玉坎型揚陸艦
表示
072型大型揚陸艦 (玉坎型) | |
---|---|
基本情報 | |
種別 | 大型揚陸艦 (LST) |
運用者 | 中国人民解放軍海軍 |
就役期間 | 1978年 - 現在 |
建造数 | 7隻 |
前級 | 山型 (旧米LST-1級) |
次級 | 072-II型 (玉亭I型) |
要目 | |
満載排水量 | 3,110トン |
全長 | 119.50 m |
最大幅 | 15.60 m |
吃水 | 2.82 m |
主機 |
SEMT ピルスティク12PA6 V280 ディーゼルエンジン×2基 |
推進器 | スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 9,600馬力 |
速力 | 18ノット |
航続距離 | 3,000海里 (14kt巡航時) |
乗員 | 104名 |
兵装 |
|
搭載艇 | LCVP上陸用舟艇×2隻 |
レーダー | 756型 航法用×1基 |
玉坎型揚陸艦(ユカンがたようりくかん、英語: Yukan class landing ships)は、中国人民解放軍海軍の大型揚陸艦(戦車揚陸艦)の艦級に対して付与されたNATOコードネーム。人民解放軍海軍での名称は072型大型揚陸艦(中国語: 072型大型登陆舰) [1] [2] [3] [4]。
設計
[編集]人民解放軍海軍では、中華民国海軍から鹵獲したLST-1級戦車揚陸艦を山型として運用してきた。本型はその後継艦として建造されたものであり、同級と同様に艦首を海岸に擱座(ビーチング)して兵員・車両を揚陸することを前提に設計されている。基本構成はLST-1級と同様であるが、多少高速化が図られている[1]。
艦首部には観音開きの門扉(バウ・ドア)を備え、その中には、長さ17.2メートル×幅4.8メートル、耐荷重50トンの歩板(バウ・ランプ)を有している。また艦尾にも歩板(スターン・ランプ)が設けられており、こちらは耐荷重20トンとされている。ビーチング揚陸任務時の積載量は500トンとされており[1][2]、水陸両用戦車10両および兵員約200名を輸送・揚陸できる[2][3]。煙突両舷のダビットにアメリカ式のLCVP上陸用舟艇2隻を搭載している[1][2]ほか、必要に応じて、車両甲板に724型エアクッション揚陸艇を収容しておき、上記の艦尾ランプから発進させることもできる[3]。
同型艦
[編集]1978年から1995年にかけて、計7隻が建造された[1][2]。全艦が東海艦隊に配備されたとしている[2]。
設計 | 艦番号 | 艦名 | 就役 | 退役 | 配備先 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
072型[1][2] | 927 | 雲台山 (Yuntaishan) |
1978年 11月 |
2012年 9月 |
東海艦隊 | 2012年に大連の海軍訓練学校に所属を改める |
928 | 五峰山 (Wufengshan) |
1980年 | ||||
929 | 紫金山 (Zijinshan) |
1982年 | ||||
930 | 霊岩山 (Lingyanshan) |
1993年 | ||||
931 | 洞庭山 (Dongtingshan) |
1994年 6月 |
||||
932 | 賀蘭山 (Helanshan) |
1994年 | ||||
933 | 六盤山 (Liupanshan) |
1995年 |
参考文献
[編集]- ^ a b c d e f Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. p. 129. ISBN 978-1591149545
- ^ a b c d e f g Stephen Saunders (2015). Jane's Fighting Ships 2015-2016. IHS. p. 155. ISBN 978-0710631435
- ^ a b c 佐々木俊也「着上陸能力 (特集 中国海軍 2015) -- (中国海軍の能力を探る)」『世界の艦船』第816号、海人社、2015年5月、96-99頁、NAID 40020406578。
- ^ 「写真特集 今日の中国軍艦」『世界の艦船』第816号、海人社、2015年5月、31頁、NAID 40020406561。
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、玉坎型揚陸艦に関するカテゴリがあります。
- GlobalSecurity