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玉坎型揚陸艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
072型大型揚陸艦 (玉坎型)
基本情報
種別 大型揚陸艦 (LST)
運用者  中国人民解放軍海軍
就役期間 1978年 - 現在
建造数 7隻
前級 山型 (旧米LST-1級)
次級 072-II型 (玉亭I型)
要目
満載排水量 3,110トン
全長 119.50 m
最大幅 15.60 m
吃水 2.82 m
主機 SEMT ピルスティク12PA6 V280
ディーゼルエンジン×2基
推進器 スクリュープロペラ×2軸
出力 9,600馬力
速力 18ノット
航続距離 3,000海里 (14kt巡航時)
乗員 104名
兵装
  • 62口径57mm連装砲×4基
  • 80口径25mm連装機銃×4基
搭載艇 LCVP上陸用舟艇×2隻
レーダー 756型 航法用×1基
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玉坎型揚陸艦(ユカンがたようりくかん、英語: Yukan class landing ships)は、中国人民解放軍海軍の大型揚陸艦(戦車揚陸艦)の艦級に対して付与されたNATOコードネーム。人民解放軍海軍での名称は072型大型揚陸艦中国語: 072型大型登陆舰[1] [2] [3] [4]

設計

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人民解放軍海軍では、中華民国海軍から鹵獲したLST-1級戦車揚陸艦を山型として運用してきた。本型はその後継艦として建造されたものであり、同級と同様に艦首を海岸に擱座(ビーチング)して兵員・車両を揚陸することを前提に設計されている。基本構成はLST-1級と同様であるが、多少高速化が図られている[1]

艦首部には観音開きの門扉(バウ・ドア)を備え、その中には、長さ17.2メートル×幅4.8メートル、耐荷重50トンの歩板(バウ・ランプ)を有している。また艦尾にも歩板(スターン・ランプ)が設けられており、こちらは耐荷重20トンとされている。ビーチング揚陸任務時の積載量は500トンとされており[1][2]水陸両用戦車10両および兵員約200名を輸送・揚陸できる[2][3]。煙突両舷のダビットにアメリカ式のLCVP上陸用舟艇2隻を搭載している[1][2]ほか、必要に応じて、車両甲板に724型エアクッション揚陸艇を収容しておき、上記の艦尾ランプから発進させることもできる[3]

同型艦

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1978年から1995年にかけて、計7隻が建造された[1][2]。全艦が東海艦隊に配備されたとしている[2]

設計 艦番号 艦名 就役 退役 配備先 備考
072型[1][2] 927 雲台山
(Yuntaishan)
1978年
11月
2012年
9月
東海艦隊 2012年に大連の海軍訓練学校に所属を改める
928 五峰山
(Wufengshan)
1980年
929 紫金山
(Zijinshan)
1982年
930 霊岩山
(Lingyanshan)
1993年
931 洞庭山
(Dongtingshan)
1994年
6月
932 賀蘭山
(Helanshan)
1994年
933 六盤山
(Liupanshan)
1995年

参考文献

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  1. ^ a b c d e f Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. p. 129. ISBN 978-1591149545 
  2. ^ a b c d e f g Stephen Saunders (2015). Jane's Fighting Ships 2015-2016. IHS. p. 155. ISBN 978-0710631435 
  3. ^ a b c 佐々木俊也「着上陸能力 (特集 中国海軍 2015) -- (中国海軍の能力を探る)」『世界の艦船』第816号、海人社、2015年5月、96-99頁、NAID 40020406578 
  4. ^ 「写真特集 今日の中国軍艦」『世界の艦船』第816号、海人社、2015年5月、31頁、NAID 40020406561 

外部リンク

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