瑞巌寺磨崖仏
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瑞巌寺磨崖仏(ずいがんじまがいぶつ)は、大分県玖珠郡九重町松木にある磨崖仏である。大分県の史跡に指定されている[1]。
概説
[編集]かつて瑞巌寺があった場所に位置する磨崖仏である。瑞巌寺は、仁聞によって養老年間(717年-723年)に創建されたと伝えられるが[2]、天正年間(1573年-1592年)に大友氏の兵火によって焼失し、再建されないまま廃寺となった[3]。
凝灰岩の岸壁に高さ約2.3-2.5m、幅約7mの浅い龕を穿ち、その内壁に不動明王を中心として、右側に矜羯羅童子、増長天、左側に制多迦童子、多聞天の計5体が配されている。像は半肉彫りで、ベンガラによる赤の彩色が残っている[2][3]。龕の前面には堂が設けられ、磨崖仏を風雨から守っている[2]。制作された年代は不明で、平安時代末期[2]から室町時代中期[3]に至る諸説がある。
交通
[編集]- 鉄道・バス - JR九州久大本線豊後森駅から、バスで約20分「松ケ鼻」停留所下車[3]。
- 自動車 - 大分県道409号下恵良九重線沿い。