猫の二重唱
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『猫の二重唱』(ねこのにじゅうしょう、イタリア語: Duetto buffo di due gatti)は、ソプラノ二重唱とピアノ伴奏による曲で、しばしばアンコール曲として上演される。歌詞が猫の鳴き声(miau)をくり返すだけであるためにこの名がある。他の声域(ソプラノとテノール、ソプラノとバスなど)で上演されることもある。
作者と構成
[編集]『猫の二重唱』はジョアキーノ・ロッシーニの作品とされることが多いが、実際にはロッシーニのオペラ『オテロ』中の曲などを別人が組み合わせて編曲した作品である。ヒューバート・ハントによると、編曲者はイギリスのロバート・ルーカス・ディ・ピアソルであり、1825年に「G. Berthold」の偽名を使って出版した[1][2]。
曲は3つの部分からなる。
- 前半のカヴァティーナ(Adagio、ニ短調 4⁄4拍子)はデンマークの作曲家クリストフ・エルンスト・フリードリヒ・ヴァイゼによる『猫のカヴァティーナ』による[3][4][5]
- 中間部(Andantino、ニ短調 6⁄8拍子)
- 後半のカバレッタ(Allegretto、ヘ長調 4⁄4拍子)はロッシーニ『オテロ』第2幕よりロドリーゴのアリア「Ah! come mai non senti」による
ロッシーニ『オテロ』第2幕からはオテロとイアーゴの二重唱の一部も使われているという[4]。
脚注
[編集]- ^ Hubert Hunt, Robert Lucas Pearsall: the Compleat Gentleman and His Music, 1795–1856. Chesham Bois (1977); Chris Woodstra. All Music Guide to Classical Music, 2005, p. 1126.
- ^ James Manheim, Gioachino Rossini: Duetto buffo di due gatti (Cat Duet), for 2 voices & piano (spurious), QR iv/1, AllMusic
- ^ Richard Osborne: Rossini. London: Dent (1986), p. 179.
- ^ a b Osborne, Richard (2007). Rossini, His Life and Works. Oxford University Press. p. 239. ISBN 9780195181296
- ^ Katte-Cavatine (Weyse, Christoph Ernst Friedrich)の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
外部リンク
[編集]- 猫の二重唱の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
- 猫の二重唱作曲の楽譜 - Choral Public Domain Library (ChoralWiki)