コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「外岡秀俊」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Cewbot (会話 | 投稿記録)
 
113行目: 113行目:
== 番組出演 ==
== 番組出演 ==
=== テレビ ===
=== テレビ ===
* [[いま世界は]]([[ビーエス朝日|BS朝日]]) - レギュラーコメンテーター
* [[いま世界は]]([[BS朝日]]) - レギュラーコメンテーター
* 「ふるさと」を探す心の旅〜啄木と賢治の言葉〜(BS朝日) - 2014年3月16日
* 「ふるさと」を探す心の旅〜啄木と賢治の言葉〜(BS朝日) - 2014年3月16日



2024年2月14日 (水) 23:01時点における最新版

外岡 秀俊
(そとおか ひでとし)
生誕 1953年5月22日
日本の旗 日本北海道札幌市
死没 2021年12月23日(68歳没)
教育 東京大学法学部
職業 小説家
新聞記者
活動期間 1977年 – 2021年
肩書き 小説家
ジャーナリスト
朝日新聞編集局長
家族 父・母
テンプレートを表示
外岡 秀俊
(そとおか ひでとし)
ペンネーム 中原清一郎
ジャンル 小説
代表作 北帰行
主な受賞歴 文藝賞(1976年)
テンプレートを表示

外岡 秀俊(そとおか ひでとし、1953年5月22日 - 2021年12月23日)は、日本小説家ジャーナリスト、元朝日新聞社東京本社編集局長。別名に中原清一郎

来歴

[編集]

北海道札幌市中央区出身。父は淡水魚卸業経営、母は裏千家茶道教授。三人兄弟の末子で次男。

北海道学芸大学附属札幌小学校北海道学芸大学附属札幌中学校から北海道札幌南高等学校に入学し、剣道部に所属するかたわら学園闘争に参加。暫定生徒会執行部で生徒会長を務め、全校生徒集会でストライキ決議を行う。高校の同級生には、作家の久間十義や経済学者の高橋伸彰がいる。

東京大学文科Ⅰ類進学後に初小説『白い蝙蝠は飛ぶ』を発表し、学友会「銀杏並樹賞」受賞。1976年東京大学法学部在学中に石川啄木をテーマとした小説『北帰行』により文藝賞を受賞する。

1977年に東大法学部卒業後、朝日新聞社へ入社。新潟支局、横浜支局、学芸部、社会部最高裁判所担当)記者、ニューヨークロンドン特派員論説委員、ヨーロッパ総局長を経て東京本社編集局長を歴任した。論説委員時代には沖縄米軍基地問題の取材班キャップを担当し、大田昌秀知事の「鉄血勤皇隊」体験を報じた。2011年3月、両親の面倒を看たいと考え、早期退職制度を用いて朝日新聞社を早期退職[1]。東京から故郷の札幌に戻る。その後は札幌を拠点に作家や講演活動を行い、2014年1月に雑誌「文藝」2014年春号に、中原名義で新作長編小説『カノン』を発表した[2]北海道大学公共政策大学院では上席研究員を務めた。

2021年12月23日、札幌国際スキー場にて心不全のため死去[3]。68歳没。

人物

[編集]

文藝賞受賞後は長く新聞記者に専念し、小説を公に発表していなかった。しかし、1986年に中原清一郎名義で発表された『未だ王化に染はず』が、小田光雄の調査で、外岡の著書と判明している[4]。中原名義では、他に「生命の一閃」が『新潮』1986年6月号に発表されている(『人の昏れ方』所収)。

2014年に朝日新聞社長就任の打診を受けたが、固辞した。

著書

[編集]
  • 『北帰行』(1976年、新装版2014年、河出書房新社)→河出文庫、1989年、改版2022年9月
  • 『アメリカの肖像』(1994年、朝日新聞社
  • 『国連新時代 オリーブと牙』(1994年、ちくま新書
  • 『地震と社会 「阪神大震災」記』(1997年、みすず書房
  • 『傍観者からの手紙 from London 2003-2005』(2005年、みすず書房)
  • 『情報のさばき方 新聞記者の実戦ヒント』(2006年、朝日新書
  • 『アジアへ 傍観者からの手紙 2』(2010年、みすず書房)
  • 『震災と原発 国家の過ち 文学で読み解く「3・11」』(2012年、朝日新書)
  • 『3・11 複合被災』(2012年、岩波新書
  • 『「伝わる文章」が書ける 作文の技術 名文記者が教える65のコツ』(2012年、朝日新聞出版
    • 『おとなの作文教室 「伝わる文章」が書ける66のコツ』朝日文庫、2018年
  • 『発信力の育てかた ジャーナリストが教える「伝える」レッスン』(2015年、河出書房新社)
  • 『日本国憲法の価値 リベラリズムの系譜でみる』(2016年、朝日新書)
  • 『価値変容する世界 人種・ウイルス・国家の行方』(2021年、朝日新聞出版)

中原清一郎名義

[編集]
  • 『未だ王化に染はず』福武書店、1986年→小学館文庫、2015年  
  • 『カノン』河出書房新社、2014年、河出文庫、2016年
  • 『ドラゴン・オプション』小学館、2015年、小学館文庫、2016年
  • 『人の昏れ方』河出書房新社、2017年

共著

[編集]
  • 『日米同盟半世紀―安保と密約』(2001年、朝日新聞社)共著:三浦俊章、本田優
  • 『9月11日・メディアが試された日 TV・新聞・インターネット』(2001年、大日本印刷ICC本部)共著:室謙二枝川公一
  • 『新聞記者 疋田桂一郎とその仕事』(2007年、朝日選書)共編:柴田鉄治
  • 『民主政治のはじまり 政権交代を起点に世界を視る』(2010年、七つ森書館
共著:山口二郎寺島実郎西山太吉寺脇研
  • 『圧倒的!リベラリズム宣言』(2018年、五月書房新社)共著:山口二郎、佐藤章

翻訳

[編集]

番組出演

[編集]

テレビ

[編集]
  • いま世界はBS朝日) - レギュラーコメンテーター
  • 「ふるさと」を探す心の旅〜啄木と賢治の言葉〜(BS朝日) - 2014年3月16日

参考文献

[編集]

「逍遥通信」第七号(2022年) 外岡秀俊年譜

脚注

[編集]
  1. ^ "朝日新聞の「スターライター」が早期退職 月刊FACTA 2011年3月号 [メディアの急所]". ファクタ出版. 1 March 2011. 2021年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月8日閲覧
  2. ^ 「週刊文春」編集部 (2014年4月9日). “クローズアップ 『北帰行』でのデビューから37年 沈黙を破る感動の長編小説 中原清一郎 (作家)”. 文藝春秋. オリジナルの2014年4月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140413130247/http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3841 2022年1月8日閲覧。 
  3. ^ “朝日新聞社の元編集委員・外岡秀俊さん死去 著書に「北帰行」など”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2022年1月7日). https://www.asahi.com/articles/ASQ174G9SQ17IIPE00G.html 2022年1月8日閲覧。 
  4. ^ 小田光雄『古本探究』(2009年、論創社)