定団体 | 特定非営利法人 自然環境復元協会 |
等級・称号 | 初級・中級・上級 |
公式サイト | https://narec.or.jp/activities/saiseii/course/ |
ウィキプロジェクト 資格 ウィキポータル 資格 |
環境再生医(かんきょうさいせいい)は、特定非営利法人NPO法人「自然環境復元協会」が制定した資格制度となり、環境省「環境人材認定事業」登録資格である。2003年から始まり、現在約6000人が日本だけでなく世界でも活躍している。受講対象は、専門家だけでなく、市民から企業人まで幅広い層なる。仕事や地域やコミュニティの中で【自然とつながり、自然と人をつなげる人材】が環境再生医である。
環境省「環境人材認定事業」登録
[編集]環境再生医は、環境教育等促進法に基づき国が行う「人材認定等事業登録制度」により、「環境人材認定事業」に登録されており、環境再生医は環境省が主務省となっている。
役割
[編集]各自の専門性を活かし「産業と社会の環境化(環境負荷の最小化)」を進め、持続可能な社会を創る推進役となること。その背景は、地球レベルで深刻化する環境問題が、国や国際機関だけで対処できるレベルを超えていることにある。これからも持続可能な社会を構築するには、市民活動からESGまで、幅広い業種や立場で「SDGsや生物多様性・環境経営」などへ取り組むことが急務となっている。
【取得者層】
- 企業の環境部門、SDGs、ESG担当者。
- 環境経営や環境コンサルタント。
- 環境NPOや団体の関係者。
- 教育機関などでSDGsやESDに携わる者。
- 行政や公的機関のSDGs担当者。
- 建設業などで環境やグリーンインフラに携わる者。
- 金融機関のESG投資担当者。
- SDGsやESD関連施設の関係者。
- 環境保全活動を行っている一般市民。
- 生物多様性に配慮した農林漁業従事者。
- SDGs関連のサービスや店舗関係者。
など(一部、取得予定者含む)
試験概要
[編集]環境再生医は、「初級・中級・上級」があり、毎年1回、11月~翌年2月頃に「環境再生医 資格認定講習(試験含む)」を実施しており、これに合格することにより環境再生医として認定される。
受講資格・受講料
[編集]- 初級 ・ 受講料1万円 …誰でも受講可能(ただし18才以上)
- 中級 ・ 受講料2万円 …5年以上の環境保全に関する実務を持つ者。もしくは当協会が中級受講に適するとする環境系資格保持者
- 上級 ・ 受講料3万円 …5年以上の環境保全団体においてその代表やプロジェクトマネージャーなどの実務経験を持つ者
合格者は合否確定後に認定登録料5千円が発生します。 すでに環境再生医の他の級をお持ちの方は、受講料が1万円引きとなります。
環境再生医の資格取得が初めてでも、実務経験に応じてその級からでも受講可能
実務経験
[編集]- 環境保全関連の実務や活動(企業・団体・施設・教育機関・行政・NPO・市民団体など)
- 環境保全に関わるものなら分野は問わず
- 活動時の有償(社員・職員など)、無償(ボランティアなど)は問わず
- 期間が継続していない場合は合算可能(時間的重複は不可)
- 環境配慮型の第1次産業(農業、林業、酪農、漁業など)
- 環境関連学校(学部・学科等含む)は2年、大学院は在学期間を実務経験とみなす
試験方法
[編集]初級
- 公式テキスト試験「初級編」…30〜40問、択一式、多肢選択式、テキスト参照可
- 基礎講習 レポート提出 …提出のみ(200〜300字程度の感想等)
- レポート試験「初級編」 …400字以上800字以内
中級
- 公式テキスト試験「中級編」…25〜30問、択一式、記述式、テキスト参照可
- 基礎講習 レポート提出 …提出のみ(200〜300字程度の感想等)
- 実践講習 確認試験 …2問、記述式、資料参照可
- レポート試験「中級編」 …800字以上1200字以内
上級
- 公式テキスト試験「上級編」…25〜30問、択一式、記述式、テキスト参照可
- 上級講習 確認試験 …5問、記述式、資料参照可
- プレゼンテーション試験 …自身の活動に関する発表(約20分)
- レポート試験「上級編」 …1200字以上1600字以内
公式テキスト
[編集]- 『環境再生医 第3版』環境新聞社 ISBN 978-4-86018-300-4
認定校制度
[編集]認定校制度とは、環境再生医の初級認定に関し学校側に委嘱する制度で、「環境再生医初級資格認定 委嘱認定校制度」が当制度の正式名称である。
環境再生医を目指すには、社会人としての実績や経験を積む必要があるが、意欲と才能ある学生に対し、学校との連携という形で、在学中に環境再生医初級の資格を授与している。
学校との連携により、『社会で活躍しながら持続可能な環境社会作りに貢献する人材』を、いろいろな分野へ広く輩出することを目的としている。
現在、全国で約50校(導入検討中含む)の大学や専門学校などにこの認定校制度を導入している。 その学部は環境系はもちろん、土木や建設、そして、文科系や社会系の学部や学科にも広がり、現在では約半数が文系となっている。(*認定校登録費用は無料)