狩俣臨時要塞
表示
狩俣臨時要塞(かりまたりんじようさい)とは、宮古島狩俣湾の防備のため設置された大日本帝国陸軍の要塞である。
概要
[編集]沖縄の戦略上の重要性から、昭和初期、狩俣湾に有事の際に臨時要塞を設けることが計画された。事前に設計、資材の調達について準備し、兵器は近くの要塞に保管を行い、小規模な要塞の設置を図るものである。
1940年10月、狩俣湾の泊地防護のため臨時要塞の建設に着手した。要塞の規模は臨時応急的なもので、守備隊の人数は約80名ほどであった。
1944年6月から先島集団(第28師団、独立混成第59旅団及び同第60旅団)が宮古島の守備に着いたが、アメリカ軍との戦闘を交えることはなかった。
年譜
[編集]兵備
[編集]- クルップ式12センチ速射カノン砲1門
- 三八式野砲10門
- 臨時高射砲10門
- 高射機関銃4門
- 90センチ探照灯1基
- 無線電信機1
参考文献
[編集]- 浄法寺朝美『日本築城史 : 近代の沿岸築城と要塞』原書房、1971年12月1日。NDLJP:12283210。
- 歴史群像シリーズ『日本の要塞 - 忘れられた帝国の城塞』学習研究社、2003年。
- 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。